月別アーカイブ: 2月 2015

八王子と言ったら丸善

新製品情報が続々と出ていますが、

あくまで現在開示されているのはカタログ情報なので、展示会後に触った&打った感想&開発者の話などを交えて紹介したいと思います。

展示会は3月3・4日ですので、もう少し待ってください。

 

来年度から新体連のチームを移籍するので新しいウェアを考えています。

レギュラーアイテムにチーム名だけ乗せても良いけど、どうせならオリジナルがいいかなーと思いながら、、、ピポパポっと!

うーん、こんなの良いなーと思いながら作ってみたら

仲間から「色が微妙」と意見を言われ、

いろいろやっています。

10種類くらい作って、見直してみると・・・

どのウェアにも赤が使われている・・・。あー、無意識なんだけど、自分は赤が好きなんだなと認識しました

 

さて週末は、

土曜日に東京・八王子にある丸善クラブにお邪魔しました。

丸善スポーツの梅澤裕輔さんが共通の友人(弊社ナラアンガ)を介して「ぜひ飲みたい」と誘ってくれました。

ブログをいつも見てくれていて、コメントまでチェックしているとか・・・。ありがたいことです。

どうせならばと丸善クラブの練習に参加させてもらい、しっかり汗をかいてから飲みに行くことに!(梅澤さんは車だったので、ぼくとナラアンガのみアルコール摂取、失礼!)

東京選手権前なので、プラを使った試合もちらほら。

さすが強豪チーム、みなさん強い!

 

もちろん梅澤さんも超強い!

桜丘高→東京経済大と進学し、関東学生リーグ(3部)では特別賞を獲得。

インターハイでは阮震杰のダブルスパートナー。

阮震杰の豪快伝説もいろいろ聞けて楽しかったです。

 

梅澤さんはすごく話がうまくて、快活で、楽しい人です。そしてもちろん用具マニアでした(笑)

行ってすぐ見せてくれたのが・・・このラケット!

6.3㎜のクリッパーウッドの反転式!

素直に欲しい!が、最近は中国式オンリーになりつつあるので、やめておこうかな。

ほしい人は今なら丸善に行けば売っていますよ。限定1本!

これがまたスイートスポットが広くて、良さげなんですよ。あ、やっぱり俺欲しい!

 

 

そしてこんなラケットも

ウォールナットの5㎜単板。

い、いらねぇ・・・。

以前自分も桧6㎜単板を作ったことがありますが、この手の木材は掛け合わせるか、8㎜以上にするかしないと弾まない。硬い打球感が好きだけど、割と止めるプレー重視というコアな人向け。それでも5㎜単板ってことは、、、割れそう

 

と、練習だけでなくて、今度は面白用具を見に行きたいと思います。

左:梅澤さん 中央:自分 右:クレアンガマニアのナラアンガ

帰りは車で家まで送っていただきました。

梅澤さん、ありがとうございました。

 

お、なんか今日は普通のブログっぽい。次回は何か用具レポします!

エメラルドは使用者の力量を測る

ようやく発売、と言っても良いでしょう。

スティガのエメラルドVPSⅤ

すでにEditor’sEYEでの動画をアップしていますが、改めて打ってみました。

まずは誰向きかと言うと、、、

当然ながら攻撃選手。それもスピード重視で打ち抜きたい人向けです。私の主観ですが、思った以上にかっ飛びます。

 

本当に5枚合板なのーー?

と思うほど、弾みます。しかも弾きが強め。フォア打ちの段階から飛ぶナー、と感じるほど、前へ飛び出します。

5枚合板という先入観がなければ、アリレートカーボンのようなラケットでした。

木材でアリレートカーボンを表現したら完成しました!という表現が一番感覚的に落ち着くと思います。商品名を出すとタクシームでフォア打ちした球離れの感覚に近い。

 

さてさて、早速スピン系テンションのラバーを両面に貼ったら、まあ飛びすぎて難しい。

いつもより良いボール、スピードのあるボールで打ち抜ける回数は確実にアップしているけど、コントロールがとてもきかない。大半のミスの原因はオーバーミス。

愛用アルバが回転量の多さで飛ばしているならば、エメラルドは回転をかけているけど、それ以上にラケットの弾きで飛ばしているイメージ。

「この回転量ならここに入るかなー」と頭でイメージして打ったら、弾きの分だけボールがオーバー。

しかし、勝手に弾いてしまうラケットは回転は少なくなりますが、エメラルドは比較的回転量もある。軽いボールにはなりづらいのが良いところです。

だからこそ中陣での打ち合いには滅法強い!  引き合いってこんなに楽なんだなーと思うほど良い木材ラケット。契約ではなかったらぜひ賢二君に使ってもらいたい。

しかし、両面にスピン系テンションを貼る人は技術力が必要です。ハッキリ言って、難しい!

そう、このラケットを使うに当たって

技術力

は相当に求められる。5枚合板の中でも難度の高いラケットです。自分は使っていて「へたくそ! お前にはまだ早いよ!」ラケットに言われている感覚になりました・・・。

 

そして同じVPSシリーズのインフィニティと共通している部分もありました。それは弾きが強い故の台上の暴れやすさ。

ツッツキ、ストップなど、最小限の低さと弾みがほしい技術が暴れまくる! これはインフィニティも同じで、弾きが強い故に小さいパワーでも余計に弾いてしまう。

 

そこで考えた結果、

小さいパワーでは全く飛ばず、かけた時にしっかり飛ぶラバー!

そう粘着ラバーを貼ってみたら、ちょうど良いのではないのかなと!!!

 

案の定、ツッツキとストップは全く問題なし!

そして

えー、キョウヒョウってこんなに飛んだっけ?と思うほど補助剤テイストの弾みが実現。

あー、これは中級者の粘着使いには最高のラケットができちゃった・・・

 

台上が収まるのは当たり前だけど、結局スピード不足で打ち抜けなかった粘着使いは、スピードを求めて特殊素材のラケットに移行する。しかし、それだとドライブの時にしなりが生まれず、あまりかかっていない棒球のようになってしまう・・・と感じる人に朗報。

契約ではなかったらぜひ時吉君に使ってもらいたい。

 

もちろんテナジーや他スピン系テンションを合わせても良いけど、使いこなすにはかなり高い水準の技術力を求められます。

価格も22000円とかなり高額なので、ヒョイヒョイとオススメすることはできませんが、今まで以上にスピードがほしい木材ユーザー、粘着使い、そして技術力のある上級者に良いです。

 

自分ならばバックは柔らかいスピン系を貼るけど、

フォアにはトリプルを貼りたい。

とにかく弾みよりも回転がかかるラバーを貼れば良いので、スピン系テンションにはこだわらなくて良いラケットです。

スピン系テンションだと回転&弾みも高いので、このラケットと合わせるととても扱えない。

トリプルを貼ってみて、またレポします。

異例の報道

中国では蘇州大会の国内選考会「直通蘇州」が開催されています。

男子は樊振東と馬龍

女子は劉詩雯と木子が通過!!

 

??

木子?? 今さら・・・これは怖い!!!

決して、顔のことではございません。(左が木子)

中国の国内選考会を突破してくるだけあって、強さは折り紙付きなのですが、なんと言っても怖いのは世界ランキングがないという点。

しかも中国主力がエントリーしているクウェートオープンにも出場せず・・・。これは本大会まで世界ランキングなしでくる可能性が高い。

 

世界ランキングがないと、何が怖いかというと・・・。

実力がはかれないので、シードが与えられない。つまり、誰かのシード下に入るということ。

2011年ロッテルダム大会では范瑛がまるで外国選手殲滅要員かのようにシングルスにエントリー

范瑛は当時世界ランキング24位と、8シードにはほど遠い。

そして福原、平野のシード下にぶっ込まれたのです。范瑛は勝ち上がり、ベスト8入りしました。

13年ではこちらも世界ランキングがない

胡麗梅がシングルスにエントリー。

誰のシード下に入るのだ!と会場は戦々恐々。

結局、丁寧の下に入ったことで、事なきを得ましたが・・・。

 

つまり、、

今回、木子が外国選手殲滅要員として使われる可能性があるということです。中国はそんなことは考えていないかもしれませんが、それ以外の国はそう考えてしまう。うちの下に入るな!と。

 

とりあえず2013年全中国運動会の情報ですが、用具を確認しておきましょう。

クリッパーCR WRB、キョウヒョウ、スペクトル!

バック表!そして攻める時はオールフォア!女子とは思えないほどの威力と速さ!

 

もしかしたらシングルスのエントリーからは外されるかもしれませんが、木子の存在がひとつの波乱を起こすかもしれません。

また男子では中国国内で異例の報道がありました。

普段は選手の用具についてはあまり触れないのですが、

馬龍と劉詩雯がバック側を国内製ラバー(中国製)に変えたという報道があったそうです。

王励勤や許昕がバック面もキョウヒョウに変えたように、ふたりもプラボールでチェンジしたようです。

プラボールは、近年固定されていた中国選手の用具にも多少なりとも影響を及ぼしているようです。

全日本でお披露目用具!

練習を完全にプラボールに移行してましたが、今年度中に1試合入ったので、またセルに戻そうかと思っていましたが、、、

プラに慣れておけば、セルも楽々!と感じたので、そのままプラでの練習を続けようと思います。

2015年1月の用具ランキングの集計が終わり、発表されました。専門店さんの話では2月1日からのニッタク値上げのため、駆け込み需要があったようです。その傾向だと来月はバタフライ一色になるのかな・・・。

 

シェーク部門で「松下浩二オフェンシブ」が入ってきたことを考えると、選手が使っているという情報は意外にネット以外でも流れているのかなと思う。

村松くんは今使っていますね、ちなみにこの前会った時はバックが粒高になっていました。世界戦も粒高でいくのだろうか・・・

 

徐々に春の新製品の情報が入ってくる中で、全日本で先行で使っていた用具もあります。

塩野君はバックを新粒高に変更

塩野モデルの粒高 スパイクP2

やわらかーいスポンジと長い粒。

パッケージもカッコイイ!

同時発売なのが、

ドイツ・ブンデスリーガの最強カットマンである王熹が使う粒高。

王熹用なんて聞いたら、いてもたってもいられない。と、、ついでに紹介しました。

 

さて次の未発売品は、噂がかなり先行しているエメラルドVPSⅤ。

このラケットももうすぐ発売!

オノタツくんが使用。

プラで木材が使いたいと相談を受けて、エメラルドVPSⅤを渡したら気に入ってくれました。スティガさんにご協力をいただきました。ありがとうございます。

エメラルドVPSⅤ自体は、用具レビューの動画でも語っていますが、

硬いラケットの中ではつかむほうで、ボールも前へ前へとぶ。

上回転のラリーには抜群に強い! 下回転打ちに自信がない人には難しい!

メーカーブースにも

ウエーブメダル4の新色!

や、塩野真人名前入りウェアなど(写真取り忘れ)

とまあ、発売前の用具や限定品があるのも全日本

 

そうそう。チャンピオンのこのラケットも・・・・・。

もうすぐお披露目ですね!

プラへの違和感とは何か?

そろそろ髪がまた伸び伸びになって、暑苦しくなってきました。

高校選抜へ行く前には切りたい!!! さっぱりした髪で香川のうどんを食べたい!!!!

 

さてさて、卓球用具の話題は、プラボールへの対応とテナジーの価格の2大テーマになっている現在。

後者はデリケートな問題なので、このブログでは触れません。

前者はいろいろ紹介していきたいと思います。

まずプラボールになって、いろいろと言われることは、、

①飛距離が落ちる

②回転が落ちる

③ボールが重く感じる

④ボールが硬く感じる

⑤ボールが柔らかく感じる

どのメーカーのボールを使うかにもよりますが、一般的にはこんな感じ

 

「あまり変わらないよ」と思う人は用具はそのままで良いと思います。プラになったら用具を変えなくてはいけないというわけではありません。神経質になりすぎるほうが損です。

では著しく変わったと思う人はどうすれば良いのでしょうか。

 

簡単な方程式で自分のタイプを当てはめてください

①+②+③+④=用具を変える必要があります。ラケットは今よりボールをつかむ物、ラバーは今よりスピン系重視、そして全体の硬さは今より少し軟らかめになるように調整する

①+②+③+⑤=同上だが、全体の硬さは今より少し硬めになるように調整

①+③=ラケットorラバーを弾む物に変更

②+③=ラバーを今よりかかるものに変更

③のみ=ラバーを少し硬くしよう

④or⑤のみ=感覚の問題なので慣れよう

 

ざっとです。これから具体的にプラでの用具検証をする必要がありますが、それはまだまだ時間が必要ですね。

まずはプラボールになってどうしたら良い?ではなく、プラボールになったことで、自分がどう感じたかが重要なのです。

その違和感の部分を補助するのが用具の役目なのです。

 

そんなわけで、以前「やろうかなー」とブログでぼそっと言っていた企画を急遽やります。来月号は全日本ランキング選手全32名(男女各16名)に

1:プラになって用具を変えたか

2:何に違和感があって、変えたのか

3:違和感をどの用具で補助したのか

4:やりやすい技術とやりにくい技術

5:全日本が終わり、用具をまた検討するのか

ということを聞いて、ひとりひとりまとめています。

 

これは、、、、作っていてかなーり楽しいページでした!

そして自分もかなーり勉強になりました。

発売までまだ日にちがありますが、必見です!

 

ひとつお詫びがあります。

コメントで「吉村兄弟のラケットはふたりともティモボル・ALCですか?」といただいていて、「そうですよ」と返してしまいましたが、真晴くんのラケットが変わっていました。

変えた理由、そしてラケットは次号お楽しみに。

奇跡のティモスピ

昨日は明治大の岡田君に練習してもらいました。

岡田君の用具は

ティモボル・スピリット、テナジー・64、コッパX2

おい、おれのコッパはそんなにスピードでないぞ!と言いたくなるほどの中陣からのバカ速いストレートドライブ!

おい、おれの64はそんなに弧線を描かないぞ!と言いたくなるほどグインと伸びてくるフォアフォライブ!

おい、おれのティモスピはそんなに安定しないぞ!と言いたくなるほどのフォアフリック!

技術に文句は言いません。

ですが、彼の持っているティモスピは “奇跡のティモスピ” と呼ばれる物。

「軽くて、柔らかくて、ボールをつかんで、それでいて弾む。しかも他のティモよりもボールが上に飛んでくれるから安定するんです」

とのこと。真田浩二さんから継承された“奇跡のティモスピ”

こういう1本物は変えられませんね。ペン単板を使っていた者としては気持ちはよくわかります。同じスピード90が手に入らなくて、結局7本も買ってしまったという私・・・。

 

岡田君にはサービスと台上技術をタップリ教えてもらいました。

感覚ではなくてしっかりとした理論があるので、説明がうまい!

来年からは長野県の岡谷市役所へ進むので、きっと長野で講習会などがあると思います。その時は是非、サービスと台上を教えてもらってください。

 

岡谷・・・

あーー、ここかぁ。きっと花村親父にいさんが面倒を見てくれるはずです。

 

全日本特集の記事ページがいよいよ佳境となり、忙しくなってきました。。。

そして、、、

毎日メールが届きます。

質問内容は全部同じ

「テナジー○○を使っていて、変わるラバーを教えて」

ひとつ言えることは  同じものはない!

同じ性能の物を提示しろとは無理なご相談