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JICAボランティア募集

現在ホーチミンは雨期直前で、1年で一番暑い時期です。現在も4時を過ぎて日が陰って来ていますが、36度です。

昨日王国さんと日本卓球協会のホームページにJICAボランティアの募集案内の情報が掲載されており、懐かしくなって現在の応募状況をいろいろ調べてみました。

今回卓球の要請が7か国上がっていましたが、私の時には8か国の要請がありました。しかし一時期、仕分け作業の影響で、人道的以外のボランティアが削減され、卓球等、スポーツの要請が極端に減りました。

現在は職種にかかわらず、現地でしっかりとした活動ができること(受け入れ先機関の状況)が条件になってきているようです。

そんな中で卓球の要請が増えてきていることは、嬉しいことです。

電車の中刷りやホームページでは、ボランティア募集となっていますが、誰でも参加できるわけではなく試験があります。

現在は1次試験がなくなり書類選考と、TOEICの英語成績を提出しなければならないようです。

私の時には1次試験で英語の試験と卓球の試験がありました。英語のテストはあくまでも今後の派遣前、語学学習における参考という位置づけでしたが、現在は英検3級程度の語学力がないとダメなそうです。

私は英語が全然ダメだったので、今の選考方式でしたら間違いなく落ちていたことと思います。

卓球の試験は、知識があればいくらでも書けるが、知らない人は難しいという問題でした。

私の時には、1時間の練習メニューを作成しなさい。と、卓球における5つの重要な要素を述べよ。という問題でした。

この試験、いったい誰が採点して、2次試験の卓球専門の面接、合否は誰が行うのだろうと、疑問に思っておりましたが、私の時は、木村興治副会長、現在では前原正浩専務理事が担当されており、面接会場でドアを開けた瞬間、納得してしまいました。

青年海外協力隊に参加してみようという、行動はなかなかできないものだと思いますが、私にとっては、2年間、生活費等、お金を気にすることなく卓球だけに打ち込める環境は最高でした。

興味のある方はぜひJICAのホームページを覗いてみてください。

世界選手権ベトナム結果

日本チーム、男女準優勝。おめでとうございます。

会場で試合を観戦していましたが、メインスポンサーが観客を1万人導入していたので、異常な雰囲気でした。

サーブの態勢に入っても声援はやまないし、フラッシュはあちらこちらで起こるし。

会場が日本などの体育館と比べ小さいので声援が大きく感じました。

ただ、中国の応援だけでなく時々、日本の応援もしてくれていたので、その点は良かったです。

ベトナムチームは、男子41位、女子29位の結果に終わりました。

国際大会における経験の差があると思いますが、やはり初めて対戦した選手に対して、どのように試合を組み立てていくか、どのレベルにおいても課題であると思います。

女子のエース、チャン選手と話しましたが、アジアの選手の球は慣れているが、ヨーロッパの選手の回転量とスピードに最後までなれなかったと言っていました。また年に国際大会に1,2回だけの出場では、経験を積むことが難しいとも言っていました。

Mai Hoang My Trang (WR180) 8勝3敗

Nguyen Thi Viet Linh(WR199) 3勝3敗

Nguyen Thi Nga(WR465) 3勝3敗

Le Tien Dat(WR282) 5勝4敗

Nguyen Anh Tu(WR517) 0勝5敗

試合期間中、ベトナムチームの今後について、スポーツ副大臣やコーチたちと多くの話をしましたが、女子の方が可能性があるのに、男子中心の試合の参加を考えており、男女各選手を、計画的に育成、試合参加するにはまだまだ時間がかかりそうです。

今回、私はベトナムチームのマネージャーとして参加しましたが、棄権等もなく(過去数回、タイムテーブルの変更を確認せず棄権したことがあり。)試合前の準備もしっかりできたので、概ねよかったと思っております。

また、大会期間中は多くの関係者の方々にお世話になりました。この場をお借りして御礼申し上げます。

来年ドイツの個人戦に参加できるよう、頑張って準備、根回ししたいと思います。

 

世界選手権第二会場

日本などランキングの上位24チームはメイン会場で試合を行っておりますが、それ以外の男女各60チーム位は、第二会場で試合を行っております。

会場には色々な国のユニホームがあって、見ていて非常に楽しいです。

スイス

スロバキア

プエルトリコ

スロバニア

セルビア

今夜は日本男子準決勝。今から楽しみです。

 

カントー省水上マーケット

年末、年始、ベトナムの旧正月と過ごしているうちに、あっという間に世界選手権前になってしまいました。

私は27日によりベトナムチームに帯同してマレーシアに入りますが、飛行機で2時間ですし、気候もあまり変わらないようなので、今回は気分的に非常に楽です。

日本選手団にとっては、気候も暑く、湿気が多いので日本とのギャップが大きく大変だとは思いますが、ベトナムの試合と重ならない時には、頑張って応援したいと思っております。

さて年末に友人たちとカントー省に旅行に行ってきました。

カントー省へは今までフェリーを使って川を渡っていましたが2010年4月に日本のODAにより橋がかかり、交通の便が良くなりました。この橋は2750メートルあり、東南アジアの中では最長の斜張橋だそうです。(写真:国際協力機構)昔はホーチミンから5時間くらいかかりましたが、橋のおかげで3時間半でいけるようになりました。

川が張り巡らされているような街です。

現在でも現地の人が使用している、水上マーケットに行ってきました。

この水上マーケットは船を使って近隣の町からいろいろな作物が運ばれてきます。お店は船で、竹竿に売っている商品をぶら下げています。左手前の船にはスイカがぶら下がっています。

お客さんは自分の船で横付けして商品を購入します。

日本では見られない、ジャックフルーツです。

水上マーケットは日の出から、8時頃までしかやっていないため、早起きして観光してきました。

夜更かしして飲んでばかりいる私にとっては、ちょっときつい観光でした。

 

第9回アジアベテラン大会日本選手結果

今回の試合、日本人選手は30名出場しました。(日本より28名、シンガポールより2名)

日本人選手の入賞者の結果です。

80代男子団体戦優勝(唐橋 博、増田 和雄)

60代男子団体優勝(中村 孝太郎、ポール・ピンクウィッチ(オーストラリア)、勝 英雄)

60代女子団体3位(矢島 美智子、古市 智子、石野 良子、福島 正子)

70代男子団体3位(富岡 成一、松木 秀夫、田中 鍛)

70代女子団体2位(山宮 絹代、細田 明子)

70代女子団体3位(林 明美、戸田 可津子)

80代男子シングル優勝 増田 和雄

80代男子シングル3位 唐橋 博

70代男子シングル優勝 松木 秀夫

70代男子シングル3位 富岡 成一

60代女子シングル3位 伊丹 千都子

すみません。入賞者全員の写真を撮ろうと思いましたが、懇親会を行いながら2時間近く表彰式が続いたので、撮りきれませんでした。

懇親会は最終日、決勝戦の後、試合会場にテーブルを運び込み、約1000人で行われました。

最終結果

団体戦

個人戦

 

 

 

 

 

 

 

 

第9回アジアベテラン大会

第9回アジアベテラン大会が12月3日から6日まで、ホーチミン市において開催されました。

参加者はアジア各国から867名(内ベトナム人200名弱)。

前半2日間で団体戦。後半2日間でシングルスが行われました。(団体決勝戦のみ最終日)

開催種目は、男女、40代、50代、60代、70代、80代、男女団体戦およびシングルスが行われましたが、80代女子は参加者不在の為中止となりました。

ベトナムにおいてこれだけの規模の大会を行うのは初めてで、予想通り初日は大変混乱しておりました。

理由としてはアジアベテラン卓球連盟が組み合わせ、タイムテーブルを決めており、3チームの団体戦、予選リーグ消化を3時間30分、シングルス5セットマッチの試合を20分しか時間をとっておらず、試合進行が遅れたこと。

各年代により試合形式が異なっており、女子は4シングル1ダブルスの2名から参加できる方式になっていましたが、ベトナムの審判への伝達が上手くいっておらず、ベトナムの審判は3名、ABC、XYZ方式と勘違いしており、スタートが1時間遅れたこと。

初日の最終試合は19時30分スタートのはずが、深夜1時ころまで試合がずれこみました。

2日目からは進行も慣れてきましたが、空きコートにすぐに練習に入ってしまう為、進行が滞った台も目につきました。

初日以外はそれなりに進行していきましたが、大きな試合を運営していくという意味で非常に経験になったようです。

今回、ニッタクさんのご厚意で、試合使用球、卓球台30台、審判台、フェンス、カウンター、記念ポロシャツなどをスポンサーしていただきました。日本では30台くらい使用する大会は多々ありますが、ベトナムでは初めてだったため、大きなインパクトを得られたと思います。

来年は、インドネシア、再来年は日本で開催の予定となっております。

今大会、年々、参加者が増加しており、日本で開催するとなると1000人規模の大会になるのではないかと思います。

日本の関係者の方々と、お話ししましたが、毎回試合進行が上手くいっておらず、日本で1回お手本を見せて試合進行の方法を変えていかないと、との事でした。

今から日本開催が楽しみです。

 

 

 

 

 

渋谷会長とLe van Tietさん

関東学生強化合宿中に、Le van Tietさんが、練習を見に来てくれました。

Tietさん、1950年後半から60年代前半に南ベトナムチームの主力選手として活躍された選手です。

1956年アジア選手権(日本)男子団体戦優勝

1959年世界選手権(ドルトムント)男子団体戦3位

と現在のベトナムでは考えられない、素晴らしい結果を残されております。当時日本は世界チャンピオンで荻村さんや田中さんが出場されていたそうで、アジア選手権は日本に勝って優勝。世界選手権は日本に負けて3位だったそうです。

10年前、青年海外協力隊員としてベトナムに渡る前に、松崎キミ代さんや長谷川信彦さんにベトナムは昔日本と同じくらい卓球が強かった国で、ベトナム戦争がなければ今の中国や、日本、韓国などと肩を並べる卓球強国になっていたはず。あなたの役割は大事なことだからしっかりお手伝いしてきなさいと激励されたことを、今でも心にとめております。

今回、会長とTietさん、同年代のトップ選手同士という事で、普段お聞きできないお話ばかり。

話題に出てくる選手は、昔の名選手ばかり、お二人は直接対戦していないそうですが、59年の世界選手権は7種目中6種目優勝して、現在でも日本の一番良い成績だそうですが、準決勝で南ベトナムと対戦し、接戦の末、勝ち上がったそうです。

Tietさん、引退後はコーチとして活躍されたそうですが、戦争に負けた南ベトナム出身の選手という事で、最後まで要職には就けなかったそうです。

現在、昔のベトナムの栄光を知らない人たちが多くなってきております。(過去に政治的な問題により意図的に知らせていなかった可能性あり。)

ベトナムも戦後40年が経過しており、今後は昔のことも、ベトナムの人たちに伝えていけたらなと思いました。

今後もお二人には、お元気に過ごされることを心よりお祈りしております。

 

関東学生強化合宿交流試合、女子結果

男子に引き続き、女子の結果です。

優勝、Trang選手。

予選リーグで林選手に敗れましたが、接戦をものにして優勝。

練習嫌いで、今合宿期間中も日本選手の1/5くらいしか練習しませんでしたが、試合になると経験が優ります。この日は日本人と合計5試合試合をしましたが、もつれる試合も多く、よく最後まで体力が持ったものです。

日本選手たちは彼女を大きく左右に揺さぶり、大きな体のそばを狙いますが、そこは慣れたもので、絶妙なボディーワークで返球します。日本の監督たちも褒めておりました。

ホーチミンのコーチとよく話すのですが、練習しなくても国内では優勝。海外の試合も年1,2回で、東南アジアの試合がメイン。運が良ければシンガポールの選手と当たらずに入賞。シンガポールの選手と当たれば勝てないのでしょうがない。どのように彼女のモチベーションを上げればよいか、良い方法が見つからないといつも嘆いています。

2位、向山選手(日大)

3位、林選手(東京富士)

3位、秋田選手(中大)

予選リーグ3位、美濃口選手(中大)

試合終了後、現地駐在の卓球同好会の日本人の方々、参加したベトナムの選手たちと、懇親会を行いました。合計30名くらい。日本選手同士が固まらないように席を決め、言葉が通じなくてもコミュニケーションをとることも勉強と、様子を見ておりましたが大いに盛り上がっておりました。

不思議に思い、側に行ってみると、片言の英語でお互いに話しているのですが、わからないところはアイパッドを使い、グーグルの翻訳で、ベトナム語、日本語翻訳をして意思の疎通を図っていました。

普段は恥ずかしがり屋で、あまり話をしないTRANG選手が楽しそうに話しているのを見て、びっくりしました。

今回もすべてが上手くいったわけではなく、色々な問題点があり大変でしたが、選手たちが練習後に楽しく交流している姿を見ると、お手伝いさせていただいて本当に良かったなと思った次第です。

また来年に向けて、頑張っていきたいと思います。

 

関東学生強化合宿交流試合、男子結果

最終日7日に1日かけて、交流試合を行いました。

練習初日の午後、練習試合を行いましたが、ベトナムの選手たちは女子の1勝のみで、初めて対戦する相手に対して、非常に弱いという結果となりました。

渋谷会長より、いくらラリーが強くてもサーブレシーブができなければ、試合で勝つことができない。最終日の交流試合まで、午後の練習に日本選手がサーブを出し、ベトナム選手がレシーブする、サーブレシーブ練習を取り入れなさいという指示が出されました。サーブになれれば、試合になるのではないか。との事でした。

また、せっかくの機会なので、サーブの上手な村井選手に講師になってもらい、サーブの講習会も行いました。

村井選手曰く、ベトナムの選手たちはインパクト後のフェイクモーションが全くないため、サーブの種類がわかりやすい。インパクト後のモーションをもっと取り入れるべきだという事で、講習会が行われました。

上回転、下回転、ナックルどの球種に対しても、サーブの飛び出し方と弾道、スピードを同じにすること。ロングサーブ、シュートサーブ、第一バウンドの位置を同じにすること。インパクト面をなるべく相手に見せないように、当たった後ラケットの反対の面を相手に見せる。等、実演を交えながら解説してもらいました。

おかげさまで、最終日の交流試合、何とか形になることができました。

交流試合は5名のリーグ戦、2ブロックで試合を行い、1、2位上がりの選手が準決勝を行うという方式です。

優勝、松田選手(駒大)

2位、宇仁田選手(国学院)

3位、TU選手(ハノイ)、VU選手(ホーチミン)

予選リーグ3位、村井選手(法政)

予選リーグ3位、斎藤選手(筑波)

ベトナム陣営、全員予選落ちを覚悟しておりましたが、何とか2名勝ち上がることができました。

全てのサーブを披露していただいた、村井選手には悪いことをしましたが、おかげさまで、ベトナムの選手たちにとっては、サーブに対する認識を深めることができたと思います。

また、鈴木幹事長にも、中学生たちとたくさん試合をしてもらいました。

ベトナムの全国大会は来年の5月。今回参加した選手たちのサーブがどのように進歩しているかどうか、今から楽しみです。

第3回関東学生卓球連盟ベトナム強化合宿

11月2日から9日までホーチミン市において、関東学生強化合宿が行われました。

参加者は、団長 渋谷五郎(会長)、監督 氏田知孝(日大監督)、総務 鈴木肇(幹事長)、男子 村井圭(法政3年)斎藤稜馬(筑波3年)松田尚樹(駒大2年)宇仁田啓市(国學院2年)、女子 林めぐみ(東京富士2年)向山佳歩(日大2年)秋田佳菜子(中央1年)美濃口千夏(中大1年)

練習は4日から6日まで、午前午後、合計6コマ(1コマ2時間30分)で行われ7日に交流試合を行いました。

選手たちは慣れない環境の中、高い集中力を維持して練習に励んでおりました。

午前中は5分乱打の後、7分30秒交代の課題練習を3セット45分。10分休憩後にもう3セット45分の練習をベトナムの選手とともに行いました。

午後は5分乱打の後、7分30秒交代の課題練習を2セット30分の後、多球練習を40分。その後サーブ、レシーブ練習を30分行いました。

日本の選手達からは、ベトナム選手のボールは、いつも受けている球筋と違う為に練習になった反面、選手たちの集中力が短いため、効率の良い練習ができなかったという意見が多く出ました。

またベトナムの選手たちからは、いつもの練習相手よりも球が多く返球されるため、非常に疲れたが良い練習ができたという感想がありました。

今回も練習以外に、毎日練習場まで2往復15分くらい同じ道を歩いたり、地元のスーパーへの買い出し。またベトナム戦争博物館やメコン川に見学に行ったりと卓球以外にも現地の文化に触れられ、各選手たちにとってはとても良い経験になったようです。

卓球の強化という面においては、中国や韓国に比べるとどうしても技術的に落ちてしまいますが、それ以外の面においては良いサポートができたのではないかなと思っております。