どうせ打つなら

全然更新できていなくてーーーー。

締め切りがドドンと押し寄せて、本誌とDVDとその他もろもろ仕事しておりました。

次号の用具特集は用具ゼミの最終回と、ベストギア・オブ・ザ・イヤー2015です

個人的ベストギアを決めても良いのですが、自ら本誌の企画にケチをつけるようでやめておきましょう。でも新商品が少ないながらも意欲的な製品が多くて面白い1年でした。

スピン系裏ソフトもだいぶすみ分けがされて、より自分の好みの物が使えますね。ここまで多いとオーダーメイドに近い!

ラクザ7で少し飛距離がほしいなー → じゃあ○○どうぞ!

オメガヨーロでもう少し弧線がほしいなー → じゃあ○○使おう!

と、本当にオーダーメイド感覚。すごい時代です。

 

ラバーが多すぎてわからないよ!という人は、一番最初に見なくてはいけないのは、ラバーの硬度です。

 

ドイツ製のラバー硬度はたくさん種類があります

スピン系を大まかに分けると

①50度

②47.5度

③45度

④42.5度

⑤40度

⑥37.5度

⑦35度

この7種類でしょうか。最も多いのが①の47.5度で、一般的にテナジーと同等硬度と言われています。そして④〜⑤の間くらいがテナジーFXくらい。

これがわかれば、そのラバーの感触がじんわりと見えてくるでしょう。

そしてそこにどのようなトップシートを合わせているのか、ということがわかれば、

05?64?80? という分類分けができます。

これが第一段階であり、打つ前の予測できる限界。

 

あとは実際に打つしかない!

球の飛び出し方向、スピード、飛距離、回転量、レスポンス、下回転と上回転の違い、ハードヒットとソフトヒットの違い、食い込ませか引っかけか、

を試打で確認していきます。

 

なんだよ、実際打つしか本当のことはわからないんじゃないかと思いますが、自分が求めるラバーの方向性くらいは買う前にわかることが大事です。引っかけ重視の05系がほしいのに、64系シートのラバーを買ってしまったということがなくなります。

自分は昔ジャケ買いで何度も合わないラバーを買ってしまいました。バリテスとか、ニューイアラとか、イノーバウルトラライトとか・・・。たまにビスコとか当たりはありました

 

さて、様々な項目を考慮して来春発売の新ラバーを試し打ちしてみました

ヴェガヨーロッパDF

 

事前情報整理

①ヴェガヨーロッパのプラスチックボール対応バージョン

②トップシートの引っかかりを強化し、滑らなくした。回転量アップ!

③最新のトップシートは重量が重いので、スポンジ硬度を37.5度に下げた

④重量が軽いのがヴェガヨーロッパの特長!それを無くさずに性能を向上させた

 

というもの。

もともとのヴェガヨーロッパは64系シート+42.5度スポンジだったから、

64+回転=80に近いシート+37.5度スポンジ と予想できます。

粒形状は変わらなくても、引っかかりがアップしているそうなので80系にしてみました

 

そして重量計測(同じ黒MAXで計測)

ヴェガヨーロッパ(限定パッケージ) 61g

 

ヴェガヨーロッパDF 57g

 

さすがに37.5度まで下げるとシートが最新になっても重量がめちゃ軽くなっています!

ここまで軟らかいと強くインパクトした時に負けちゃうかなーとか思ったり。

 

 

という事前情報を頭に入れて打つとなかなか分類しやすいです。

あ、64〜80系方向は正解だけど、より80系に寄っているね、とか。

シートの引っかかりが思った以上に向上している! とか。

 

どうせラバーを打つならば、単純に自分に合う合わない、良い悪いを考えるのではなくて、様々なことを分析しながら打つと面白く、そしてより良いラバー選びができると思います。

もし今の自分が使えなくても、技術が上がれば使えるかもしれません。もっと打球点が早ければ使えるなと思ったラバーが、2年後に自分のスタイルが変わることで使えるようになることもあります。

つまらない講釈が長くなりました。早くDF打てよ!、感想言えよ!と思っている人が多いと思いますが、

DFの詳しいレポートは次回です(笑)

なぜならまだ3分しか打っていないから、詳しいことが書けません。

しっかり打ってきまーす!ではでは!

どうせ打つなら” への 27 件のコメント

  1. とても詳しい内容の記事で勉強になります。ありがとうございます。
    「DF」と出てきたので、てっきり村松選手仕様の「ディフェンス」バージョンなのかと思ってしまいました。違うのですね。
    軽さに配慮した新製品ラバーは助かります。サイフにも配慮してもらえるといいなあ。

  2. お忙しい中更新お疲れ様です。

    ヴェガヨーロッパDFが登場するのならヴェガアジアDFも・・・?なんて考えちゃいます。
    でもヴェガジャパンと被っちゃったりしてないんでしょうか。

    どちらでしょう?笑

  3. オメガVプロXはまだ出ないのですかあとプラ対応したヴェガはヨーロだけですか?

  4. 強い裏ソフトの選手はほぼテンションラバーを使っていますが、強い表ソフトの選手はペン表にしろ、バック表にしろ、結構スペクトルなど高弾性を使ってる選手が多いですよね。選択肢がすくないからかな…

    さて、差し支えなければご意見聞かせていただきたいのですが、ゆうさんは全日学を取材されたようですが、全日学選抜という大会をどう思いますか?
    ここ数年、有力選手の辞退が目立ちますし、留学生を全日学から締め出して作った大会なのにその留学生すらエントリーしない大会に存在意義あるんでしょうか?
    そもそも全日学に留学生が参加できなくなった理由もよく覚えてないんですが、もう一度統合すべきだと思いますがどう思いますか?

  5. いつも楽しく拝見しています。ゆうさんに質問ですが、現在ペンの裏面にヤサカのエクステンドSDを使用していますが、更に軽いラバーはありませんか?

    1. してないです。
      シチズン入社と同時になくなりました。
      シチズンはメーカー契約ができない会社なので。

  6. いつも楽しく拝見させていただいてます。

    スポンジの硬度はなんとなく気にして買っているのですが、トップシートの05系64系80系というのがいまいちわかりません。
    卓球グッズ2015を買おうと思うのですが、他にも参考になる別冊やバックナンバーはありますか?

    1. つまりスピン系の親玉はテナジーなわけです。

      同じスポンジでも
      スピン重視の05、スピード重視の64、バランスタイプの80
      というトップシートを組み合わせることで全然違うラバーに変わります

      粒の形状、間隔や世代でどれ系なのかは大体わかります

      1. なるほど、そうなんですね。
        結局勉強不足の自分としてはテナジーの粒形状、間隔もわからない状況なので勉強して出直してきます!

        ありがとうございました!

  7. 子供の誕生を機に小遣いの大幅な減額を強いられてしまったので新しいベガは朗報です。テナジーを使いたいのですが今の状況ですと趣味に使う金額ではないです。
    ドイツラバーの重ささえ何とかなれば、と思っていたのでベガDFにかなり期待してます。

  8. ヴェガのよさはコスパも大きいですが
    価格も気になるところです。

    ジャパンは愛用してたので後継が出るとうれしいですが…

  9. 記事にあるようにまさにラクザ7に飛距離を出したようなラバーを教えてほしいです。
    ラクザXは硬くて重いのでダメでした。

  10. ブログとは関係ないのですが、今年はグランドファイナルの速報はやらないんですか?

    1. やらないです。
      ここ2年は自分が行っていたんですが・・・今年は断念

  11. ヴェガヨーロッパDFが気になりますね
    DFということはカット向けなのでしょうか?

    1. いえディフェンスの略ではなく
      エクシオンのプラ対応テクノロジー
      「ダイナミック フリクション」の略です

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