年別アーカイブ: 2014

報告書 伊藤 誠(技術部長・シチズン)

今回強化合宿に参加された方々よりプログへの掲載許可を頂いておりますので、順次アップさせていただきたいと思います。

まずは団長の伊藤監督です。

(ホーチミン市選抜チーム代表より記念品を贈呈されました。)

<目的>

  1. 関東学生選手の競技力向上
  2. 国際文化交流
  3. 指導者としての力量アップとマネジメント力の向上

<強化ポイント>

全力で打つこと(決定打)、速さ(スイング、戻り、ピッチ)、安定性の3点に重点をおき、打球練習を行った。強く威力のあるボールを打つ為には、下半身の強化が必要と考え、1コマの時間を10分に設定し動く練習を多く取り入れた。

<感じたこと>

強いボールを打つためにスイングが大きくなり、大きいために戻りが遅く、必然的に台から下がらなければならず、中・後陣から一発で盛り返そうと力んで打ち、ミスを重ねていた。身体の前でボールを処理することが出来ないのも、フォームが大きいことが原因に挙げられる。

また、リズムが一定のため一度タイミングが合うと返球しやすく、相手を崩すことが出来ない。緩急を上手く使い、自分の体勢を立て直す時間を作ることも必要である。予測と読み、判断、決断、実行を大胆に行わなければ、相手にプレッシャーは与えられない。

日本選手の良いところは、何でもそつなく器用に技術を使えることと、指示したことを忠実に実行に移すことができるところと感じる。まじめに一生懸命であるが、いざ勝負が掛かった時に自分で決断し勝負できるか、最後の1本をがむしゃらに奪いに行けるか、積極性が欲しいところである。

最後の練習に半日多球練習を行ったが、厳しいメニューにも必死に食らいつき、ベトナム選手、日本選手、ベトナムコーチ、日本コーチが一体となり、練習場が熱気に溢れこれ以上ない雰囲気で練習できたことを非常にうれしく思いました。この雰囲気を自然に作ることが出来れば、練習の効率も上がり成果にも繋がると感じました。

(多球練習で、要点を説明する伊藤監督。)

<国際交流>

ベトナムチームとの交流試合の実施、練習メニューをベトナム選手に伝えること、ベトナムに住む日本人の方々や、ベトナムの子供たちと卓球で打ち合い親睦を深められたこと。ベトナム戦争を戦ったクチトンネルを見学し、戦争の惨さを感じた。東南アジア最大のメコン川を下り、大自然を肌で感じられたことも貴重な体験であった。

<その他、感想・意見>

今回の遠征は、初めて団長という立場で参加し、全体をまとめることは勿論、日本の代表として、失礼のないよう注意をはらい行動しました。

学生は皆しっかりとした意欲を持ち、卓球に交流に積極的に臨んでくれました。特に行動面では団体行動で一番大切な時間管理を徹底してくれ、10分前には全員が揃って集合しており、スムーズにスケジュールをこなすことが出来ました。この遠征で卓球の技術向上だけでなく、人間的にも成長できたと感じてもらえればうれしく思います。

学生としては初めてのベトナム遠征でしたが、地元ホーチミンで活躍されている富岡様の多大な協力により、何不自由なく目的を果たすことが出来、大変感謝しております。日越国交40周年ということで今回の遠征が実施となりましたが、双方で作り上げていく強化事業として継続し、更に良いものにしていきたいと思いました。また前回の遠征でも記しましたが、たくさんの若い指導者に国際経験を積んでもらい、学生指導に役立てて頂きたいと切に願います。

最後に今回の遠征が無事終えられたのも、長田マネージャーの気配りと事前準備の徹底、小笠原監督の学生への繊細な対応があったからと心から感謝しております。今後も関東学生卓球連盟、卓球界全体が発展出来るよう微力ながら尽力したいと思います。ありがとうございました。

関東学生強化合宿、交流試合結果。

本日は12月1日に行われた交流試合の結果を掲載いたします。

ベトナム側は東南アジアオリンピック(SEAゲーム)の前で強い選手があまり参加できませんでしたが、クイン選手(03年東南アジアチャンピオン。WR297)がハノイから練習に駆けつけてくれ何とか体制を整えることができました。

男子選手参加12名、2ブロックに分け、上位8名によるトーナメント方式。

女子参加選手10名。10名による総当たり戦。

交流試合なので可能な限り日本の選手とベトナムの選手が当たるように組み合わせを作成しました。

男子優勝、後藤選手。2位、山本選手。3位クイン選手、町選手。

クイン選手(写真2列目左端)は予選、決勝トーナメントと3人の日本人選手に勝利し頑張ってくれました。

女子優勝、富川選手。2位、小道野選手。3位、多田選手。

女子はベトナムの選手との実力差が大きかったですが、皆一生懸命頑張ってくれました。ベトナムからは中学生の選手たちも参加したので非常に勉強になったようです。

1日かけて試合を行いましたが、試合終了後は観戦に来ていた日本人、ベトナム人と30分強の交流会を行い皆楽しそうに卓球をしておりました。

夜の夕食会はベトナムの選手、コーチ。現地駐在の日本人卓球愛好家、みんなで仲良くベトナム料理を頂きました。

関東学生強化合宿、ホーチミン市

2013年11月29日から12月4日まで、ホーチミン市において関東学生選抜選手、ベトナム選抜選手合同で強化練習会が行われました。

以前よりホーチミン卓球連盟の要望で試合参加だけでなく日本の世界トップクラスの技術をベトナムのコーチや選手に教えていただきたいとの強い要望があました。本年度、日越友好年40周年ということもあり、関東学生連盟の選手たちと、ベトナム選手たちとで合同練習及び試合を行うことにより、卓球友好をより一層深め、ベトナムの選手の技術と意識の向上を目的にしました。

また関東学生の選手においては、卓球を通して、今後発展していく途上国の現状を肌で感じることにより、卓球の強化だけでなく今後の社会人経験に活かせるような強化合宿を目的に執り行われました。

参加選手およびスタッフは、伊藤 誠(技術部長・シチズン)、小笠原 剛士(早稲田大学監督)、長田 拓也(学連・日本大学)

男子 町 飛鳥(明治)、後藤 卓也(日大)、山本 勝也(早稲田)、生田 裕仁(法政)

女子 小道野 結(早稲田)、市川 志穂(日大)、多田 光希(中央)、富川 亜加里(大正)

強化練習は3時間の合同練習を4コマ、1日練習試合を行いました。

文化交流においては、ベトナム戦争時に使用されたクチトンネルと、メコン川の見学。ベトナム駐在日系企業の方々と食事会を行いました。

参加選手およびスタッフより報告書が届いておりますので、今後順次アップさせていただきたいと思います。

ミーチャン選手が遊びに来てくれました。

皆さま今年もよろしくお願いいたします。

ベトナムはお正月が中国と一緒で旧正月なため、年末年始といった感じがあまりありません。

それに暑いですし。11月頃から乾期に入り、気温は毎日30℃くらいですが、すごしやすい日々です。

東南アジアオリンピックも終わり、ナショナルチームの練習でハノイに5ヶ月間練習に行っていたミーチャン選手がメダルを持って遊びに来てくれました。

東南アジアオリンピックはベトナムにとって一番大事な試合です。

3位に入賞して、賞金等いくらもらったか聞いたところ、所属チーム、ホーチミン市スポーツ局、ベトナム卓球協会、その他など合計35万円ほど報奨金を貰ったそうです。

35万円という金額は微妙ですが、現在のホーチミンの経済状況を考えると沢山賞金が出たといった感じではありません。ベトナム全体で物価は上がっておりますが、卓球選手の賞金は昔とあまり変わっていません。

でもホンダの新しいスクーターは買えるくらいの金額なので、喜んでおりました。

日本は明日から全日本選手権。

ベトナムにいらっしゃった選手達も沢山出場するので、王国さんの速報が楽しみです。

遠いベトナムより皆様の活躍を応援しております。

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