月別アーカイブ: 2月 2020

一生憧れのラケット

いつかは使いこなしたい。

という憧れのラケット、用具が誰にでもあると思います。

私にももちろんあります

意外にも思われるかもしれませんが、そのラケットは

5枚合板のガシアンエキストラです

これは昔のカタログです

消費税も5% 懐かしい笑

 

私は大学1年の時に初めて中国式ペンを買いました。

それまでは日本式を使っていましたが、両面貼りたいなぁ、なんか面白そうだなぁ、強い人が使っているんだなぁくらいで中国式を買いました。

最初に買ったのはタクシーム、そして2本目に買ったのがガシアンエキストラでした。

 

タクシームの時には気づきませんでしたが、ガシアンエキストラにして、その弾まなさにびっくりしたことを覚えています。(タクシームが弾みすぎた)

「え?なんでこんなにポコポコしてるの?」

「これは非効率なプレーになるな」

と感じました。

 

ガシアンエキストラにブライス、マークV、サーメット、メンドMP、バリテス、キョウヒョウ

いろいろなラバーを貼りました。

しかし、どのラバーを貼っても、このラケットは応えてくれませんでした。

原因はぼくの技術力、そして片面の日本式(120g)から両面の中国式(180g)になることの重量過多

まだ中国式の握り方もスイングもわからない自分にとって、どのラバーを貼ったとしてもただスイングが遅くなるだけでした。

 

中国式:ラケットが弾まない。しかも重い。スイングが遅い。→ボールが遅くなる

日本式:ラケットが弾む。片面だから軽い。スイングが速い。→ボールが速い

 

このようなことになり、中国式、とりわけ弾まないラケットはなんて非効率なんだと思っていました(当時)

でも当時の憧れの力は強かった

ガシアンエキストラと言えば

 

当時の自分が一番好きな(今も一番です)

馬琳

が使用していたから。

 

そして

左のマジックサービス・閻森も使用

 

さらに

最強のペンドラ・王皓も使用

 

王皓は国際大会に出場したての時に使っていて、その後は他のラケットに変えていましたが、アテネ五輪時にガシアンエキストラに戻していたのはあまりに有名

ラケットの性能云々に文句は言えないラインナップに納得しつつ、

それなのになぜこんなに弾まないんだと自問自答しながら使っていました。

 

なぜこのラケットがあの人達に使われるんだ、なぜ自分には使えないんだという用具への興味のきっかけにもなったラケットです。

5枚合板とはこういうものだ、じゃあ他の素材はどんな性能なのか。

他の5枚はどうなんだ?

用具のなぜ?を教えてくれたラケットです。

 

おそらく、球を打つ時以外で一番握っていたのはガシアンエキストラでしょう。

独身時代は枕元に置いて握って寝ていたり、数年前までは仕事中も机に常に置いてあり、何かあると握っていました。コーヒーを取りに行く時も片手にはガシアンエキストラ。

 

5枚合板ですから、現在は入門者用なんでしょう。

でもある種、極めた者が行き着く先も5枚合板だと思います。

馬琳が5枚合板で北京五輪を制したように、王皓が5枚合板で世界選手権で優勝したように。

 

何度もガシアンエキストラにはNOと弾き飛ばされましたが、自分もいつかは使いこなしてみたいラケットです。

握り心地はもちろん最高です。

 

ガシアンエキストラは現在名前を変えて発売されています。

ガシアンが契約を外れたため、

ガシアンエキストラ→エキストラ→スウェーデンエキストラ

と変わりました。

気になる人はクリックしてみてください!

スウェーデンエキストラ

 

やっぱりDNAはHでしょ

DNA PROのモーレゴードの動画が出ましたね。

以前、ぼくと塩野くんが打った動画がありましたが、今回は現役のモーレゴードの意見です。

彼は両面にDNA PRO H。

50度のラバーを使っています。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。] DNA プロ H
価格:4140円(税込、送料別) (2020/2/20時点)

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47.5度のM、42.5度のSの3種類がありますが、

50度が一番攻撃的で、トップシートもより回転重視(な気がする。スティガは否定)

 

定価が5800円ということは、ライバルはそのあたりのファスタークやラクザになるのでしょう。

ファスタークは2010年7月発売なのでもうすぐ10周年、ラクザも半年遅れくらいだったので同じくらいですかね。

10周年か、、、ファスターク、10周年になるのか。案外あっという間に10年経ってしまった。

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そう思うとDNAは発売してまだ半年ですが、結構名前が浸透しているのでは?

 

ナンバリングは売れなくなる?

 

小野寺さんに打ってもらったパチスマVの動画がアップされました。

5まできちゃったんですねー。

 

実は商品はナンバリングすると、それ以前のものが売れなくなるという現象が起きます。

 

いくら性能が違っていて、差別化されていても、1よりも2のほうが

最新のもの。性能が良い。

というイメージがつくからです。

 

VICTASにもカルテットというラケットがありましたが、

当初はカルテットスピード、カルテットオールラウンドという名前で、

第二弾を

カルテット2スピード のように「2」を入れました。

すると、最初のカルテットスピードがめっきり売れなくなったというのです。性能は全然違くて、むしろターゲットも違うのに。。。

以来、2とか3とかはつけずに

カルテットVFC、SFCなど。ナンバリングはやめました。

パチスマは5が出ましたが、それまでのパチスマを全部廃盤にしているようなのでカニバることもないようなので安心です

 

それを考えると

05の回転、64のスピード、80のバランスという数字の上下ではなく、数字が性能のイメージとして植え付けているバタフライはすごいなぁと感心するばかり。

さすがです!

今月号は全日本号だよ

深夜の作馬さんのお話、

part.4がアップされています。

ぼくもこの時に初めて聞く話しがあったので、ぜひ見てください

https://youtu.be/OdUbCYL64fM

 

先月〜今月は疲れました。

1月は年始明けの4日からすぐに締め切りに入り、そのまま全日本に入り、続けてTリーグに入り・・・。

その間にもガツガツと違う取材も入り、よくわからないですが、体はやや疲れていた模様。

だからチョンボも多く、帰る電車を間違えたり、体重が5キロ増えたり、大阪で酒で潰れたり。

体をリセットしないといかん。

(でも今月号はおもしろくできているはずです。全日本号ですもの)

 

ということで、体重5キロ落ちるまで禁酒して

できるだけ早く寝るようにして

根菜をたっぷり食べるようにします。

 

普段は夜1時に寝て6時半起きなので、

23時か0時には寝るようにしよう。ストレスで摂取しがちなお菓子もやめよう。

 

明日はモーレゴードの取材に行って、その後に数ヶ月ぶりに外の体育館で練習しようと思います。

以上、近況報告でした。

作馬さんが語る粒高の現状

作馬さんは

粒高・アンチなどの変化系ラバーのスペシャリストとしても有名です。

いいフットワークを持っている&抜群にフォアが強いのになぜか勝てない選手がいました。その原因はレシーブがあまりに下手だったといいます。

サービスを持った時はで4点取るのに(当時はサービスは5本交代)、レシーブで5本落としてくるとか・・・。

そこで作馬さんはバックに粒高を貼らせて、レシーブ力をアップさせました。

回転がわからなくてもレシーブが入れば、5本落としていたレシーブでも2本、3本、入り、フォアにつなげることができるようになりました。

そうした結果、その選手はインターハイで3冠王を取り、のちに日本代表として世界選手権でメダルも獲得しました。

粒高でもそうですが、絶望的にレシーブができない選手にはアンチを貼りました。その選手はインターハイで表彰台に上がり、大学時代はラストで絶対に勝つ大魔神的な選手へ成長。日本リーグでも長く活躍しました。

 

そんな変化ラバーを知り尽くした作馬さんでも今は粒高は推奨していないとのこと。

その理由はプラボールになり、ボールの回転量が減り、台についた時に止まってしまう。それどころかバウンドが浮いてしまう。台についてから横への変化がなくなったのです。だから相手が角に当てたりするミスが激減しました。

そして近年のバックハンド技術の向上もその理由の一つ。みんな台上をバックで打つようになり、チャンスボールにしかならなくなった。

だから作馬さんは今、粒高ではなく変化系の表ソフトを勧めています。

守るだけだともう勝てない。だから自分から打てるラバーにしないとチャンスがない。

 

今回はそんな粒高の現状の話です。

荒木さん来社!撮影ついでにディグとテナジーを比較

先日、福岡からわざわざ荒木和敬さんが来てくれました。

何のためかというと、

本誌連載企画「我ら、ペンホルダーズ」の撮影です

シェークハンドをぶっ倒せ!というサブタイトルが入っている危なっかしい企画です。

荒木さんは40歳まで片面ペンでやっていましたが、もうショートは使わないと決めて40歳から裏面打法に取り掛かりました。

そして全日本マスターズで表彰台!

普通は昔の選手が裏面を貼ると弱くなったり、プレーが崩れたりして、成績を保てないのですが、荒木さんはしっかり裏面打法をものにしました。

そこで「30歳から始める裏面打法のすすめ」というテーマで出演していただきます。最初は「40歳から」だったのですが、マスターズ世代からということで30歳からに変更。

連載までもう少々お待ち下さい。動画もYou Tubeで流していく予定です。

 

と、その時に試打相手のテツ(青森山田→中央大)と用具が似ていたんですよね。

荒木さんはフォアにディグニクス05 バックにテナジー05FX

テツはフォアにテナジー05ハード バックにディグニクス05

ふたりともフォアとバックでディグとテナジーを使い分けていました。

なぜ荒木さんはフォアがディグなのか、テツはバックなのか。

テナジーとの使い分け、性能はどう違うのかなど、

2人の選手で打って、意見交換をしました。これは本誌では使わないのでブログと動画で紹介したいと思います。(ガッツリ見たい人は動画へどうぞ!)

 

まずテツは青森山田という超エリート街道を歩いてきた男なので、用具に関心がありません。テナジーとディグしか使ってないので、もうどっちでも良いという感じでした。

でも硬さにこだわりがあり、フォアのほうが自信があるので、ハードに当てても球が走る05ハードが良いとのこと。逆にバックは安定させたいからディグ。

 

荒木さんは自分のフォアスイングが下から上へ振るので、

ラバーは飛距離がほしいからディグ。

用具で飛距離を出して、スイングで弧線を作るとのこと。

荒木さんは結構下がるので、飛距離が足りないと打ち込まれてしまうみたいです。

バックは安定重視、まだ裏面はフォアほど自信がないので弱いスイングや間に合わなかった時でも入るものにしているとのこと。

 

この打ち合いをやっていた時にどんどんテツがバグっていって、

05ハードとディグの違いがわからなくなっていきました。

終いには

「一緒っす」

とかいい出すし。

 

でも明らかにテナジー05ハードのほうが回転量があり、ボールの弧線が高かったです。受けていた荒木さんも「テナジーのほうが抑えづらい。カウンターで狙いにくい」とコメントしていました。

 

打っていて回転ならばテナジーのほうが上かなと。

ディグはそこにスピードと飛距離が追加されているイメージですね。

ボールは深く入るし、速さもある。

でも前陣で打つとその分、オーバーしてしまう。

そしてスピードがあるので、返球も速くなってしまい、戻りが遅いと連打できない。

自分もディグはすごいラバーだと思いましたが、返球が早すぎて自分がついていけませんでした。

常に戻ることができる体と飛距離をコントロールできる技術力があってこそのディグですね。だからトップ・オブ・トップに愛されるのでしょう。

 

まだまだテナジー派、そしてディグ派が混在すると思います。

回転&安定のテナジー、スピード&飛距離のディグ。

 

ふたりの意見交換動画もぜひ御覧ください!