はるーんカップ その2

ということで、お父さんの新井新次さんこと、総監督に話を聞けば、何か卓球秘話を伺えるのではないかと思い、今に至るまでのお話しを伺うことに。

総監督「いやいや、卓球が好きでやっていただけで、こども達を本格的に鍛えてくれたのは、僕の知り合いのコーチ達なんですよ」

総監督「昔はガソリンスタンドを営んでいまして、家に卓球ルームがあるわけでもなく、近所の公民館においてあった卓球台で皆で練習していたんです。それから、こども達は卓球スクールに通うようになり、ちゃんとしたコーチ達に本格的に卓球を教わりはじめたんです。僕はもっぱら近所のこども達に卓球を教えていたといった感じです」

新井ファミリーは、卓球ファミリーでよくある親御さんが徹底的に卓球を指導するというのとは違うようです。

しかしながら、話を聞いているとお父さんのもっている卓球業界でのネットワークがかなりすごかった・・・汗。国内は当然ながら、中国は北京チームの監督などとのネットワークももっており、新井ファミリーの祐コーチを含むこども達も幼少期は夏休みに北京へ卓球合宿に出向いていたそうです。一般的なガソリンスタンド経営者なら、北京にこども達と一緒に卓球合宿になんて行かないです・・・汗。

総監督「祐コーチも熱心に卓球をやっていたんですけど、一時ぐれた時がありまして・・・、卓球からは離れ、クラブなどに出入りしてイベントしたり、いろいろな遊びに手を出していたようなんですよ・・・」

なるほどなるほど、それ故、他の卓球コーチと異なり、ダンスやミュージックをうまく取り入れた企画溢れる卓球動画が作れるわけなんですね。実は僕の台湾の卓球仲間が「この卓球動画面白いよ~」と見せてくれたのが、まさに祐コーチがyoutubeに公開している卓球動画だったりしました。

総監督「基本的にうちのスクールの方針は、卓球が強くなくても挨拶と礼儀だけはしっかりできるというのがベースにあります。逆を言うと、どんなに卓球が強くても挨拶や礼儀を知らないようじゃダメですね」

あれれ、この言葉、数カ月前に神奈川県卓球協会会長の鈴木一さんにも言われたばかりです。

総監督「中国北京の強化チームのこども達は、卓球もそうですが礼儀、挨拶、そして英語もしっかり教えます。大きくなって卓球だけでやっていけるのはほんの一握りの選手だけです。ですから当時はもし中国国内で中国代表になれなくても、英語ができると海外チームの代表選手になれる可能性が出てきたり、一般の仕事においてもメリットがあったりします。日本でも同じです。卓球だけで生きていくのは本当に大変です」

昨年からはTリーグもスタートし、そういった意味では卓球選手の環境は少しずつよくなっているのかもしれませんが、やはりそれでも長い目でみると卓球というスポーツだけに携わって生きていくのは大変です。

総監督「今は100名以上の方が通っていますが、やはりこのスクールを開いてからしばらくは運営は本当に苦しかったです。僕自身の中でも、市の体育館や公民館など卓球できる場所はあちらこちらにあり、皆そういう場所で練習するというイメージがあるので、わざわざお金を払って卓球を習いにくる人がいるのかな?という疑問をいつももっていました。」

確かに、今の卓球人気などの流れで、ここ5年くらいで一気に卓球スクールや卓球バーなどは増えましたが、ちょっと前までは民間で卓球を教えているスクールはかなり限られていたかもしれません。

総監督と話をしていると時間がいくらあっても足りません(以前にも卓伸スポーツで橋本会長の話を聞いていた時も、話がとても面白く、生徒達の練習の様子がさんの次になってしまいました・・・大汗)

ということで、ちょっと本日のメインであるはるるーんカップに顔を出したいと思います。

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