コメントに「テナジー・80」のレビューをしてほしいとあったので、
ざーっと書いてみます。
印象は「無難なパワーヒッター用」
よく言われるのが、回転重視の05とスピード重視の64の中間です。
つまりバランスタイプと評価されます。
その意見には同意なのですが、あくまでテナジーの中でのバランスタイプと考えましょう。
では05はスピードが出ないのでしょうか? 64は回転がかからないのでしょうか?
そう思うと、「バランス」はテナジーの世界のバランスです。
全体的にテナジーが扱いにくいと思っている人には合いません。
そしてテナジーが硬いと思っている人にも合いません。
さて、ではテナジーは一体何で差別化されているのでしょうか。
メーカー発表ではシートで性能を分けています。
そしてカタログを見ればわかるのですが、、
ーーーースポンジ硬度は同じなのです。
しかもトップ選手が皆好む硬いスポンジです。
ということで、「テナジー界ではスピードもスピンもバランスが取れているシートを使ったパワーヒッター用の硬いスポンジのラバー」とでも言いましょうか。
一般的に64は軟らかいと言われますが、いざスポンジにしっかり食い込ませようと思ったらそれなりのパワーが必要です。シートが硬くなっている80はもっとパワーが必要なのです。
トップ選手にあまり使用者がいないのは「バランス=どっちつかず」になっているからではないでしょうか。
しかし、中級者はバランスを求めている人が多いところがミソ。
だから80は中級者向けのラバーだと思います。それでもパワーがないと少々厳しい・・・・ので、「無難なパワーヒッター用」になるのです。
だが、春から情勢がちょっと変わりそうです。
テナジー・80・FXの登場ですよ。
バランスのとれたテナジーのソフトバージョンなんて、一番いいじゃないですか! 今バックに05・FXを貼っている人にも良さそうです。
ここからスポンジ硬度の話になりますが、
戦型、パワーにもよりますが、県大会レベルの一般的な中〜高校生はFXくらいのスポンジ硬度が一番良いと思います。
自分のパワーと向き合うことでより良いラバーが見えてくるはずです。
私も高校生の時は力自慢だったので、硬いスポンジ(スレイバーとかブライス)を選んでいましたが、今思えば浅はかだったなーと思います。
現実の自分を「大人のアスリート」と比べてみてください。
硬いスポンジは彼ら用と考えると、自然と軟らかいラバーになるはずです。自分のインパクトの強さを理解することが良いラバーに巡り会う一番の項目だと思います。
全日本マスターズで女性のチャンピオンのラバーを見た時
最も軟らかい「テナジー・64・FX」を使っていました。
あー、すごい。さすが自分をよくわかっている人なんだなーと感じました。