練習会場で見た強豪国との差

今回の世界選手権、練習会場が一つだったため、多くのトップ選手の練習を見ることができました。

昨年のマレーシアは、第一会場と第二会場、練習場所が分かれていたため、練習している選手は第二カテゴリー以下の選手で、あまり強い選手はいませんでした。

試合期間前半と後半では、練習している選手たちの卓球が別物でした。大会期間後半はトップ選手しか残らなくなるため、球質や打点がより厳しいものでした。

皆いろいろな練習をしていましたが、基本的な練習が多く、特にフォア2本、バック2本の練習が全般的に多かったように思います。

オフチャロフ選手と荘智淵選手が二人でこの練習をしていましたが、スイングスピードが速すぎて振っているラケットが見えませんでした。当然コースや打点もすごかったです。質感が圧倒的にすごかったです。

今回感じたことは、トップ選手は準備運動、トレーニング、練習後のストレッチに時間をかけていることです。

日本の選手など練習前の準備にみっちり1時間近く時間を使っておりました。練習後も専門家の指示に従い、時間をかけて、しっかりと体をほぐしていました。

弱いベトナムはというと、5分も準備体操していない感じです。

練習後もそのまま何もせず。差は歴然です。

ベトナムの選手たちも、トップ選手の練習を見れたので、何か感じてくれると良いのですが。

 

 

世界選手権、ベトナム結果。

世界選手権が終わり、ようやく落ち着いてきました。

日本選手たちの活躍、おめでとうございます。

ベトナムの選手達は3日目、31日の午前中には皆負けてしまい、全日程が終了しましたので、毎日じっくりと、応援させていただきました。

初日から開催期間半ばまで使用されていた第2会場です。後半は配置を変えて観客が卓球を楽しめるスペースに変更されました。

日本ではあまり報道されることがありませんが、日本チームが登場するメイントーナメントの前に各種目、予選があります。シングルスは3人ないし4人でリーグ戦を行った後、本選出場トーナメントでもう1回勝たなければ、メイントーナメントに出場できません。

各ダブルスはトーナメント形式ですが、3回ほど勝たなければメイントーナメントに出場できません。

また予選を抜けても大抵がランキング上位選手のシード下に入ります。

ベトナムのような国にとっては、メイントーナメントに出場することが一つの目標で、初日、2日目が勝負です。

チャン選手。シングルスは96シード中、第95シードでメイントーナメントからの出場でしたが、1回戦負け。ミックス、メイントーナメントでデンマークと中国の国際ペアに吹っ飛ばされました。まるで男子ダブルスのようでした。女子ダブルスはベルラーシとウクライナのカットペアに惜しくも逆転負けしメイントーナメントに出場ならず。最後は体力が続かなくなりましたが、ベトナム選手の中では、1番の結果でした。来年は試合前にサウナに通って減量しようと約束しました。

ガー選手。シングル、女子ダブルス、ミックスとすべて決定戦負け。上達はしているのですが、世界の壁は高いです。予選リーグでインドネシアのチャンピオンに勝ったので自信になったようです。

トゥー選手。各種目決定戦負けでした。男子シングルスの決定戦ではルクセンブルクの選手と当たりましたが、この選手、バックがアンチ。想像を超える変化でした。試合後トゥー選手、アンチと対戦するのは初めてのこと。頭が混乱して変化がわからなかったそうです。私も世界選手権の男子選手でアンチを使用している選手は初めて見ました。後ほどタマスの梅村さんにお聞きしたところ、才能のあまりない選手だったそうで、アンチに変えて頑張って結果を残しているそうです。メイントーナメント1回戦でも韓国の選手にセットオールまでもつれ、あともう少しで勝利でした。

リン選手。チャン選手と組んだミックスダブルスでメイントーナメントに出場しましたが、初対戦の相手になかなか対処できないのが問題です。国内では3年連続で国内チャンピオンになっているのですが、世界で勝つのはなかなか大変です。

ベトナム選手団。近い将来メイントーナメントで少しでも勝てるように、頑張っていきたいです。

 

 

2017年ベトナム全国大会

5月15日から23日までハノイの隣の省、ハイズン省で全国大会が開催されました。

参加人数は男子72名、女子52名、男子17チーム、女子14チームで行われました。

1週間で団体、各ダブルス、シングルスが行われますが、日本のように各都道府県の予選はなく、参加者は省などのチームから選ばれた選手が出場します。

そのため選手、関係者はほとんど顔見知りの為、毎年同じようなメンバーで開催されているのが実情です。

設置台は8台、朝8時、午後2時、夜7時とタイムテーブルが組まれています。

開幕戦後の団体戦、団体戦決勝、シングルス決勝と3回のテレビ中継が入りました。写真は男子決勝の様子です。連日沢山の客さんが見に来ていました。

チャン選手。2006年に初優勝して以来、女子シングルスで11回優勝しています。今年も団体戦、シングルス、女子ダブルスで優勝しました。

Quynh選手とTu選手。男子ダブルス優勝。二人とも以前行われた関東学生の合宿参加しています。

女子団体優勝のペトロセスコホーチミンと2位のホーチミンチーム。

10年以上、全国大会を観戦していますが、毎年レベルが下がっているような気がしてなりません。

試合内容も圧倒的にバック前やミドル前の短いサーブをストップしてからの展開が多く、世界選手権等の試合展開と全く違います。サーブも上手い選手があまりいません。

各チームのコーチたちと沢山話し合いをしましたが、卓球人口の減少とレベルの低下に悩んでいました。

スポーツ選手は給料が少ないから親が卓球をやらせないと。私はいつも、スポーツ選手はどの国も世界で結果を出せないとお金など入ってこないというのですが、難しいところです。

今週末からドイツの世界選手権です。

ベトナムからはおかげさまで、男女2名づつの選手が参加できることになりました。

予選を抜けて日本選手等出場するトーナメントまで勝ち上がることができると良いのですが。

現地で頑張ってサポートしたいと思います。

 

 

20周年、おめでとうございます。

20周年おめでとうございます。

昨日、記念号ベトナムに届き、卓球界のビックニュース20、楽しみながら拝読させていただきました。

創刊号の表紙、懐かしかったです。まだ、卓球業界で働き始める直前で地元の専門店で購入して後輩たちとみんなで読んだのを、懐かしく思い出しました。

唐橋卓球に入社した後も、毎月届くのが楽しみで、仕事の上でも非常に参考にさせていただきました。

ベトナムでコーチとして赴任した2年間は、今のようにネットで動画などもなく(ダイヤル回線でした)、毎月子供たちと連続写真を参考に練習に励みました。

_DSC79672004年からですが、当時は郵便事情があまり良くなく、毎月ちゃんと届くかドキドキしながら待っておりました。今では、ちょっと郵便事情が良くなり届かないという心配はなくなりましたが時々心配になります。10年ちょっと、あっという間でしたが、ベトナムも昔に比べてだいぶ過ごしやすくなったなと感じた次第です。

やっぱり紙媒体の本は良いものです。

毎月少しづつ本棚が埋まっていくのを楽しみに眺めております。

今後も10年、20年と毎月楽しみにしております。

おめでとうございます。

ベトナムの海

もうすぐ世界ジュニア。日本の選手たちの活躍が今から楽しみです。

日本はだいぶ寒くなっているようですが、ホーチミンは毎日30度越え。しかし乾季に入ったのでだいぶ過ごしやすくなりました。

今年は2か所、きれいな海に遊びに行ったので、海の写真でも。

_DSC3959ニャチャンという、ベトナムのリゾートから車で1時間、さらにスピードボートで30分、干潮になると島が陸続きになります。

_DSC4028こちらはニャチャン。ベトナムで一番有名なリゾートです。ベトナムチャンピオンのクオック選手の地元で、いつもおいしいシーフード料理に連れていってくれます。

_DSC5699今回初めて訪れたコンダオ島、ホーチミンからプロペラ機で1時間ほどです。戦時中は監獄として利用されていました。

_DSC5698毎日堤防に出て、釣りをしてきました。ベトナム人は皆イカを狙っていました。

_DSC5710部屋の前がすぐ海です。

コンダオ島はなにもありませんが、自然に囲まれておりのんびりできました。

日本のように、ホテルのサービスは良くありませんが、安くてよいリゾートがベトナムにはまだたくさんあります。

お勧めです。

ゴールデンラケット大会、私の新しい取り組み。

ちょっと時間が立ってしまいましたが。

ゴールデンラケット大会、毎年高体連チームのサポート係という大役がありますが、それ以外にもスポンサーとしての役割もしております。

今年で10回目、バタフライさんには卓球台回りの備品と大会使用球をスポンサーしていただいております。

毎年のことですが、今回もスポンサーがなかなか集まらず、ホーチミン卓球連盟の関係者と共にいつも頭を悩ませております。

低予算で何か見栄えの良いことができないかという事で、今回卓球台のスカートを作成しました。

台回り初期作成時

テレビ中継で使われるメインテーブルを作成しました。

タマスさんにデザインをお願いし、見栄えよく作成できました。

関係者の方々からもすごいきれいと、称賛の声を頂きました。

軽量のプラスチック素材の上からカッティングシートを貼り、マグネットで止めてあります。

ITTFプロツアー等、国際試合ではよく見かけますが、ベトナムでは初めての試みです。

しかしながら、選手からは不評で、フォア前等、踏み込んだ時に足が当たる為、2日目には選手たちが、勝手に正面の部分を取り外して試合を始めてしまいました。

スポンサーとしては大変困る事態ですが、選手が主役。

空き時間に改良を加えました。

台回り改良後

ピンクの部分を斜め45度、内側に折り込みました。

この改良で、足も当たることがなくなり、選手たちからもOKを頂きました。

今回、卓球台の足元ばかり見ていたので気が付いたのですが、足が当たる選手と、全く当たらない選手、はっきり分かれておりました。

日本、香港の選手たちが良く当たるのですが、それ以外の国の選手はあまり当たりません。女子も当たる選手が少なかったです。

今枝監督に聞いてみたところ、日本の選手たちは足を細かく動かして、ボールのそばまで体を持っていくからではないか、との事。

確かに日本の選手たちは足を細かく動かして、たくさん動いておりました。

また一つ勉強です。

次回の目標は、何とかフロアマットを入手することです。

やっぱり赤いマットがあると見栄えが全然違います。

第30回ゴールデンラケット大会、日本男子結果

本年度、男子も2チーム6名が参加しました。

男子Aチーム。監督、今枝 一郎(愛工大名電)、選手、沼村 斉弥(野田学園)、宮本 春樹、田中 佑汰(愛工大名電)。

男子Bチーム。監督、熊谷 勝明(帝京安積)、選手、小林 准也(松徳学院)、蛭田 龍(希望が丘)、渡井 丈人士(静岡学園)。

日本チーム以外には、インドネシア、韓国、タイ、マレーシア、香港、中国雲南省、ベトナム軍隊A、B、ベトナムハイズン省、ホーチミン市の7か国10チームが参加し、6チーム、2ブロックでリーグ戦の予選、その後準決勝、決勝が行われました。

日本Aチームはタイ、軍隊Bに3-0、ホーチミン市に3-1と順調に試合を進めましたが、インドネシアに2-3で敗れたため、最終戦、香港とリーグ2位通過をかけて、対戦しました。1番で田中選手、2番で沼村選手が勝ちリードしますが、3、4番で香港に取られ、ラスト勝負になりました。しかしラストで沼村選手が頑張り3-0で勝利し、何とか2位で通過することができました。

日本Bチームはマレーシア、軍隊Aに3-1、3-2で勝利するも、その後ハイズン省に2-3、韓国、雲南省に1-3で負け、予選リーグ5位で試合を終えました。

準決勝、日本Aは韓国と対戦しました。各選手頑張りましたが、韓国の実業団選手に勝てず、3-0と敗れてしまいました。特に沼村選手はセットオールジュースまで持ち込みましたが、最後は押し切られてしまいました。

もう一つの準決勝はベトナム軍隊Aとインドネシア。軍隊が地元の利を活かし3-2で勝利。決勝も韓国に2-3と迫りましたが、韓国の方が1枚上手でした。

mteamjapan

男子シングルスは45名出場。5名か6名でリーグ戦が行われました。

残念ながら入賞することができませんでしたが、各選手、頑張りました。

kobayashi

小林選手。予選、香港のエースに0-3で負けましたが、残り3試合を勝ち抜き2位でリーグ通過。決勝トーナメント、香港の2番手に4-3で頑張って勝利しましたが、準々決勝で優勝したQI JIA WEI(雲南省)に4-1で負けベスト8.

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沼村選手。予選リーグで韓国、雲南省の選手と同セット率で三つ巴になり2位通過。決勝トーナメント1回戦で、3位に入賞した韓国のカットマンにセットオール6本と3-4で敗れ、ベスト16。

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田中選手。今回1年生での参加。インターハイも3位に入賞し好成績を期待しましたが、インドネシアと沼村選手が敗れた韓国のカットマンに敗れ、惜しくも3位で予選敗退。

miyamoto

宮本選手。予選で、優勝した雲南省の選手に0-3、インドネシアの選手にセットオールジュースで敗れ3位。予選通過にあと少しでした。

hiruta

蛭田選手。韓国とインドネシアの選手が通過し、6名中4位。

watai

渡井選手。香港の選手に勝利しましたが、それ以外は敗れ、6名中5位。

 

今回参加したメンバー、2年生5名と、1年生1名。そんな中で団体戦3位入賞は立派な成績だと思います。

シングルスにおいても全ての試合が接戦で簡単に勝てる相手はいませんでした。

男子の場合は特にパワーの差が大きく、いつもだったら抜けているボールがたびたび返球されていたので、良い経験になったことと思います。

来年、今回参加した6名の中から、また参加して、入賞してくれる選手が出ることを楽しみにしております。

第30回ゴールデンラケット大会、日本女子結果

オリンピックでの日本チームの活躍。選手、関係者の方々、おめでとうございます。

卓球にかかわる者として、非常に大きなパワーを頂きました。

 

第30回ゴールデンラケット大会、8月25日から28日まで4日間、ホーチミン市において開催されました。今年も高体連より高校生たちが参加しました。

女子Aチーム。監督 瓜生 勝己(福井商業)、選手 木村 香純(四天王寺)、枝松 亜実(山陽女子)、山本 笙子(福井商業)。

女子Bチーム。武田 和久(光南高校)、弓立 美沙輝(正智深谷)、鹿股 まりな(武蔵野)、青木 千佳(福井商業)。

日本チームのほかには、インドネシア、韓国(2チーム)、タイ、マレーシア、香港、中国雲南省、ペトロベトナムホーチミン市の7か国、8チームが参加し、5チームずつのリーグ戦の後、準決勝、決勝戦が行われました。

日本Aチームは、予選で、韓国B、マレーシア、タイに3-0で勝ちましたが、香港に1-3で惜しくも敗れ、2位通過。香港戦は、山本選手が3番手で勝利するも、香港エースのNG WING NAM選手に木村、枝松ともに、セットオールまで持ち込みましたが、最後は実力差で敗れてしまいました。

日本Bチームは初戦でペトロベトナムに1-3で敗れましたが、その後インドネシアに3-0、韓国A3-1、雲南省に3-2と、頑張り、何とか何とか2位で通過することができました。

準決勝、Aチームはペトロベトナムに1-3、Bチームは香港に0-3で敗れともに3位でしたが、持てる実力を出し切った結果だと思います。

決勝戦は、ペトロベトナムが、地元の利と、中国南寧より呼んだ助っ人のおかげで3-2で勝利し優勝しました。助っ人のZHAO LIN選手は団体戦で無敗。良い働きをしました。またチャン選手もラストで世界ランク114位のZHU CHENZHU選手を3-0で破り、優勝に貢献しました。

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昨年まで入賞者に花をプレゼントしていましたが、私が皆ホテルに捨てていくから、記念に残るものに変えろと、提案したところ、メダルをかけたクマのぬいぐるみになりました。良いアイディアだと思います。

女子シングルスは、36名参加で4~5名のリーグ戦の後ベスト16からのトーナメント方式で、試合が行われました。

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優勝、NG WING NAM(香港)、2位ZHAO LIN(ペトロベトナム)、3位枝松 亜実、KIM YEON RYEONG(韓国)の結果でした。

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枝松選手。予選を2位で通過、LI CHING WAN(香港WR137)4-1、鹿股選手を4-2で破り準決勝進出。準決勝でNG WING NAM選手に4-1で敗れましたが、見事な3位です。

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鹿股選手。予選1位で通過後、韓国選手に4-1で勝利。同志討ちで敗れベスト8。

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木村選手。予選1位で通過も決勝トーナメント1回戦でLAM YEE LOK(香港WR180)選手に4-0で惨敗。

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青木選手。今回1年生が初参加。予選を1位で通過するも決勝トーナメント1回戦で雲南省のエースに4-1で敗戦。

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弓立選手。予選リーグの中に今回の優勝者、準優勝者がおり、惜しくも3位で通過ならず。

yamamoto

山本選手。予選リーグに、香港、雲南省、韓国のエース格が入り4位でリーグ戦敗退。

 

今回は、高校生の国際大会で重要な日中韓と日程が重なっており、例年よりも1,2年生が多く参加しました。それでも、A、B、両チームとも3位入賞は立派な結果だと思います。

皆さんの今後の活躍が楽しみです。

ベトナム夏の全国大会

日本はもうすぐインターハイ。

今年はゴールデンラケット大会が8月25日から開催されるので、参加する選手たちの結果が楽しみです。

さて7月18日から24日まで子供たちの全国大会がダナン市で行われました。

夏の全国大会は、日本の小中高の全国大会が一斉に行われるようなものです。

カテゴリーは7-9歳、10-11歳、12-13歳、14-15歳、16-18歳の部に分かれており、団体戦とシングルス。16歳以上の部はダブルスも行われます。

今年からルールが変更され、7-9歳の部新設。12-13歳、14-15歳の団体戦はITTFジュニアプロツアーに合わせて、2名での団体戦および団体戦の中にダブルスが導入されました。

7-9歳の部に関しては競技人口の増加とと競技力を高めるために、非常に良い案だと思いました。

ホーチミン市においても9歳以下の子供たちを組織的に強化し始めましたし、競技人口の少ない都市では、低年齢の選手の育成に力を入れることにより、入賞の可能性が他のカテゴリーに比べ非常に上がったと思います。

しかしながら、一番参加人数が多い、12-13、14-15歳、団体の部を2名でも参加できるように、との変更は選手が2名に絞られてしまう為、逆に試合経験が少なくなり競技力の低下につながってしまうのではないか、と心配しております。

主力の選手は試合数がとても多かったですが、3番手の選手は昨年に比べ試合数がとても少なくなりました。

各チームのコーチたちには会議の際に意見を出しておくように頼みましたが、主力選手の試合数が増えるという事は、トップ層の発展に結びつきますので難しいところです。

結果は数年しないとわかりませんが、競技人口と競技力発展。上手くいってくれると良いのですが。

7-9歳男子の部で優勝したホーチミンチーム。

7-9歳、小さい子供たちのベンチコーチは皆熱が入っていました。

卸先の卓球専門店の息子。7歳、ハノイなのであまり会えませんが、子供は大きくなるのが早いですね。

ハノイチーム、入賞者。白いシャツの女の子は4歳。表彰式に参加できない選手の代わりです。お母さんは元ベトナムチャンピオンなのでこの子も数年後は立派なプレイヤーでしょう。

夏の全国大会、ホテルはいつもホーチミンと一緒なので、久しぶりに小さな選手たちと触れ合うことができました。でもホテル中は毎日非常に騒がしかったです。

泊まったミニホテルの宿泊客は皆ホーチミンの関係者なので、許されるのでしょうが、日本でしたら監督に怒鳴りつけられているかホテルから苦情が来るレベルです。

まあこれも合わせてベトナムなので、毎年の光景です。

数えてみれば私も今年で13回、夏の全国大会に参加しておりました。

ベトナム全国大会

ご無沙汰しております。

日本はだいぶ熱いようですね。

先日、日本は暑いけどホーチミンの方が年中暑いよね、と聞かれましたが、以前お盆のころに帰国した時は夏バテになりました。

東京は暑さの質が違うような気がします。ホーチミンは肌がピリピリ痛いような感じですが、日本の都心は気持ち悪くなる暑さのような気がします。

さてだいぶ時間が立ってしまいましたが、5月中旬にベトナム国内全国大会が行われました。

弊社、メーカーさんのご協力により、ベトナムの選手を16名バックアップしております。

各選手達には、国内で結果を出すのは当たり前。国際大会に出場して如何に良い結果を出すか、といつも話しております。

今回は世界卓球のあと、2か月ちょっとで全国大会、参加した選手はどのように短期間でレベルアップしているか見るのを、楽しみにしておりました。

ベトナムの全国大会は、厳しい予選もなく、参加する選手も毎年ある程度決まっているため、お互いになれているのが現状です。

そのため、派手なラリー等、見ごたえはあるのですが、世界選手権などと違い、ピリピリするような緊張感などはあまり感じられません。

技術に関しても、みんな毎年同じような感じで、サーブなど、新しい技を取り入れて、試合に臨んでいる選手が少なく、がっかりしました。

国際大会等、参加する機会も少なく、なかなか難しいところがありますが、各コーチたちと連携を取り、何とか底上げをしていきたいところです。

ベトナムは東南アジアでは、シンガポールの帰化選手たちが出場する前はいつも上位でしたが、近年、タイ、マレーシア、インドネシアなどが経済の発展に伴い効果的に国際大会に出場しだしているため、結果が思わしくありません。

長期的な計画を立てて、選手を育成していかなければならないのですが、なかなか難しいです。

ちなみに全国大会の結果は、男子シングルスは2年続けて2位でしたが、それ以外はすべて弊社契約選手が優勝しました。

この場をお借りして、ご協力いただいているメーカーさんに御礼申し上げます。

チャン選手。シングル、女子ダブル、ミックス、団体戦とすべての種目で優勝しました。

ガー選手。女子シングルス2位。関東学生の合宿時に比べるとだいぶ進歩していますが、まだまだチャン選手にかないません。

トゥー選手。世界選手権時に比べ、足の使い方と、立ち位置を意識して練習してきたそうですが、惜しくも2位でした。国内ではカウンター等、良いプレーができるのですが、国際大会に出るとプレーにミスが多くなってしまうのが今後の課題です。

ミックスダブルス優勝。ユイ選手は13年前にホーチミンにコーチとして赴任した時から、サポートしているので、大変嬉しかったです。と言っても女子のチャン選手がとても強いので優勝して当然なのですが。試合後は2人で沢山ビールを飲みました。