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ジュニアサーキット IN グアテマラ 2014

8月6日(水)~9日(土)の4日間、グアテマラでジュニアサーキットが行なわれています。

参加国はグアテマラ、エルサルバドル、チリ、コロンビア、キューバ、トリニダード・トバゴ、アメリカ、インド、スウェーデン、台湾の10ヶ国。参加者52名、グアテマラ国からの参加は18名です。

団体:ジュニア、カデット

ダブルス:ジュニア、カデット

シングルス:ジュニア、カデット、ミニカデット

女子ダブルスの表彰台を余裕で独占した台湾の選手達と、同じく三位のスウェーデンの選手。

チリからは日系人の松原豊(まつばらゆたか)君が参加しており、男子ダブルスジュニアの部で優勝していました!

なんと、私と豊君は今年ボリビアで行われた日系の試合でミックスダブルスを組み、優勝しています!

彼はとても丁寧にプレーするタイプ。バカみたいにスマッシュを打ちまくるグアテマラの選手達には、彼の爪の垢を煎じて飲ませてあげたいです。

そして豊君の指導者というのが、卓球王国ブログ「日本卓球界のラテン男」でお馴染みの仲村渠功さん。仲村渠さんはシニア海外協力隊として、現在チリで活動されています。

 

そして、もう一つ朗報!

ついにグアテマラに青年海外協力隊卓球隊員として、西島由記ちゃんが来ました~~~!!!

いや~、なんてったって嬉しいです。

由記ちゃんは首都グアテマラシティの隣の県、チマルテナンゴで二年間卓球の指導をすることになります。

覚えたてのスペイン語をスペスペと流暢に話しています!

由記ちゃんは左のシェークハンド。熊本出身で好きな食べ物は焼肉と寿司と甘い物。

元気が良く、誰とでもすぐに仲良くなる由記ちゃん。これからの活動に期待しています!

君なら出来る! 頑張って!

写真はチリの松原豊君と、青年海外協力隊の西島由記ちゃんと、秋田国体時のユニフォームを今でも大事に着ているなんか変な人。


 

[かわいいで賞]

オープン戦で貰える賞品って、本当に嬉しいですよね!


皆さんそうだと思いますが、オープン戦では賞品が貰えるよう、全員ハリキッテ試合していると思います。


私が中学二年生の時に優勝賞品でゲットしたキティちゃんのラケットケース、なんと今でも使っています。結構「物持ち」が良いんですよ。誰か褒めてください。

 

さて、今回は子供の頃から大変お世話になっている横浜の河原先生主催の「河原杯の賞品」のお話し。

 

「河原杯」は当時毎年夏に行われていて、子供の頃は楽しみにしていました。

なぜなら、商品がもらえるチャンスが沢山あるからです。

 

各カテゴリーに分かれており、優勝者にはもちろん、確かベスト8の選手までもが商品をもらっていたと記憶しております。

 

「がんばったで賞」「ファインプレー賞」まであり、上位に食い込めない選手たちは、せめて頑張ってプレーし、先生方の目に留まり「がんばったで賞」をもらえるよう、文字通り「頑張って」プレーしていました。

 

開催者の中に「かわいさん」という女性の方がおり、苗字をもじって「かわいいで賞」という賞がありました。

 

当然、学校で相当モテていそうなかわいい女の子が毎年選ばれ、そんな賞をもらった暁には更にモテることなど確実でした。

当時小学生だった妹の渚が、かわいさんに近づきこう言いました。

 

「今年のかわいいで賞はなぎにちょうだい♥」

 

私は我が目と我が耳を疑いました。この娘……、一体何を言い出すのであろう。ずうずうしいにも程がある! まさか、自分がかわいいとでも思っているのだろうか。

いや確かに、不細工ではないけれど、自分で言うほどかわいくは……

末っ子というのはいっつもこう。世界で一番、自分がかわいいと思っているんですよね。

それに比べ、長女はどうでしょう。姉の梓など、自分の事をかわいいとは思っていないはず。もし何かの手違いで、姉が「かわいいで賞」をもらった時には「あっし(あたし)、コレ、いらない……」と自粛するに違いありません。なぜなら自分がかわいくないと知っているから。

それに比べて妹の渚ときたら、自分から「ちょうだい」だなんて……

 

えっ? 私ですか? (←声が裏返っている)

私は「かわいいで賞」なんて、最初っから欲しいだなんて思った事ありませんよ。だって……それは、ほら……ねぇ、アレですよ、アレ。

どうせ優勝するんだしぃ、そこで商品がもらえるんだしぃ、二つも商品もらっちゃったら他の人に申し訳ないでしょ? ええ、ええ、そうですとも!


……というか、あの、そこはあまり深く追求しないで下さい。そこはどうか、そっとオブラートに包んで……


妹の「ちょうだい♥」作戦が効いたのか、その年の「かわいいで賞」の名誉と商品は妹の手に渡ったのでした。


むむむ……「アピールしなきゃパスは来ない」と言うけれど、まさにこれですね。


……ハッ! ちょ、ちょうだいっ! 私にも、何かちょうだいっ!

 

※本当に「かわいいで賞」を貰えるのはこの子です。

素振り

リトルキングスの練習メニューには「素振り」が組み込まれていて、子供の頃はよく素振りをしていました。

メニューは2点のフットワークや切り替えし、3点の回り込み等でした。

一人100回、50回等と回数が決まっており、各自のペースで行われていましたが、なぜか私だけ「1! 2! 3! (中略) 100!」と、最後まで大声を出して数えており、他のチームメイトは心の中で数えているようでした。

先生から数え方については特に指導されていませんでしたが、姉やチームメイトから「アンタ、ちょっとうるさいよ」とクレームを言われる事は一度もありませんでした。

 

それにしても、なぜ一人だけ声を出して数えていたのでしょうか。しかも大声で。

自分でも分からないから不思議です。……でも多分、人より目立ちたかったんだと思います。

 

二重跳びを連続で332回

子供の頃、私の特技と言えば「親に怒られること」「姉妹喧嘩をすること」「メダカをいつまででも眺められること」そして「縄跳び」でした。

神奈川県の卓球クラブ「リトルキングス」の子供たちは練習前に二重跳びを1000回跳んでいました。

100回じゃないですからね。1000回です。もちろん、1000回連続ではなく、100回連続を10回とか、150回連続を何回かに分けたりして。

手首と足首の強化、リズムの習得、持久力を付ける、ウォーミングアップの為だと、恩師の蛭田先生はおっしゃっていました。

私の数少ない自慢話を聞いて下さい。

二重跳びを連続で332回跳んだ事があります。小学校6年生の頃だったと思います。

300回を超えた時点で全身の力を全て使い果たしていて、私の精神と肉体は生と死の淵をさまよっていました。

最後の気力を振り絞って跳んでいたら縄が切れて終了。正直「助かった」とホッとしました。

もしあの時縄が切れていなかったら、なわとびに殺されていたかもしれません。

当時、一歳年下の村守実くん(同じ左のペン)が250回程連続で跳んだという話を聞き、「みーくんに出来るんだったら、私にも出来る!」と、挑戦した結果が332回でした。

今振り返ってみても、我ながらあっぱれ。

ちなみに三重跳びの自己最高記録は連続30回です。

今は三重跳びを跳ぶことが出来ません。大人になって(体重が増えて)しまったんですね。子供の頃は細かったのに……うぅ、うっ、うっ、うぅっ…… (←泣いてみる)

しかし二重跳びは今でも100回連続で跳べます! 後ろ二重跳びは50回連続で跳べます!

誰か私を褒めて!

ワンちゃんが好きです。でも、ネコちゃんの方がも~~~っと好きです! ~巨大化け猫を訪ねて~

噂になっている、巨大化け猫の話しです。

え? 全く噂になってないって?! ……なんで?

いつかのブログ「キューバ、ホテルのネコ達」で、こんなことを書きました。

『猫が大好きだというレオネルくん14歳。彼の家にもペットで猫を飼っているそうですが、巨大化け猫らしいです。今度お宅へ行って確認してきます!』

猫が大好きだというレオネルくんのお母さんに「ワンちゃんが好きです。でも、ネコちゃんの方がも~~~っと好きです!」と言ったら、2匹の巨大化け猫がいるという、その御宅に招待してくれました。

先ず手始めにコチラの化け猫から!

キャー!

化け猫ー!

なんか、緑色してるんですけどー!

前歯剥き出して、こっち見て笑ってるんですけどー!

不気味ー!

怖いー!

怖いよー、おかーさー……あれ?

よく見たら化け猫じゃなくて、これ、私だ!

だっ、騙されたー!

ということは、ちっちゃい方が化け猫だったのかー!

だって、「化け猫並に可愛い」でしょう?

名前は胡椒という意味の、ペッパーちゃん。女の子です。例えるなら、トトロに出てくる小トトロでしょうか。

さて、気を取り直して、大トトロのお出ましお出まし~~~!

キャー!

で、で、で、デカすぎるぅー!(嬉泣)

これ、欲しいぃ~!

こちら、お母さん猫のペルーサさん。ネコを抱っこしているとは思えないほどのずっしり感でした。

こちら、息子のピグレット君。

ペットと飼い主は似ると言いますよね。この御宅のお母さん、妹さんはこの通り。

お兄ちゃん(レオネルくん)も昔はぽっちゃりしていたそうですが、卓球を始めてからみるみる痩せていき、今ではこの通り。ゴボウみたいです。

お父さんはというと、ぶっちゃけこの家の巨大化け猫と見分けがつきません。もしかしたら、彼が抱っこしているのはお父さんの方かもしれません。。。。

ペットが飼い主に似るのでしょうか? それとも、飼い主がペットに似るのでしょうか? 面白いですね。

あ、なるほど! だからエストレージャはあんなに可愛いんだ!

謎は、全て、解けたっ!

……えっ? なんですか?

ちょっw、なんすか、なんすか?(笑)

言いたい事があるなら、ハッキリ言って下さいよ!

……やっぱり言わないで下さい(泣)

写真はキューバのホテルで見つけた猫、命名「エストレージョ」

鼻の「キュン」としたところが、とってもかわいいです。

こちら、エストレージャ。耳もヒゲも、爪もシッポも、全てがかわいいです。

天然パーマ

天パの義兄が、フェイスブックにこんな記事を載せていました。

「仕事が終わって家に帰るとテーブルの上に

一冊の本が置いてありました。

題名は「天然パーマはつらいよ!」

うちの奥さんが本屋さんで僕と涼花の

気持ちをわかろうと思って買ってきたって

笑いながら言ってました(TT)」

「うちの奥さん」というのが私の姉、梓。元カットマンです。

天パの犠牲者は義兄さんと2歳の姪っ子、涼花。

西田の家系に天パはいません。

妹の渚が赤ちゃんだったころ何故か天パでしたが、大きくなるにつれてその天パはなくなりました。

私の母親はクルクルパーマですが、好きでやっています。二ヶ月に一回、行きつけの美容院でかけているそうです。そんな母親の母親(つまり私のおばあちゃん)も、好きでクルクルパーマをしています。私もそうなる時が来るのかしら?

父親のルパンは定規で測ったような直毛。ルパンの父親(つまり私のおじいちゃん)は禿げていました。

直毛の家系に生まれた姉ですが、生まれてきた子供、天パ。

別に「天パが悪い」とか言ってるんじゃ無いんですよ。逆に赤ちゃんの天パなんて、天使みたいで可愛らしいじゃないですか。特にうちの姪っ子の天パは可愛くて可愛くて、羽根こそ生えていませんが、完全に天使です。

さて、姉が旦那さんと娘の天パの気持ちを少しでも分かろうと買って来た本「天然パーマはつらいよ!」ですが、「きっとこんな事が書かれてあるに違いない」と、想像に想像を重ね、私なりに仕上げてみました。

私が考える「天然パーマはつらいよ!」是非ご覧下さい。

たまにプードルと間違えられる

仏陀と間違えられる

商店街を歩いていた時、お年寄りの方に拝まれたことがある

子供の頃のマイケルジャクソンに間違えられる

商店街を歩いていると「パパイヤ鈴木さんですか?」と声をかけられる

お寺へ参拝に行くと「手から白い粉とか、ネックレスとか出してみて!」と言われる(かなり昔に流行ったサイババの事)

大型犬にオモチャだと間違えられ、よく噛み付かれる

ノミに入られたらなかなか取り除けない

散髪が大変そうで、美容師さんにはいつも申し訳ない

初対面の人に「そのパーマ、どこの美容院でかけたの?」と聞かれる事がある

美容院でわざわざパーマをかける人を見ると「なんで?」と思う

シャンプーの泡立ちが異様に良い

異性の人に髪の毛を撫でられただけで、その人を好きになってしまう

プールに入ると天パがスポンジのように水を吸収してしまい、プールの水が少し減る

髪の毛が乾きづらい

「チリチリ」「クルクル」「モコモコ」「モフモフ」という言葉に、つい反応してしまう

お祭りの時に綿菓子と間違えられ、見知らぬ子供に「これ(綿菓子)欲しい!」と指をさされることがある

寝ている時、たまに自分の髪だか枕だかわからなくなる時がある

寝ていると、頭が髪の毛に埋まる

髪に付いたゴミが取りづらい

探し物をしている人に「一応ココも調べさせて?」と、いきなりアフロに手を突っ込まれる

小中学生の頃、実際にはアフロじゃなかったのに、あだ名が「アフロ」だった

小中学生の頃、ぽっちゃり体形だった人は、あだ名が「大仏くん」だった

天然パーマの人を見ると、親近感がわく

「さすがに、眉毛はパーマかかってないよね?」と言いながら、週一で眉毛のチェックをしている

かぶった帽子が浮く

ヘルメットも浮く

カチューシャすると髪の毛の中に埋まって見えなくなる

ハチマキも髪の毛の中に埋まって見えなくなる

余裕でクシが刺さる

ホテルなんかに付いてるプラスチックの薄いクシは、使用中にたまに折れる

以上、天パでない私が「天パになったらつらい事」を想像して書いてみました。

いや~、意外と沢山ありましたね! そして楽しかった。さすが、本になるだけありますね。他にも探せば色々ありそうです。天パの方、コメントをお待ちしております。

完全な想像なので事実と異なる事もあるかもしれませんが、太字で書かれている項目は絶対にあると思います。西田泉、自信を持ってお届けします!

写真は天パで有名なグアテマラのヤンルーカ君。プラスチックのボール半分を頭に乗せたら、天パが邪魔して浮きました。左手で抑えているのは私。結構強めに抑えつけています。

追伸:お兄さん、どうもすみませんでした。

キューバの卓球事情 ~成人編~

成人は男女に別れて練習していました。アンディ・ペレイラ選手とリバン君が、バッキバキと練習に励んでおり、一打毎にボールを割っていました。

残りの男性選手2人はブラジルで試合だか練習だかに行っていて、その時キューバにはいませんでした。

「去年、我らのアンディに勝った人が来る!」ということで、私はマークされていたそうです。キューバの練習場に着くなり、キューバの監督・コーチに「イズミ、女子選手と試合しませんか?」という申し出があり、何試合かさせてもらいました。

成人女子の選手は全員で6名。こちらもバッキバキと練習に励んでいました。

「この子ら、本当に女子?」と目を疑うほど、男子みたいなプレースタイルで打ち合っていました。

16歳の女の子3人、21歳の既婚者(しかも結婚したのは5年前らしい)と24歳の既婚者、そして26歳の男だが女だかわからない選手。(←失礼かもしれませんが、本当の話しです)

私はその、男だか女だかわからない選手にだけ負けて、後は全員に勝ちました。

私に勝ったその選手は「一度は引退したけれど、再び戻ってきた」という、チョイといわく付きの強者(つわもの)。

女子選手と一緒に練習しているところから見ると、もしかしたら女性かもしれませんが、見た目、まるで男。

ノースリーブから見える背中の筋肉の盛り様や、髪の毛の短さ。腕には刺青が入れられていました。なんと体脂肪率、たったの7%!(←勝手な予想)

子供たちが目撃したそうですが、彼女(?)は男子と一緒に着替えていたらしいです。それって……男じゃんね。

彼女の写真、撮り損ねました。すみません。

私は彼女に0-4で負けました。点数的には9本とか8本とかで惜しかったのですが、負けは負け。大量のスマッシュを喰らい、返球できずに終わりました。

キューバの成人選手はこんな練習をしていました。

トップ対トップ、フットワーク(システム練習、システムからランダム)、サーブ練習、レシーブ練習、試合(シングルス、ダブルス、団体戦)、筋力トレーニング

特にトップ対トップ、フットワーク練習、筋力トレーニングには目を疑いました。

「この人ら、すげぇ!」と。ボールは速いわ、フットワークは速いわ、筋肉が凄いわで。

でも、実際に試合してみるとレシーブミスやチャンスボールのミスが多かったりして意外と勝てました。フットワークは相変わらず速かったですけどね。

残念だったのが、キューバ人同士の仲間内の試合で手を抜く選手が多くいた事。練習にせよ、一生懸命試合しないと。「手の内が知られてしまう」という事もあるので、そこら辺は難しいかもしれませんが。

練習後、ほぼ全員が氷を痛い部分や酷使した部分に当て、しっかりとケアしているのが目に付きました。

キューバの卓球事情 ~ジュニア編~

7人のグアテマラの子供たちを引連れてキューバへ遠征に行って来ました。お世話になった場所というのがキューバ卓球のナショナルチームであり、グアテマラの子供たちの練習相手をしてくれたキューバの選手はキューバ国内の各カテゴリーで1位、2位の選手ばかりでした。

15歳の部で1位のカルロス・エルナンデス君、2位のカルロス・サンチェス君。女子はヘルマリーちゃん、リスちゃん、シェリーちゃんの14歳の女の子たちでした。

彼らはスポーツ学校に所属しており、寮に住んでいます。学校の授業を済ませると、卓球に打ち込む生活。週末は実家に帰るそうです。

選手は全員タンクから飲み水を飲んでいるそうですが、衛生的にかなり悪く、お腹を壊す選手が続出しているそうです。蚊が媒介するデング病やマラリアなどにかかる選手も多くいるそうで、私たちの合宿中にも練習を休んでいたキューバ選手がいました。

キューバ選手からするとグアテマラ選手のレベルが低い為、練習や試合では手を抜くことも多々ありました。

何人かのキューバ人に、明らかに嫌な顔をして練習されたり、ちゃらんぽらんに試合されるグアテマラの子供たち。かわいそうに。

ま、手を抜いて試合するキューバ人も良くないけど、手を抜かれてしまうほどレベルの低いグアテマラ人も良くないですよね。

「悔しかったら勝ってみろ!」という感じでしょうか。

特に態度が悪かったキューバの女の子。

この悔しさをバネに、グアテマラの子供たちにはもっと強くなって欲しいです。

キューバとグアテマラの選手達。両端の男性はキューバのコーチです。

練習前の集合の様子。

「今から練習始めるよ」という様子。真ん中に写っている灰色のユニフォームを着ている人が両手を突き出して子供たちにこう言っています。

「ちょうだい! お金ちょうだい!」

西田泉のメイドの土産話し ~後編~

引き続きグアテマラのオープン戦の話しです。

西田泉 VS アンディ・ペレイラ選手

私は0-2セット、7-10で負けていましたが、そこから奇跡的な逆転をし、1-2に持ち込み、2-2に持ち込んで最終セット。

「相手に打たれたら、私は確実に殺(ヤ)られる!」という事だったので、サービスからスマッシュ、レシーブからスマッシュと、とにかく打ちまくった結果、私はキューバ1位、オリンピック出場選手のアンディ・ペレイラ選手に11-7で勝利したのでした。

勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし。

全くもってその通りだなぁ。

そして決勝戦。相手はキューバ3位のモラ選手。彼もサウスポーです。

モラ選手も、もちろん強いのですが、アンディ選手と比べたらボールのスピードは遅く、ミスも多かったため、私は3-1で彼に勝ち、見事優勝を果たしました。

今まで卓球をしてきた中で、一番頑張った試合だったと思います。もう選手じゃないのに。

優勝賞金は、現金約7千円とスポーツ店で買い物が出来るカード約3千円でした。

賞金をゲットし、ホクホクの様子。とても嬉しそうな表情をしています。

しかし、賞金よりもたかがオープン戦にせよ、強い選手に勝って優勝できたという事、買い物中の見知らぬお客さん達が「頑張れ! イズミ!」と応援してくれたことが、何よりも嬉しかったです。

「孫に自慢できる話が出来た」「メイドの土産が出来た」と喜んでおります。

西田泉のメイドの土産話し、これにて終了。

次回はキューバの卓球事情をお話ししたいと思います。

西田泉のメイドの土産話し ~中編~

引き続きグアテマラのオープン戦の話しです。

3人のリーグ戦が8チーム。1位と2位が決勝トーナメントへ進出できます。

難なくリーグ戦を1位で抜けると、決勝トーナメント一回戦の相手、いきなりリバン君。なんと、フルセット13-15で奇跡的に勝ちました! サービスからの3球目が効きました。

4決定はグアテマラ2位の男子選手と。サービスが抜群に効いて3-0で勝ち、準決勝へ。

奥にいる、腰が90度に曲がっている(←お爺ちゃんだからじゃありません)のがリバン君。身長が高過ぎると卓球しづらそうですね(泣)。手前のモリモリ筋肉君が、アンディ・ペレイラ選手。面白い髪型をしています。

そして、準決勝の相手というのが、キューバ1位、オリンピック出場選手のアンディ・ペレイラ選手だったのです。

筋肉隆々のサウスポーです。見た目、ゴ○ラ。

↑筋肉女子(脂肪付き)の西田泉さんですら、驚きのこの表情。

1、2セットはアンディ選手の「チョッ速(ぱや)スーパードライブ」を喰らいまくりました。

めちゃくちゃ速いボールに遭遇した時、人はどうなると思います?

そんな時、人は……薄笑いを浮かべます。

そう、あまりのボールの速さに、私の顔には薄笑いが。ニヤニヤと薄笑いを浮かべて試合していたため、観客には不審に思われていた事でしょう。

だってしょうがないじゃないか!(←えなりかずき風)

相手のドライブが速すぎるのがいけないんだ!(←えなりかずき風)

先にシャワー浴びて来いよ!(←えなりかずき風)

なんですか、アレは?(泣) スピード違反ですよ。音速の領域ですよ。

ブロックなんか出来たもんじゃありません。かろうじてラケットにボールが当たったとしても、明後日の方向にボールが吹っ飛ぶんです。ラケットが少しかけました。(←これはさすがに嘘)

そのボールが足なんかに当たったら、その時点で死にます。(←これは本当)

私は0-2の7-10で負けていました。

私は考えた。「相手に打たせたら死ぬ。確実に死ぬ。だったら先に打つしかない!」と。攻撃は最大の防御だと言いますが、まさにそれでした。

打って打って、そして打った。すると、気づいた時には13-11で逆転勝ちをしていました。

アンディは驚いていましたが、観客も、キューバのコーチも驚いていました。みんな驚いていました。もちろん、私も。

私は自分に言い聞かせた。「わたし、良く聞いて。試合っていうのはねぇ、勝たないと意味がないんだよ。どんな人が相手だろうが(例え相手がゴ○ラだろうが、オリンピック出場選手だろうが)、勝たないと意味がないの! わかった? 勝ちなさいよ? 私たち、遊んでるんじゃないんだからね? 勝利をかけて、戦ってるんだからね? わかったならこの試合、勝ってみなさい!」と。

~後編へ続く~