両チーム、ホーチミン障がい者チーム訪問。

最終日、帰国前にホーチミン障がい者チームを訪問いたしました。

皆さん、通常、路上で仕事をしていたり、道を歩いて宝くじを販売したりして働いていますが、仕事を早く切り上げて集まってくれました。

もともと裕福な家庭か、貧乏だけれども職業についていないと、卓球はできません。

普段はチームとして集まることが少なく、各自、自宅のそばの卓球場で練習しているそうです。現在ホーチミン障がい者チームとしては30名ほど在籍しています。

チームリーダーのタンさん。ベトナム全体の総監督も務めています。

両チーム、この日のために、使い終わったラバーやユニホーム、シューズ等集めていただき、プレゼントしていただきました。合計、ラバー100枚、シャツ等70枚、リストバンド100個を各チーム、関係者にプレゼントしていただきました。

皆、用具が高くてなかなか購入できないため、非常に喜んでおりました。

様々なクラスの選手たちが練習しています。国としての補助、支援はほとんどなく、タンコーチと奥さん(クラス9、東南アジアパラ3位)お二人を中心に頑張っております。

車いすの選手たち、ピッチと変化がすごかったです。

片手のないハンデがありますが、非常に強いボールを放ちます。

彼は枯葉剤の影響で両足にハンデがあります。ホーチミン市内にある戦傷記念博物館では、枯葉剤の影響がありながらも卓球を頑張っている、彼の写真が展示されています。

練習後、練習場の外で、記念撮影。練習場にはクーラーなどなく、非常に熱いため。風が気持ちよかったです。

ベトナムにおいて、障がい者スポーツに対する支援や協力が殆どなく、今回のシチズン時計、協和発酵キリン、両チームに対し、なぜこのような良いことをしていただけるのか?ベトナムのトップ選手など来てくれたこともない。という質問がありました。

伊藤監督:我々両チームは企業チームとして様々な社会貢献活動に取り組んでいます。日本においても同じような活動をしており、卓球というスポーツの素晴らしさや可能性をたくさんの人に知ってもらい、継続性のある活動にしていきたいと考えています。

との回答をいただきました。ベトナム関係者にとっては、想像がつかないことであり、また羨ましいことであり、沢山の質問がありました。

今回、5日間、中身の濃い、非常に充実した交流会でした。

私も皆さんのサポートをさせていただき、非常に光栄に思います。

今回の交流会を糧に今後も、ベトナム卓球発展のために、頑張っていきたいと思います。

皆さんの今後の益々のご活躍を心より念じております。

About 富岡武侯

1974年生まれ、東京出身。小学校6年の時より狛江市少年卓球で卓球を始める。1997年、唐橋卓球㈱に入社。2004年4月から2006年8月まで、青年海外協力隊隊員としてベトナムホーチミン市ジュニア選抜チームコーチとし赴任。07年1月にバタフライ、ニッタク、TSP、ヤサカのベトナム輸入総代理店 Take.,Co Ltd設立。

両チーム、ホーチミン障がい者チーム訪問。” への 2 件のコメント

  1. 細かいレポート、ありがとうございます。
    とても興味深く読ませて頂きました
    障がいしゃチームの方が仕事を早く切り上げて集まった…という所に、それぞれが生活の中で卓球を続けているのだなと感じました。
    最後の集合写真の皆さんの笑顔、素敵ですね!(^^)

    1. niy さま
      コメントありがとうございます。
      ベトナムの障がい者、みんな卓球が大好きで、練習中も絶えず笑顔があふれておりました。
      両チームの選手に試合を申し込む選手、技術を教えてもらう選手。みんな積極的でした。
      短い時間でしたが、充実した講習会でした。

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