私が卓球の本の収集を始めたのは、かれこれ15年ぐらい前になろうか。ある大きな古本屋で卓球の指導書が5冊も並んでいたのを見て「これを買ったら家のをあわせると10冊ぐらいになって壮観だろうな」と思ったことだった。それ以来、電話帳で調べて仙台市内の古本屋を一軒残らず回り、卓球専門店も周り、出張や旅行で古本屋を見つけると必ず入って古本を収集した。99年にインターネットをやるようになってからは収集効率が飛躍的に上がり、それがなければ一生買えなかったであろう本が買えるようになった。ネットの古本屋はもちろん、全国の大学や県立、市立の図書館にアクセスして、どんな本が発売されていたのかを調べ、場合によっては全ページコピーをしてもらったりして(著作権の問題があり、半分までしかコピーをさせてもらえないのだが、3番弟子の小室を使って二人がかりで申し込んだ)本を収集した。ただこの一点だけをもっても、私にとってインターネットは素晴らしいものである。
今では日本で発売された卓球関係の単行本のほとんどを持っている。年に1、2回、見たことがない古本が出てくるのがひそかな楽しみである。