今月号の中国の雑誌ピンポン世界にリオ五輪の予想ページがありました。
誰が勝つか、ではなく、対中国で見た時の戦力図みたいなものです。大会が終わってからでは面白くないので、少し紹介。
まずは男子シングルス
最も脅威に上げたのは
オフチャロフ 脅威度★★★★★
バックハンドがうまく、パワーも強い。以前は張継科と対戦した時、バック対バックは互角で、フォアはオフチャロフのほうが遅かった。しかし、今はフォアも強くなっており、試合での自信もついてきている。中国選手と対戦する時に最大に燃え、別人のような強さになる。
攻守のバランスが良く、穴がない。ロンドン五輪では張継科とフルゲームをやり、あと少しで惜敗。今回も注意すべき相手。
おーー、ピンポン世界すごいな。2番手にサムソノフなんて、当てたじゃないか!
少し休憩に入っていたが、対中国は熟練の経験を持っている。15年世界選手権でもベスト8に入り、実力は落ちていない。
と★5つと★4つにヨーロッパ勢を上げていました。
その他、★3つには
荘智淵、フレイタス、黃鎮廷、そして水谷隼。
対中国の戦績、実力からの戦力分析なので、水谷が3つなのはしかたない。でも今回のリオで、★が1つプラスされることはまちがいないでしょう。
水谷くんの評は
センスが非常に良くて、安定感があり、中国選手とやって勝つことは少ないが、ヨーロッパ選手には非常に強く、高い勝率を誇る。
彼の最大の特徴は粘り強さ。中高陣でのロビングでの粘りがすごいので、フォアのスマッシュが打てない選手は水谷に対して厳しいだろう。中国選手が彼とやるときは焦らず、かと言って、弱気にならずに水谷に「いける」と自信を与えないことが大事だ。
プラスチックボールになって球のスピードが落ちたことは彼にとってはプラスになるだろう。
ちなみに★2つには丹羽とフェガール
丹羽くんの評は
ボールタッチ、卓球の感覚は余りあるほど良い。しかし、彼の最大の弱点は決定力不足。そして技術と戦術がマッチしないと途端に崩れる。そこは超一流選手とまだ差がある。
と中国雑誌の評。厳しい評価です。
読んでみると、なかなか面白い。中国記者が他国をどう見ているのか、分析しているのか。楽しいです。