カット、ペン、と書いていて、シェークはいいかと思っていたら、
「シェークも書けよ」と同じチームのヒゲ男から言われてので書きます。
ですが、どれを見てもシェークはビビビと来る用具がありません。
中にはシルバーカーボンや、フォティーノライト、ビスカリアライトなどのちょっとレア用具がありましたが、ペンやカットほど取り止めて見るほどのものではない。
ということで、今回はデータにしてみました。
本来ならば本誌でやっても良い企画ですが、多少の間違いやバラツキはありそうなので・・・。
シェーク攻撃型ラケット調査
調査内容:インターハイに出場したシェーク攻撃型の選手のラケット
調査方法:インターハイで撮影した膨大の写真から判別。シェークはラケットのグリップから判断。(特注品のものはわかっているものだけ換算)※写真枚数計18,880枚
調査人数:切りが良いように200名(のべではなく、被り無し)
備考:同じようなラケットは同数に換算。
例①ティモボルALCとティモボルスピリット
例②水谷隼と水谷隼・ZLC
例③張継科と張継科・ALCなど
例外①クリッパーウッド、クリッパーWRB、クリッパーCRWRB他は同じ7枚合板で表面材や空洞グリップの違いがあるが、同ラケット「クリッパー」として計算
例外②アコースティック、アコースティックカーボン、アコースティックカーボンインナーは同デザインのグリップで、レンズから判別しなくてはいけないため非常に困難。ほとんどが「アコースティック」であるが、判別不可のものもあり。そのため、「アコースティックシリーズ」として計算。
以上の条件をふまえてのデータになりますので、完璧に間違っていないという補償はありませんが(だから本誌用ではない)、参考までにブログで紹介します。
使用率第5位
インナーフォース・ZLF&劉詩雯
同ブレードなので換算(ZLF2本/劉詩雯6本)計8本。使用率4%
ZLFのヒットラケット。ミート時には素材の硬さを感じ、ドライブ時には柔らかさを感じることができる。どちらかと言えばドライブタイプ向けだが、ミートが飛ばないので、バックはブロックという人にも良い
使用率第4位 の1本目
クリッパーシリーズ
4種類の合同本数なのでちょっとズルイが、大きく変わらないので許容
・クリッパーウッド ・クリッパーWRB ・クリッパーCRWRB ・クリッパーCCを換算し、合計本数は16本。使用率8%
言わずと知れたスティガ最大のヒットラケット。打って良し、守って良しの王道7枚合板をつきすすむ。前陣攻守、ドライブ型、裏ソフトに表ソフト、何でも合っちゃう!
使用率第4位 の2本目
水谷隼・ZLC
旧ブレードの「水谷隼」も換算し、合計本数は16本。使用率8%
クリッパーシリーズと同数だが、デザインチェンジだけなので本当は3位にしたいところ。
ZLCのパイオニア的ラケットで、弾みと回転のバランスが素晴らしい。飛ばしたい、でも回転もかけたい!というプレー領域の広い人だけでなく、今年は少し前で弾きたい女子にも使用者多し!
使用率第3位
ティモボル・ALC
今回はティモスピは見かけませんでした。あえて張継科ALCとは換算せずに単品だけで17本。使用率8.5%。
もし張継科ALCと合わせたら21本の使用率10.5%。そしてもし、同じくALCのインナーフォースALCと合わせたら、計25本の使用率12.5%
ということで、これだけアリレートカーボン使用者がいるのです。飛びすぎない、収まりが良いアウターで、実績だけで飯が食えそうな大ヒットラケット。
第2位
アコースティックシリーズ
性能は全く違うが、アコースティック、アコースティックカーボン、アコースティックカーボンインナーを換算し、計25本の使用率12.5%
ほとんどの選手(15本以上)がノーマルのアコースティックを使用しているようで、木材5枚合板と言えば!という位置を確立している。抜群の安定感、ボールの伸び、そしてスイートスポットの広さはさすがのひと言!
第1位
インナーフォース・ZLC
「レイヤー」を含むが、ほとんどがインナーフォース・ZLCの旧バージョン。(写真はレイヤー)
みればすぐにわかるイエローグリップ。薄くとらえた時の柔らかさ、厚く当てた時の硬さ、そしてボールの伸びと安定感。アウター使用の選手が求める高い攻撃力、木材選手が求めるコントロールを兼備。どちらかというと木材というよりアウター寄りの性能だが、それが中〜上級者に受けている。
計34本 使用率17%!
これを円グラフにすると
約58%が上位6機種で占められていることがわかります。
非常に寄っていますね。
かなり画一化されていますが、「なんだよつまんねーな」ではなく、
それだけそのラケットたちが優秀な性能と言えます。
この上位機種を倒すようなラケットが出てきたら、またそれは面白そうです。
※注意:あくまでこのデータは私個人の調査であり、完全に正確なデータではないので、「ふーん。そうなのか」くらいの感覚で見ていただければ幸いです。
残念ながら今年の秋の展示会はほとんどのメーカーがやらないようなので、寂しいですが。。。新製品はちょこちょこ出るようです