秋の新製品の中でもひと際注目を浴びている(ような気がする)
粘着ラバーの輝龍をいち早く試打してみました。
さわりのレビューです
正直、期待大のラバーです。
扱えなかったとはいえ、翔龍も良いラバーでしたから、第二弾は期待しますよね。
今回のコンセプトは
翔龍のグリップ力とスピン性能はそのままに高い反発力と軽量化を実現!
らしい
そんな良いことずくめある??と思いますが、とりあえず打ってみないとわかりません。
まだサンプルが厚しかないらしいですが、どれどれ
ルックスは格好良いです
シートはテカテカしています。
いわゆる、「○日経つと弾みが良くなる」と表現されるよう貼ってすぐに使えないラバーではなく、最初からエンジン全開の中国ラバー
前から思っていたけど、何日か経たないと弾まないラバーの需要ってなんだろう・・・。試合の前日にぶつけたら終わり、弾まない期間の練習は意味なし、弾む頃にはラバーを交換したいほど劣化しているかもしれない。
では次はスポンジ
濃い青
中国系のブルースポンジの色
使う人のテンションだけはあげてくれます。ちなみに赤ラバーはスポンジも赤です。こちらはテナジーっぽい色。
軽量になっているということで、スポンジの厚さは「厚」ですが、一応、ヴェガヨーロッパの特厚と重量を比べたら、
輝龍のほうが3g軽かった・・・。もし輝龍がMAXの厚さでもヴェガヨーロッパと遜色ない重量だと思われる
この軽さは魅力です!
輝龍はスポンジ硬度50度。
52度の翔龍よりもやや軟らかめになっています。乱打で確かめても、明らかに翔龍よりも軟らかい。そしてボールの飛びを感じました。
ラケットは3種類を使用。全部フォア面に貼る
キョウヒョウ皓3 (裏面テナジー05)
アルバ(裏面テナジー05)
馬林カーボン(裏面ヴェガアジアDF)
一通りの技術を試してみました。
攻撃技術
軽ドライブ ★★
やや軽い。軽打がズドンとブーストするようなラバーではないが、ナックル系で飛ぶので相手のブロックミスがある。くせ球にはなる。嫌らしい。
強ドライブ ★★★★
粘着らしいホップするボールが出る。しかも飛距離が出るので、中陣からの打ち合いも十分に可能。強くループさせたらオーバーした。かなり飛距離は伸びてる
スマッシュ ★★
中国ラバーっぽく「ビタン」という音で入る。飛ばないのでコントロールできるが、スピードは遅い。カウンタースマッシュも容易だが遅い。
カウンタードライブ ★★★★
ドライブに対して、落ちないどころかオーバーするほど引っかかる。これは自分の技術不足によってミスになっているが、かけ返すことに関しては相当にレベルが高い。ただし、しっかり振れないとポトンと落ちる。カウンターに関しては上級者向き
守備技術
ツッツキ ★★★
自分から切ろうとすれば切れる。翔龍のほうがキュっと切れる感覚があった。ただ乗せて、角度だけでツッツキをするとかなりナックルになってしまう。しかし弾道は低くわかりづらいので、相手がツッツキミス、ドライブのオーバーミスが多い。ツッツキ上級者なら相当に扱えそう
ストップ ★★★
これも当てただけのストップでは切れない。切るには相当な感覚が必要。軟らかいので初級者が使うとやや浮いてしまう。しかし、テンション系に比べるとコントロールは相当良いほう
ショート ★★
恐ろしいほど弾まない。このラバーはミート系で打ち抜こうとは思わないほうがよい。プッシュ型には厳しいが、変化ショートを使うならかなり良いだろう。カットショート、サイドスピンショート、ドライブショート。回転を駆使したショートであれば変化は大きい。特にサイドスピンショートはビビるくらい回転がかかる。小さいパワーでは飛ばないので思い切り回転をかけることが可能
ブロック ★★
難しい。フォアもバックもコントロールがかなり難しい。ただ、入ってしまえばナックルで飛んでいくので、相手も相当に連打は難しそう。ブロックで粘ろうと思わず、1本ブロックしたら、攻め返していかないと厳しい
とザッとです。
基本的には翔龍を軽くして、飛びを上げて、もう少し扱いやすさを向上させたラバーです。
なかなか良さそうです。さらに天極+グルーのラバーに近づいたかなと。
ただし、やはり進化しても粘着は粘着。
粘着特有の打ち方をしたほうが性能が発揮されます。面を開いて、擦り弾いていったほうがえぐいボールが出ます。
そして軽打よりも強打じゃないと良さが出ない。これも粘着特有の性質。
扱いやすいといっても、守備的な人やオールラウンドタイプにはあまりむかない。
攻撃的にガンガン攻める人じゃないと難しそうです。
ただし、飛距離はどの粘着よりも出ます。
厚でそう思ったんだから特厚ならもっと感じそう。中陣からオーバーする粘着は久々だ!
テンションラバーのような軽打でもボールが飛んでくれるようなラバーではありません。サボりたい人は相変わらずテンション系でいきましょう。
思い切りえぐいボールで攻めたい人は挑戦してみてはいかがでしょうか?
10月発売です。中旬くらいかな。