月別アーカイブ: 9月 2015

タイへ行ってきます!

次号の「用具ゼミ」を編集しながら、

「やっぱりラケットは木材がいいなー」としみじみ思っているところです。来月号は木材合板ラケット編です。

再来月は特殊素材編なので、きっと「特殊素材にも挑戦したいな」と気持ちが動いているところでしょう。

 

いろいろ試し、

ラケットが超軽量になってしまいました。

これを自腹買いにするかどうかは考えます。

 

 

ブログの更新が滞っております。

なぜかというと忙しいからです。なぜ忙しいというと、明日からアジア選手権へ行くからです。

しかも場所はタイ。ひとりで10日間

つまり、今月号の仕事をいまのうちにやっておかないといかんのですよ

 

そういうわけで、更新どころかコメントも返せませんでした。

まだオープンしていませんが、明後日土曜からアジア選手権の速報をやりますので、試合の内容だけでなく、小ネタもいろいろ探してきます!

速報にブログのような選手用具情報は入れられないと思うので、そのへんは帰国後にやろうかと思っています!

 

では無事だったらまた会いましょう!

 

 

ひとつ発見です。

今回の「ピックアップ」で取り上げさせていただいたウォルナットウッドは、なかなか面白いラケットです。

くるみ材の上板ですが、あまり弾きが強いタイプではなく、しなるタイプで、偶然ですが翔龍を貼ったらめちゃくちゃ良い!

バックにリズムPを貼っていて、これも打った時のボールの弾道が良かったんですが、翔龍はもっとえぐいボールになります。

伸びたり、沈んだり、台についてからの二速の変化が素晴らしい。

正直、スピード自体はなくて、飛距離も出ませんが、ドライブの変化だけでも飯が食えそうな良さがあります。他のラケットと合わせた時に翔龍はループドライブが案外普通だなと思っていましたが、このウォルナットウッドとの組み合わせはビビるぐらい良いです。

ピックアップの動画撮影後に自分が打ったら、相手の浅野氏が「ボールの変化がわからなくてカウンターできません」とコメント。

翔龍により中国ラバーの嫌らしさをプラスしたい人にオススメの組み合わせです。

シェーク攻撃ラケットデータ(インターハイ)

カット、ペン、と書いていて、シェークはいいかと思っていたら、

「シェークも書けよ」と同じチームのヒゲ男から言われてので書きます。

ですが、どれを見てもシェークはビビビと来る用具がありません。

中にはシルバーカーボンや、フォティーノライト、ビスカリアライトなどのちょっとレア用具がありましたが、ペンやカットほど取り止めて見るほどのものではない。

ということで、今回はデータにしてみました。

本来ならば本誌でやっても良い企画ですが、多少の間違いやバラツキはありそうなので・・・。

 

シェーク攻撃型ラケット調査

調査内容:インターハイに出場したシェーク攻撃型の選手のラケット

調査方法:インターハイで撮影した膨大の写真から判別。シェークはラケットのグリップから判断。(特注品のものはわかっているものだけ換算)※写真枚数計18,880枚

調査人数:切りが良いように200名(のべではなく、被り無し)

備考:同じようなラケットは同数に換算。

例①ティモボルALCティモボルスピリット

例②水谷隼水谷隼・ZLC

例③張継科張継科・ALCなど

 

例外①クリッパーウッドクリッパーWRBクリッパーCRWRB他は同じ7枚合板で表面材や空洞グリップの違いがあるが、同ラケット「クリッパー」として計算

例外②アコースティックアコースティックカーボンアコースティックカーボンインナーは同デザインのグリップで、レンズから判別しなくてはいけないため非常に困難。ほとんどが「アコースティック」であるが、判別不可のものもあり。そのため、「アコースティックシリーズ」として計算。

 

以上の条件をふまえてのデータになりますので、完璧に間違っていないという補償はありませんが(だから本誌用ではない)、参考までにブログで紹介します。

 

 

使用率第5位

 

インナーフォース・ZLF&劉詩雯

同ブレードなので換算(ZLF2本/劉詩雯6本)計8本。使用率4%

ZLFのヒットラケット。ミート時には素材の硬さを感じ、ドライブ時には柔らかさを感じることができる。どちらかと言えばドライブタイプ向けだが、ミートが飛ばないので、バックはブロックという人にも良い

 

 

使用率第4位 の1本目

クリッパーシリーズ

4種類の合同本数なのでちょっとズルイが、大きく変わらないので許容

・クリッパーウッド ・クリッパーWRB ・クリッパーCRWRB ・クリッパーCCを換算し、合計本数は16本。使用率8

言わずと知れたスティガ最大のヒットラケット。打って良し、守って良しの王道7枚合板をつきすすむ。前陣攻守、ドライブ型、裏ソフトに表ソフト、何でも合っちゃう!

 

使用率第4位 の2本目


水谷隼・ZLC

旧ブレードの「水谷隼」も換算し、合計本数は16本。使用率8

クリッパーシリーズと同数だが、デザインチェンジだけなので本当は3位にしたいところ。

ZLCのパイオニア的ラケットで、弾みと回転のバランスが素晴らしい。飛ばしたい、でも回転もかけたい!というプレー領域の広い人だけでなく、今年は少し前で弾きたい女子にも使用者多し!

 

使用率第3位

ティモボル・ALC

今回はティモスピは見かけませんでした。あえて張継科ALCとは換算せずに単品だけで17本。使用率8.5%。

もし張継科ALCと合わせたら21本の使用率10.5%。そしてもし、同じくALCのインナーフォースALCと合わせたら、計25本の使用率12.5

ということで、これだけアリレートカーボン使用者がいるのです。飛びすぎない、収まりが良いアウターで、実績だけで飯が食えそうな大ヒットラケット。

 

第2位


アコースティックシリーズ

性能は全く違うが、アコースティック、アコースティックカーボン、アコースティックカーボンインナーを換算し、計25本の使用率12.5

ほとんどの選手(15本以上)がノーマルのアコースティックを使用しているようで、木材5枚合板と言えば!という位置を確立している。抜群の安定感、ボールの伸び、そしてスイートスポットの広さはさすがのひと言!

 

第1位

インナーフォース・ZLC

「レイヤー」を含むが、ほとんどがインナーフォース・ZLCの旧バージョン。(写真はレイヤー)

みればすぐにわかるイエローグリップ。薄くとらえた時の柔らかさ、厚く当てた時の硬さ、そしてボールの伸びと安定感。アウター使用の選手が求める高い攻撃力、木材選手が求めるコントロールを兼備。どちらかというと木材というよりアウター寄りの性能だが、それが中〜上級者に受けている。

計34本 使用率17%!

 

これを円グラフにすると

約58%が上位6機種で占められていることがわかります。

非常に寄っていますね。

かなり画一化されていますが、「なんだよつまんねーな」ではなく、

それだけそのラケットたちが優秀な性能と言えます。

この上位機種を倒すようなラケットが出てきたら、またそれは面白そうです。

 

※注意:あくまでこのデータは私個人の調査であり、完全に正確なデータではないので、「ふーん。そうなのか」くらいの感覚で見ていただければ幸いです。

 

 

残念ながら今年の秋の展示会はほとんどのメーカーがやらないようなので、寂しいですが。。。新製品はちょこちょこ出るようです

インターハイのペンホルダー後編

ほう、ではなぜ具体的にアピールしない?

 

と、Tシャツも見かけたインターハイ。ペンホルダーの後編へ

 

地元滋賀の甲西高校の森田選手。

チャイニーズ・ALにファスタークG-1、裏はオメガかヴェガか。

アリレートのラケットは大事にしてください。今後、バタフライは作りません。

 

沖縄は普天間の宮里選手。ラケットは王皓系かな。テナジー/ファスターク

 

春の選抜シングルス3位の武藤選手(仙台育英)。

ハヤブサZXiと恐らくV>15/ヴェガorオメガ

 

高松中央の明田選手。アコースティックに両面GFT

 

佐賀北の糸山選手。アウォードオフェンシブにフォア面はグラスD.TecS

 

木更津総合の尾西選手。チャイニーズ・スリムに粒高はモリストLPワン

 

愛媛の松山北、矢野選手はキョウヒョウ王に両面オメガ系

 

 

とまあ、中ペンだらけの後半戦でした。

 

 

次は何にしようか考え中ですが、今後も試合は続くのでインターハイはこれくらいにしておきましょう。

 

最後に

開新の珍しい名字3連発ベンチ

左から「つつうら」「きたみかど」「まつとり」

こういうのを見ると、自分の「佐藤」という名字が実に悲しい・・・

インターハイのペンホルダー前編

インターハイでは多くのペンを見ました。

意外にも。

そしてペンはドライブだけでなく、表、粒高など、いろいろいます。

全国大会に行くには、打ち合うペンよりも打ち合わないペンのほうがいいのかもしれません。

 

ということでペン編です

 

高岡龍谷の老松選手。幻守とグラスディーテックスの変化重視

 

ペン表の裏面使いは相原の谷内田選手。アクアブレードにVO>102/テナジー

 

秋田商業の齋藤選手。恐らく単板にテナジー

 

高田の板﨑選手はクリッパーウッドにテナジー。

 

青藍泰斗の田熊選手。タマス製の反転式まではわかるが、使い込んであって判別不可能。フォアはテナジーのようです。

 

明豊の芝田選手。インナーフォース・ZLCに両面テナジー

 

済美の篠崎選手。ヒノカーボン角丸にブースターEV

 

もうひとりのヒノカーボン使い(左)。日本航空の下山選手。こちらは角型

 

開志国際の郭皓軒選手(右)は、ティモボル・ZLCの中国式にキョウヒョウ/テナジー。むむむ、ほしい・・・・。

 

 

と、ペンホルダーの前編はここまでで、後編に続きます。

以前、コメント欄にて「松下大星選手のグリップの削り方が見たい」という意見をいただきました

 

現在発売中の10月号に「愛知工業大潜入ルポ」が載っています。ぜひ見てください。

彼のグリップはほとんど削っていません

これがフォア面。親指、人差し指側の両方をほんの少し削ってある。

でもなぜフォアや裏面の角度がでるのか・・・

その秘密は裏です

反転式ですが、裏のコルクがほとんど削られており、握ると非常に薄い。

こんな感じです。

反転式のグリップだからコルクが細く、

裏の3本指を邪魔するものがないので、グリップワークが非常にやりやすい。

これが松下大星グリップの秘密です。

インターハイのカットマン後編

さあ、後編へ行きます!

と思ったんですが、個人戦に入るとカットマンは激減。

橋本帆乃香選手や

牛嶋星羅選手、

そして佐藤瞳選手という大ボスクラスはいますが、

その他にあまり見かけない・・・。

あれー、団体にたくさんいたので、個人戦もいたように思ったんだけどナー。

 

団体の上位には

野田学園の竹﨑選手。

ハッドロウシールドにテナジー05/フェイントロング3

がいました。

 

でも個人戦にいないわけではありません。

もちろん団体で活躍した選手はこぞって個人戦でも活躍!

 

正智深谷の田尻選手。デフプレイクラシックにオメガ

 

鎮西学院の李楠選手。朱世爀にキョウヒョウ

中村学園女子の李欣然選手。松下浩二にキョウヒョウとカール系

福島高専の猪狩選手。松下浩二にバックはスピンピップス

とまあ、前編に比べると少ないです。

 

でも写真を見ているとペンは意外なほど多い!

次回はペン編にします!