朱世爀の言葉4(ラスト)

今月末に柳承敏、呉尚垠、朱世爀の3選手の引退セレモニーが行われるとのこと。

偉大なる五輪メダリストが引退します。

 

 

●これからのカットマンに何が必要ですか? 日本にはあなたのファンは多い。ぜひアドバイスをください

 

「単純な答えとしては、もっと広いプレー領域と、もっと攻撃をしていかないといけない。

バックでも攻撃力が必要で、たとえば村松のようなバックドライブを身につける必要があるだろう。

プラボールになってからはカットだけではノーチャンスだ。

セルロイドの時はカットが切れていればバウンドが変化したが、プラボールになってからはバウンドが一定になってしまった。これではどれだけ回転に変化があっても打たれてしまうだろう。

今日の中国女子(劉斐)のカットを見たかい?

一定の同じ位置にいて、安定したカットを送っていただろう。

あの戦い方は厳しい。女子なら安定感で勝てるかもしれないが、男子では難しい。

プラになってからカットマンは切れ味を追求するより、自分のカットをする立ち位置を変えて、スピードの変化をつけたほうが良い。

下がった時はゆっくりとしたカットを送り、

時に前に出て、早いタイミングでのカットを送る。タイミングを変えて、少し横回転を入れても良い。

 

例えるならば、カットマンはベースボールなんだ。

ストレートだけで勝負するピッチャーはいない。カーブ、シュート、スライダー、フォークのような変化球で相手に的を絞らせないだろう。

カットマンも同じだ。

一定の立ち位置で安定したカットができるなら、少し下がったり、少し前に出たりしてカットをしてみると良い。少しの違いだが、相手にとってはカットのタイミングが変わるので、一発で狙いにいけなくなるかもしれない。違和感を感じるかもしれない。それが大きな違いになるんだ」

朱世爀の言葉4(ラスト)” への 9 件のコメント

  1. しっかりとした理念を持っているんですね。一言一言が心に響きます。
    記事とは関係ないですが、ヴェンタススピードとエクステンドGPの回転、スピードの違いを教えていただけませんか?カタログを読む限り二つとも同じようなラバーに思えるのですが…

    1. ヴェンタスはスピン系でエクステンドGPはスピード系のスポンジです。
      回転、スピードともにヴェンタスのほうが勝っています。
      エクステンドはあくまで旧テンション

      1. 本当にありがとうございますm(_ _)m
        バック面のラバーを検討してるところだったので助かりました

  2. GOODS infoの馬林カーボンですが、板厚5.7mmとスリムなので〜と掲載されてますが、私の記憶では板厚6.0mmなのでしてどちらが正解なのでしょうか?

  3. 記事に関係ない質問ですみません
    吉田雅己選手や鄭栄植選手がラケットの上半分のみにサイドテープを貼っているのは何故ですか?

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