指導者は汗をかけ〜! その3

いろいろな卓球教室があると思うけど、生徒達が辞めてしまうことが怖く、厳しく指導できる教室は数少ないと思います。どちらかと言うと、生徒達が楽しめるようにいろいろと工夫しているところが多いと思います。

これは学校教育も同じだと思うのですが、いかに生徒と先生の信頼関係を築けているかの一言につきるということなのでしょうか。信頼関係が築けているからこそ、怒られても、腕立てをやらされても、生徒達はついてきます。

一言で言うなら、「愛」です。

この教室に通う生徒達は、実は親御さんからの2世代に渡って通っている生徒も多く、中にはなんと3世代に渡ってこの教室にきているという生徒もいるとのこと。いやいや、本当に驚きです。というより、自分が育った環境が良いと思った時に、親はその環境の中に自分のこどもを放り込みますからね〜。

卓球台を見渡していると、個人指導をしている台が見当たらない・・・・。

橋本会長「うちはね、基本的には個人指導とかしないんですよ」

えーーーーーーーーっ。
個人指導は卓球教室のビジネススタンスで考えたら、いかにお金を儲けるかという大事なポイントではないですか!

橋本会長「強い選手ばかりを一生懸命育てたりとか、うちの子だけをもっと見て欲しいといった親御さんもダメですね・・・」

そう、タクシンスポーツの教室ではある意味平等を重んじた練習方法を行っているだ。用意された卓球台で行う練習が決められていて、時間ごとに生徒達が移動するのだ。それによって、生徒がみんな同じ練習を平等に行うことができるのだ。

さらには教室という中での個人プレーではなく、集団の中での協力や調和というものをとても大切にしているのだ。現社会において、自由や個性という言葉だけが先走りして、わがままな個人が育ちつつある社会の中で、「団体行動」「規律」というものを、タクシンスポーツでは重んじているのだ。卓球の練習や夏に行う合宿などの団体行動で、助けたり、助けられたり、我慢したりといったことを生徒達は学ぶのだ。

練習後に1階に降りて行くと、今日の練習の反省ノートをしっかりと書いているこども達の姿が・・・・大汗。

単に練習を行うのではなく、練習後すぐに反省ノートに今日の練習の反省や改善点を書き留める。他のジュニアなどを教えている教室ではなかなか見たことがない光景だ・・・。恐るべしタクシンスポーツ。

そもそも2階建ての立派な卓球施設もうらやましいばかりなのだが、それだって一夜にしてできた訳ではない。

橋本会長「僕がこの教室や卓球ショップをはじめて、かれこれ40年以上になります。最初の頃は運営していくことも本当に大変で、それこそ教室を維持していくために、飲み屋や他の仕事をしていました。そういう長い年月を経て今のこの教室があるんです」

お金を稼ぎたいから、卓球教室を開くのではなく、卓球教室をやりたいからその運営のために別の仕事をする・・・・・。
会長、かっこよすぎます・・・・。

もうとにかく会長の口から出る一言一言の言葉の意味が非常に重く、生徒達の練習の様子はすっかり二の次になってしまいました・・・。
ええ、もう会長の話にすっかり釘付け状態です。

都内の卓球教室と比較すると、非常に厳しく見えるものの、教室にきているこども達の表情は非常に生き生きしている。

いやいや、この教室に通わせたくなる親御さんの気持ち非常によくわかります〜。

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