今回強化合宿に参加された方々よりプログへの掲載許可を頂いておりますので、順次アップさせていただきたいと思います。
まずは団長の伊藤監督です。
<目的>
- 関東学生選手の競技力向上
- 国際文化交流
- 指導者としての力量アップとマネジメント力の向上
<強化ポイント>
全力で打つこと(決定打)、速さ(スイング、戻り、ピッチ)、安定性の3点に重点をおき、打球練習を行った。強く威力のあるボールを打つ為には、下半身の強化が必要と考え、1コマの時間を10分に設定し動く練習を多く取り入れた。
<感じたこと>
強いボールを打つためにスイングが大きくなり、大きいために戻りが遅く、必然的に台から下がらなければならず、中・後陣から一発で盛り返そうと力んで打ち、ミスを重ねていた。身体の前でボールを処理することが出来ないのも、フォームが大きいことが原因に挙げられる。
また、リズムが一定のため一度タイミングが合うと返球しやすく、相手を崩すことが出来ない。緩急を上手く使い、自分の体勢を立て直す時間を作ることも必要である。予測と読み、判断、決断、実行を大胆に行わなければ、相手にプレッシャーは与えられない。
日本選手の良いところは、何でもそつなく器用に技術を使えることと、指示したことを忠実に実行に移すことができるところと感じる。まじめに一生懸命であるが、いざ勝負が掛かった時に自分で決断し勝負できるか、最後の1本をがむしゃらに奪いに行けるか、積極性が欲しいところである。
最後の練習に半日多球練習を行ったが、厳しいメニューにも必死に食らいつき、ベトナム選手、日本選手、ベトナムコーチ、日本コーチが一体となり、練習場が熱気に溢れこれ以上ない雰囲気で練習できたことを非常にうれしく思いました。この雰囲気を自然に作ることが出来れば、練習の効率も上がり成果にも繋がると感じました。
<国際交流>
ベトナムチームとの交流試合の実施、練習メニューをベトナム選手に伝えること、ベトナムに住む日本人の方々や、ベトナムの子供たちと卓球で打ち合い親睦を深められたこと。ベトナム戦争を戦ったクチトンネルを見学し、戦争の惨さを感じた。東南アジア最大のメコン川を下り、大自然を肌で感じられたことも貴重な体験であった。
<その他、感想・意見>
今回の遠征は、初めて団長という立場で参加し、全体をまとめることは勿論、日本の代表として、失礼のないよう注意をはらい行動しました。
学生は皆しっかりとした意欲を持ち、卓球に交流に積極的に臨んでくれました。特に行動面では団体行動で一番大切な時間管理を徹底してくれ、10分前には全員が揃って集合しており、スムーズにスケジュールをこなすことが出来ました。この遠征で卓球の技術向上だけでなく、人間的にも成長できたと感じてもらえればうれしく思います。
学生としては初めてのベトナム遠征でしたが、地元ホーチミンで活躍されている富岡様の多大な協力により、何不自由なく目的を果たすことが出来、大変感謝しております。日越国交40周年ということで今回の遠征が実施となりましたが、双方で作り上げていく強化事業として継続し、更に良いものにしていきたいと思いました。また前回の遠征でも記しましたが、たくさんの若い指導者に国際経験を積んでもらい、学生指導に役立てて頂きたいと切に願います。
最後に今回の遠征が無事終えられたのも、長田マネージャーの気配りと事前準備の徹底、小笠原監督の学生への繊細な対応があったからと心から感謝しております。今後も関東学生卓球連盟、卓球界全体が発展出来るよう微力ながら尽力したいと思います。ありがとうございました。
早稲田大、シチズンとチーム強化の実績が有る伊藤監督は今回の監督として良い人選だったのではないかと思います。今活躍中の塩野選手も大学時代、伊藤監督にこれでもか!というくらい多球練習で鍛えられレベルアップすることが出来たとインタビューで語っています。両国のレベルが上がって世界にドンドン選手が出ていって活躍していけたらいいなぁと思っています。
許ッシンさま
今回、試合を含め丸々3日間、合同で練習しましたが、日本の選手たちの、練習密度の濃さと、それをうまく導く監督達の手腕がものすごかったです。
ベトナムの選手たちも毎日の練習で同じように集中して練習できれば、きっと成績も上がっていくことと思います。
3日間両国の選手たちは相当へばっておりましたが、非常に良い練習会が行われたと思っております。
今後、順次選手たちの報告書もアップいたしますので、ぜひ読まれてください。