全日本の時、「3ステップレッスン」や「先生、できました!」の監修者である大橋先生とお話しする機会がありました。
そこで「おもしろい」と言っていただいたペンの利便性について書きたいと思います。
「シェークに比べてペンは不利」
そう思っている人も多いのでは。
先日、とある大学生の卓球部に「あれ?ペンなんですか?」と若干バカにされたような失笑で言われました。
その部活は全員がシェークで、大学生からスタートした人にもシェークを勧めているそうです。大学生からしたら「なぜ自ら不利なものを選んでいるんですか?」ということだろう。
しかし、昨日のインパクトのパワーと同じですが、それはトップの世界の話です。
最近では裏面打法を使うことで、ペンのバックハンドの威力が高くなってきましたが、裏面打法を使うことで、ペンの球質がシェークを上回るのです。
これは初〜中級レベルの話として聞いてください。
まず裏面にフォアと同じラバーを貼るのは止めましょう。
フォアが硬いラバーならば、裏面には軟らかいラバーをチョイスしたほうが良いということです。
シェークはフォアに05、バックに64などがスタンダードですが、両方硬いラバーですよね。
では問題です。
シェークがバック側のボールを打つにはどうしますか?
当然、バック側のラバーで返球します。
ツッツキはどうやりますか?
バックのラバーで打ちます。
シェークは攻撃だけでなく、ツッツキやブロックなどの守備系の技術もバック側のラバーでやらなくてはならないため、フォアと同じような「何でも出来るラバー」を貼ります。
しかしペンの裏面は違います。
バック側の打法を見てみましょう。
ブロックに特化したショート。
ナックルやサイドスピンがやりやすい。
裏面打法。ブロックも攻撃もやりやすい。
これでまず基本の2種類です。
ではツッツキはどうでしょう??
ここが大きな違いです。
ペンならば、バックのツッツキもフォア面でできるのです。
そしてもちろん裏面打法でもツッツキは可能。
これをまとめて考えると、、、
裏面打法に貼るラバーはバランスよりも特異なラバーを貼ったほうが良い
ということが言えるのではないでしょうか。
例①
自分はすごく軟らかいラバーだとブロックや強打はいいんだけど、ツッツキが浮いてしまうというラバーがあるとします。
でもペンの裏面だったらツッツキはフォアでできるので、問題ないですよね?? ドライブやブロック、攻撃的に攻めたい時だけ裏面を使えば問題ありません。
例②
チキータからの展開を取り入れたい。とにかく回転をかけて相手を翻弄したい。という人は、薄めの粘着系ラバーを貼るのも良いかもしれません。弾みが抑えられているので、思いっ切り回転をかけても入ります。粘着はブロックがやりにくいと言われていますが、バックのブロックはフォアのショートでやればいいので、問題ありません。
このように考えると、裏ソフト以外を組み合わせて、新たなペン裏面の可能性がたくさんあるように感じます。
貼るラバーがフォアと変われば変わるほど、フォア面と裏面で球質に変化が生まれるのです
ということで、私は
裏面に貼るラバーはフォアと違う性能のラバーにしたほうが良い
と思います。
今思えば、
孔令輝は軟らかいバックでツッツキしたくないから、回転のかかるフォアの粘着を使いたいから回り込んでのツッツキ、ストップをしていたのかなと。
これがペンは自然にできる!と思うと、すごくお得だと思いませんか?