前々回のブルーストームZ2に続き、Z1ターボも打ってみた。
昼休みに15分ほど試打した程度の軽い感想だと思ってください。
トップシートはZ1と同じもの
それに50度のスポンジを合わせている。
トップシート自体が薄くてスピード重視になっているが、
その部類の中では粒が太くて回転系らしい。なんともややこしい。
スピード重視のアウターラケットだけど、球持ちもあるよ!的なラバーだろう。
第一印象はかなり弾む!
50度だから当たり前なのかもしれんが、弾みがすごい。
やや直線的に飛び、引き合いで何度オーバーミスしたことか。
これは、どこでプレーする選手向きなんだ?と思ったくらい。
不思議なのが打球感。
50度といったら硬いはずだ。でも打球感は硬くない。
薄いトップシートの影響か、ガチガチ感はほとんどなく、軟らかく感じる。
だが、そこには落とし穴がある。
柔らかいのは打球感だけであって、性能は硬いラバーなのだ。
トップシートの食い込みを感じながらも、スポンジに食い込ませることが容易ではない。
打球感は柔らかいのに、パワーが伝わらなかった時の飛ばなさ加減、落ち加減は、硬いラバーそのまま。
「柔らかい仮面をかぶって、使いやすく擬態させながら、実際は硬いやつ」
テナジー64みたいなやつだ。
フォア打ちでは軟らかく感じるのに、インパクトの強さをあげていくほど、硬さを感じる稀有なラバーです。
それだけスポンジが頑張ってます。スポンジの詰まってる感が体感できます
さて、性能をざっくり
弾み ★★★★★
スピード ★★★★☆
スピン ★★★☆☆
コントロール ★★★☆☆
かなり優秀です。
硬さを活かしたレシーブもやりやすい。
相手のサービスの影響を緩和させて回転無視の台上のフリック、ツッツキ。硬いゆえの勝手に短くなるストップ
一方、攻撃はスイング次第で結構変わります。
ループドライブではしっかり回転がかかり、弧線を作れる。
回転をしっかりかけた時はスイングの方向に素直に順応するようで、意外にループドライブいいね!と感じた。
スピードドライブは前に振るとかなり特徴が出ます。
高い打球点でとらえて前に振り切ると、かなり弾道が鋭くなり、なおかつ台についてから弾まずに沈む。
この沈みはありがたい。相手はカウンターを合わせづらいし、一発で決まりやすい。強く打つゆえに直線的になるようで、だから下がって強く打った時に、直線的にいってオーバーするのか。
なるほど。インパクト、スイングの違いで、ボールの弾道・伸び・沈みが操作できる。打法をいろいろ持った器用な人なら7色ドライブだな。
強く打つと直線的になるので、ミートはなかなか感じが良い。
硬いので押されないし、スピードも出る。ソフトに当てると硬いから飛ばないので、ブロックもまあまあ(飛距離調節は難しい)。
技術的にはカウンターがクセがあるので、性格を把握しないと厳しい。
前陣でとっさに打つ前腕カウンターは回転かけようとして、上に振ると良くない。
スポンジが反発せず、シートの力だけだと弱いので、意外と飛ばずに入らない。
そのため、ミートを強くしてややぶつけるように前に振ってカウンターしたほうが良い。
回転かけて弧線作ってネットを超えないと!と意識すると逆に入らないのだ。
ぶつけながら前に振って、ラケット・ラバーに食い込ませてカウンターしないといけないようだ。このカウンターが生命線であり、沈んでおもしろい。
だからこそ、前陣向け。前陣で特徴を出すラバーだけど、下がってもできるぜ!というラバーでした。
硬いけどね。
あ、でも中国ラバーつかうならこっちのほうがいいかな。
弾みあるし、クセは中国ラバーに比べて強くないし、回転かけやすいし、ボール沈むし。