WTTチャンピオンズ&メディカルタイムアウト

横浜で開催された今年唯一の日本での国際大会「WTTチャンピオンズ横浜」。会場となったBUNTAIはかつてフォルクスワーゲンオープン・萩原杯、アジアカップなどの国際大会が開催されていた横浜文化体育館が生まれ変わって建てられたところです。あの頃は自宅や事務所で車で1時間弱の場所なので、スケジュールが合えば、当日会場入りし、当日指定席が簡単に入手できました。しかしながらここ数年は、卓球人気の高まりと、中国からの応援団により、当日券どころか事前予約のチケットすら購入できません・汗。今回はバタバタしており、まあ当日券が買えるようなら行こうかな〜的に考えていたのですが、事前予約サイトですでにチケットは完売、そしてWEB上に「完売の場合、当日券の発売はありません」との記載がホームページにありましたー!涙。

結局、U-NEXTにて試合を観戦することになったのですが、

まずは
ハリーおめでとう!

もう、この一言につきます。WEBではユニフォームを脱いだパフォーマンスを非難する人もいるけれど、以前元中国代表の張継科選手が優勝してユニフォームを破ったパフォーマンスにて非難されていましたが、今回の張本選手の見て、張継科選手の気持ちがなんとなく理解できました。苦難を乗り越え、それだけ嬉しいということですね。でもパンツや下着まで脱がなくてよかったです。

それにしても長年卓球観戦している人は感じていると思うのですが、全体的に日本のトップ選手達のレベルがここ数年でとても成長しているのが目に取るようにわかります。リオオリンピックの時など、水谷選手が中国の馬龍選手から1ゲームとっただけでもう奇跡で、目に涙ためて観戦してました。最終的には2ゲームとりましたが、他国の選手は中国選手からは1ゲームもとれないのが当たり前の時代でした。女子に関していうと、中国選手同士の決勝戦などはもう異次元のラリーでしたね。女子に関していうと結果的には中国選手が上位を占めていますが、やはり内容が全然違います。あの異次元の選手達と互角に戦っている日本選手達が大勢います。(孫選手は例外とします・笑)

張本選手が勝利インタビューで話していた通り、選手の努力あってですが、運営陣やコーチなどの研究・努力なしでは、日本卓球がここまで来れたとは思えません。そういった意味ではやはり張本選手が言っていた「みなさん、おめでとうございます!」が非常に正しいコメントかもしれません(僕は思わず笑ってしまいましたが・笑)

そして今回の大会にて大きな話題となっている「メディカルタイムアウト」。女子準決勝2-2で迎えた最終ゲームにて張本美和選手4-2でリードしている時に早田選手のとったメディカルタイムアウトにコーチングもおこなっている岡コーチがトレーナーとして早田のところに駆け寄ってマッサージをおこなったというものだ。

長年、王国にてルールのコミックを描かせていただいていた僕も、ゲーム終了後の美和選手の涙のインタビューを見るまでは、大きな違和感を感じることなくゲームを観戦していました。

美和選手がコメントを発しなかったら、多少の違和感を感じる人がいても、ITTF、JTTAなど誰一人何も気にしなかったと思います。

これは17歳の女の子により、大人達が気がつかされたというところではないでしょうか。

ルール上厳格にしていない慣例やルールというものはいろいろとあると思う。審判への挨拶、相手選手への握手、ネットやエッジの時への相手選手への簡単な謝意などなど、、、。別にしなくてもルール上は問題ない。そして今回の問題は美和選手の指摘している慣例からおこった「平等性」です。

今回日本人選手同士の対決ということで、ちょっとその背景が見えずらいかもしれませんが、例えば、この試合はお互いにコーチはなしで日本人と中国人が試合をおこないましょうという取り決めで試合をし、試合の最中メディカルタイムアウトの時に中国人コーチがメディカルスタッフとして出てきて、対応をおこない、その後ゲームが逆転して日本人選手が負けたら、あなたはどう感じますか?ということですね。

17歳の涙を2度と見ることのないように慣例の見直し、ルールの見直しなど早急に対応した方がよいですね。美和ちゃん、あっぱれです。

そしてこれに付随して思うことは、早田選手への誹謗などがWEBで目立つこと。彼女としたら、本当に腕や指の痺れを少しでもよくして改善したくという思いのもとメディカルタイムアウトをとったと思うし、大会のメディカルスタッフより自分のコーチ兼トレーナーの方が腕の状態をわかってくれているからリクエストし、それが審判長から許可されたというこで非はないと思います。ここまで騒がれて非があるとしたら、それは許可した審判長の采配かと思います。

次戦となった準々決勝の陳幸同戦にて残念ながら早田選手が負けてしまいましたが、「美和ちゃんなら勝っていた」「全力で中国選手応援しました」などのコメントがあるのを知ると、なんか心の狭い日本人多いな〜と悲しくなってしまいます。

女子決勝戦で多くの中国ファンが孫穎莎選手の応援をし、同じ中国人なのにアウェーの中で戦っているような陳幸同選手。表彰の時もその延長に感じましたが、なんかコメントしている方達は同等レベルに感じてしまいます。日本の卓球ファンならあのような中国の卓球ファンのようになってもらいたくはないですね〜。もっと心広くもちましょうよ。

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