月別アーカイブ: 8月 2016

中国制圧計画!!

先週インタビューされた記事が、今日発売の週刊誌に載っていた。

ちょっと成人誌っぽい雑誌なので少年少女の読者もいるここでは誌名は伏せるが(『プレイボール』とかなんとかだ)、意外にも極めて真面目に卓球について特集されているのに感動した。

このブログで力説した台上フォアハンドドライブについても書いてある。

コンビニでも奥の方のちょっと隔離されたコーナーに置いてあったりする場合もある雑誌だが、表紙の右上に「2020年 日本卓球 中国制圧計画!!」と書いてあるのですぐにわかる。

ちなみに、インタビューのあったもう一誌の方は没になったようで、載らなかった。厳しいなあ。センテンス・スプリング!

水谷特需

水谷の活躍によって、これまででは考えられないことが私の身にも起こっている。

先週と今週で、このブログを見たという週刊誌や新聞社の3社から連絡があり、コメントが欲しいとか書評を書いてくれとかの依頼があったのだ。自慢ではないが卓球王国で連載を始めて12年というもの、そんなことはただの一度もなかった(ラジオ出演はあったが)。

中には電話インタビューで「日本が東京五輪で中国に勝つためには何が必要でしょうか?」などという明らかに聞く相手を間違えているような質問もあったが、愉快なので思いっきり答えてやった。

さらには「どうして卓球にはカットマンがいるのか」という小躍りしたくなるような質問もあり、待ってましたとばかり答えたのだった。

今野編集長からは「便乗コラムニスト」と揶揄されているが、卓球のことを説明するのは本当に楽しい。

職場の同僚の奥さんが公営のスポーツ施設でアルバイトをしているらしいが、卓球をする客が激増して忙しくて迷惑しているという。ヒヒヒざまあ見ろ。

これほど卓球が盛り上がったのは1956年の世界選手権東京大会で、男子日本チームが優勝し、男子シングルスで荻村と田中が決勝を争って以来のことではないだろうか(見たようなことを言ってるが私は1964年生まれだ)。

一時的な現象で終わらないよう弾みをつける仕掛けを作りたいものだ。

台上バックハンドドライブの衝撃

卓球に詳しい人ならとっくにわかっていると思うが、ストップの解説のところで書いた「絶対安全ゾーン」は、実は現代では存在しなくなっている。

ネット際の低いボールでも強いドライブをしてしまう技術が登場したからだ。

それが台上バックハンドドライブだ。もともとはチェコのコルベルが開発した横回転の強いチキータが発端だったのだが、それを中国が強いドライブをかける技術に改良してしまったのだ。今ではこの台上バックハンドドライブもまとめてチキータと呼んでいるが、厳密な人は区別している。ただ、台上バックハンドドライブではいかにも長いのでここでは台上をDと略して「DBドライブ」と書く。

なぜこれが可能になったかといえば、ラケットを台にぶつけない制約の中で、上方へのスイング速度を上げる方法として、手首を使って打球前にラケットを180度近く回転させる方法(右利きの場合、ラケットの先端を時計の針の3時から時計回りに9時まで回転させて9時で当てる)を開発したからだ。これは腕の構造上、バックハンドだからこそできるものだ。

そんなことぐらい誰でも思いつきそうなものだが、重要なのは思いつくことだけではない。その先に栄光が約束されているかどうかわからない新しい技術を、才能のある選手が選手生命をかけてやって、実績で証明することが困難なのだ。ちょっと試して善し悪しの結論が出るのなら、スポーツの技術革新などあっという間に最終形態に行きついてしまうだろう。

しかしスポーツはそうではない。およそ100年前に守備全盛で始まった卓球が、攻撃優位になるのに50年かかり(日本の登場)、中国と日本のペンホルダー中心からシェーク攻撃が優位になるのに40年かかっている(中国のシェーク化)のはそのためだ。

そして、1960年以降、世界の卓球の技術革新をリードしてきたのが中国なのだ。1970年代には投げ上げサービス、1980年代にはボディハイドサービス、1990年代にはペン裏面打法、そして2000年代にDBドライブというわけだ。

なぜ中国がこれらの技術革新ができたかといえば、新しい技術を超一流の才能ある選手にやらせることができる人材、システムがあるからだ。日本のコピー選手を育成することが当たり前の中国だからこれができた。

それにしても中国が恐ろしいのは、新しい技術などなくても、その練習の質、筋力が他国を圧倒していて十分に強いのに、さらに技術革新をして勝利を盤石なものにしているということだ。まさに尊敬すべき大国である。

さて、絶対安全ゾーンを無にしてしまったDBドライブだが、実は弱点もある。バックハンドでしかできないことだ。それを得意としている丹羽がフォア側のボールをわざわざ大きく動いてバックハンドで打っているのはそのためだ。

今回、男子中国チームは日本に肉薄され、かなり焦っただろうことは間違いない。調子の悪かった張継科はラストで水谷に負ける可能性があったから、ダブルスをとっていれば日本が勝ったかもしれないのだ。

中国が新しい技術開発に着手しないわけがない。そこで考えられるのがフォア側の短いボールにドライブをかける、台上フォアハンドドライブ、つまりDFドライブだ。どうやるのかはわからないが「それか!」という方法でやってくるのではないだろうか。恐ろしいやら楽しみなやらである。

水谷の反応時間

ストップをするためには相手のボールがネットを越える前にその決断をしなければならないと書いたが、実際にいつ判断しているのかを今回のオリンピックの映像で確かめてみた。

サムソノフのサービスに対して、水谷がいつストップあるいはドライブを決断しているかだ。サムソノフは希に長いサービスがあるのだが、それに対してドライブのテイクバックを始めた時期と、直後の短いサービスに対してストップの動きを始めた時期を確認した。

まずはストップの動きを始めた瞬間だ。基本の構えからわずかにラケットの面が上を向き始めている。このときボールはまだサムソノフのコートにバウンドし、上昇する途中だ。インパクトからの時間は5コマなので0.17秒だ。

次にドライブのテイクバックを始めた瞬間。ラケットの面がドライブに備えて下を向き始めている。なんと、ボールがサムソノフのコートに弾む前!とんでもなく早い。スイングから判断しているのだろう。時間は4コマで0.13秒。

別の場面を見てみよう。

こちらがストップ。やはりボールの上昇途中。サムソノフのサービスがかなり遅く、ここまでで8コマもかかっている。それでも0.27秒。

これがドライブ。ちょっと遅れているがそれでもネットを越えるはるか手前だ。6コマ0.2秒。

ちなみに水谷のプレーを見ていると、これほど早く判断する必要はないようにも見える。なぜなら水谷は、完全にドライブのテイクバックを終えてから判断ミスに気がついてストップに切り替えたり、逆にストップの動きを途中で止めてドライブをする場面もあり、いずれも間に合っているからだ。中には、ストップの動きからドライブに切り替えさらに再度修正してストップという場面さえあった。もしかするとボールに関係なく最初からフェイクとしてセットの動きだったのかもしれないが、そこまでは判断できない。

このような不確定な事情はあるものの、上の2つの組は何のフェイクもない場面で1試合にほんの2、3回しかなかったレシーブドライブの場面とその直後のレシーブストップの場面なので、水谷がボールや打球フォームを見てこのレベルの時間で反応ができていることは間違いないと思われる。

しかも上述のように、仮にその判断が遅れたり外れたりしても、そこから修正できるだけの俊敏かつ精緻な動きができる肉体も備えているわけだ。これだけの二重三重の時間的余裕があるからこそ、レシーブミスはおろか、相手にチャンスボールを与えることすらないのだ。

サービスに必要な精度

今日は非常に楽しい分析をしてみた。

それは、ブツ切りの下回転サービスを出すときに必要な時間的な精度はどれくらいかという分析だ。

方法は簡単だ。卓球王国から発売されているDVD『神のサービス』で、仲村錦治郎のサービスをスーパースローで真横から撮った映像があるので、それを使うのだ。

切るサービスなので、仲村はラケットをほとんど面の方向に振っているため、空振りをしないために必要な時間の幅は、落下するボールの軌道をラケットが端から端まで横切る時間ということになる。

それがこの2枚の写真だ。黒いマジックの線がトスしたボールの落下軌道だ。

この2枚の写真の間には約4コマかかっていた。この撮影では1コマが250分の1秒なので、時間を計算すると0.016秒に相当する。つまりこのサービスを出すのに許されたタイミングのズレは、0.016秒しかないのだ。難しいわけだ。なお、ラケットの横幅を150mmとするとこのときのスイング速度は時速34キロメートルとなる。

ちなみに、同じ仲村によるナックルサービスのときはラケットが横切るのに6コマかかっており、明らかにスイング速度が遅く、時速23キロメートルとなる。

次にバタフライから出ている『水谷隼のサービスレシーブ』というDVDにも同様の場面があったので分析してみた。

こちらは残念ながら撮影条件がわからないため1コマの時間が分からず、速度は計算できなかったが、思わぬ事実がわかった。

インパクト時のラケットはほとんど水平だったが、なんと水谷は、ラケットをボールから逃げるよう斜め下方(面に対して25度)に振っていたのだ。ボールは画面からはみ出るほど高くトスをしていたので、落下速度はかなり速いと思われる。よって、その落下速度の反発力によってボールが高く跳ね上がらないようラケットを下に振りおろしながら回転をかけているものと思われる。

これは、ラケットを水平に振るよりもタイミングのズレの許容時間は小さくなる。詳しくは述べないが、感覚的には、ラケットをボールの落下速度と同じくらいの速度で下方に振ったらほとんど当たるチャンスがないことをイメージしてもらえれば理解できるのではないかと思う。ラケットを斜め上に振り上げればかなり安全にボールに当たるのと逆の現象だ。

今後、選手を真横からスーパースロー撮影して、たとえばカウンタードライブなど高速ボールに対して薄く当てる技術に許された誤差がどれくらいなのか計算していこうと思っている。

0.016秒などという極小時間であれば卓球の凄みを再認識できて、今後いろいろなところで吹聴できるし、意外に長ければ、それらが実戦で有効な理由はそれだ!となるので、どちらにしても楽しい。

さらにストップの話

それではストップをしやすいように台にぴったりくっついていればいいかと言えば、そうではない。台に近すぎるとドライブをするだけの時間とスペースが足りなくなるので、もしも長いボールがきたときにドライブをできなくなるのだ。できたとしても後ろに下がりながらでは威力が落ちる。これでは本末転倒だ。

長いボールというのは「ドライブができる」と同時に「ドライブをしなくてはならない」ボールでもある。なぜなら、長く来たボールはストップをすることができないため、どのように打とうとも必ず台から出るボールを相手に送ることになるからだ(台の端から低くネットを越えるように打って、なおかつ台上で2バウンドさせることは物理的に不可能である)。当然それは相手からドライブで攻め込こまれることを意味する。

つまり、長いボールは、ドライブをできるチャンスであると当時に、そのチャンスを逃したら次は必ず相手にチャンスが移ってしまうボールでもあるのだ。だから長いボールは必ず攻撃しなくてはならない。選択の余地はない。したがって選手は長いボールをドライブできるだけの十分な距離をとって構えていなくてはならない。

それだけ台から離れて構えていながら、台から出ないと判断したら大急ぎで前に出て、可能な限り前で打球しなくてはならない。そこで重要になるのは、相手のボールが台から出るか出ないかの判断の早さだ。

ストップは、ボールが台に弾んだ直後にラケットが静止に近い状態で当てなくてはならないので、実際にはボールが弾むはるか前にストップを決断する必要がある。具体的にはボールがネットを越える前ぐらいには判断していなくてはならない。

よって、すぐれた卓球選手は、相手のボールがネットを越える前に、そのボールが自分のコートで2バウンドするかしないかを判断しているわけだ。

簡単そうなサービス直後の台上のちょこちょことしたボールのやりとりの裏では、このような攻防が繰り広げられているのだ。そしてこの領域の能力において、水谷を上回る人間はおそらく世界にはひとりもいないだろう。

もひとつストップの話

卓球を知らない方もご覧くださっているようなので、そもそもなぜストップをするのか、少々クドくなるが説明をしてみたい。

どんな球技でも速いボールは得点しやすい反面、直線的に飛ぶので、よほど高いボールでもない限りコートに入る確率は低い(コートに入るためのボールの打ち出し角度の範囲が狭い)。ところがボールにドライブと呼ばれる前進回転をかけると軌道が下方向に曲がるので、コートに入る確率が高くなるのだ。遅いボールが入りやすいのと同じ現象だ。

ドライブは、前進回転をかける分だけ、回転をかけないスマッシュよりは遅いのだが、現代卓球では、ドライブでも相手の反応時間を突き抜けるだけのスピードのボールが打ててしまう。速いボールを遅いボールと同じような安全度でコートに入れることができるのだから、これほど便利なものはない。だから男子では決め球の多くがスマッシュではなくてドライブである。

なお、女子は男子より非力でドライブが男子ほどは速くない一方、反射能力は同等なので、ドライブではなかなか得点できずスマッシュを打つ率が高くなる(中国の女子を除く)。

そんなわけで現代卓球ではドライブが万能なのだが、ドライブはいつでも好き勝手に打てるわけではない。ラケットを激しく斜め前方に振り上げて打つので、卓球台の上のボールは、台が邪魔になって打てないのだ。十分に低くて台上で2バウンドするボールというのは、絶対に相手に強打されないいわば「絶対安全ゾーン」なのだ。

この「絶対安全ゾーン」にボールを送るのがストップなのだ。

水谷のストップの素晴らしさ

それにしても水谷のストップは素晴らしい。

卓球をやっていない人が見れば「いくらなんでもあのレシーブは簡単だろう」と見えるだろう。それはある面では正しい。あれは打球の瞬間は角度を固定してほとんど軽く当てているだけであって特別なことはしていないからだ。だからその瞬間に素人が水谷とスイッチしてもほとんど同じことができるだろう。

問題はそこに行くまでだ。ストップはネット際に短く落とすだけではなく、弾んでから台から出ないようにしなくてはならないので、できるだけネットの近くでなおかつ弱く打球する必要がある。これが矛盾する行為なのだ。ネットの近くで打つためにラケットを大急ぎで前に突き出すのに、打球時にはほとんど静止していなくてはならない。例えれば100メートル走で、できるだけ速く走ってなおかつゴール直後にピタッと止まれと言われているようなものだ。

加えて、いくら短くストップできたとしても、高くては打ち込まれてしまう。短くて高いボールは卓球界では最悪のチャンスボールだ。だからせいぜいネットの上空のボール2、3個分くらいの高さにとどめなくてはやる意味がない。ところが相手のボールには回転がかかっているのでこれが筆舌に尽くしがたいほど難しい。なにしろ弱く当てた場合、ボールの回転によって、飛ぶ方向はあろうことか角度にして50度以上も変わるのだ。だから相手のボールの回転量と方向がわからなければ、ネット上空のボール2、3個の間に入れるなど夢のまた夢だ。私がやったら10球中3球はネットにかけ、3球は50センチも浮かせ、3球は30センチ浮かせ、1球ぐらい間違って低く入るということになろうか。

水谷のストップは試合を通してほとんどノーミス(攻撃をくらわないという意味でも)だが、これはボールの回転を正確に見えているということなのだ。しかも相手はあろうことか馬龍や許シンだ。これがどれほどすごいことなのか、テレビを見ているほとんどの人がわからないことが残念である。

簡単そうに見えるレシーブのちょこんとやるストップを、10球中5球できる選手と水谷の間にもまた、何万人もの卓球選手が層をなしている。研ぎ澄ませた五感によってボールの回転を完璧に判断し、ラケットをコントロールする水谷は、だから日本卓球界の至宝なのだ。

劉国梁監督が決勝でプレー?

昼のバイキングという番組の録画を見たら、なんと中国男子の劉国梁監督が決勝に出るらしい(笑)。

本当にそうなら、なにしろ監督は選手登録していないはずだから、すぐにルール違反で1点もらえるんだが。「別の奴を出そうとした罪」で。

しかも、馬龍は「マーロン」なのに張継科は「チョウケイカ」だそうだ。

さすがだ(笑)。

卓球のチームワークとは何か

女子の銅メダルが確定して本当に嬉しい。よくドイツ戦の敗戦のショックから立ち直ったものだ。中総体の地区予選で負けてさえあれほど悔しいのに、毎日12時間も練習したあげく準決勝でドイツに負ける口惜しさなど想像もつかない。心からおめでとうと言いたい。

ところでオリンピックの報道を見ていると、特に女子についてチームワークの良さが取り沙汰されている。

卓球を知らない人からすれば「個人競技なのに何のチームワークが必要なの?」と思うだろう。

チームワークと言えば中学校のときにクラスのある女子と論争をしたことを今でも覚えてる。彼女はバレーボール部だったが、卓球はバレーとは違ってチームワークは要らないからその点は楽だろうと言ったのだ。愚かだった私は悪口を言われたような気がして言った。

「いや、卓球でも必要だ。ダブルスなんか特に」

「でもダブルスだけでしょ」

「シングルスでも団体戦があるから必要だ」

「でも試合は一人でやるんでしょ?なんで?」

「なんでもだ!」

という具合に最後まで私は卓球にチームワークが必要だと言い張ったのだった。

今なら言える。

卓球にはチームワークは要らない。ただ自分が勝つことだけを考えればそれでよい。

卓球の団体戦で勝つのに有利に働く人間関係とは、お互いに「こいつなら勝ってくれるだろう」という実力に対する信頼感だ。それがあることによって気が楽になって自分が良いプレーができるわけだ。

卓球に必要なのは、心が一つだとかチームメートの考えがわかるとか仲が良いとかではなく

「敵にしたら憎らしいほど強いが味方にしたらこれほど頼もしい奴はいない」

とお互いに思えることだ。このような信頼感が勝利を導く。

勝つために必要な人間関係をチームワークと定義するならこれが卓球のチームワークと言えよう。

ベンチで応援するとか相手の弱点をアドバイスするとか勝って泣いて抱き合うなど、そんなことはあまりにも当たり前すぎてわざわざチームワークなどと言うほどのことではない。勝ちたいんだから誰でもやる。

前回のロンドンも今回のリオも、日本女子チームは、まさに私が上に書いた意味でのチームワークが素晴らしいから勝ったのであり、見えているものとは全然違う種類の強烈なチームワークが勝利を裏から支えているのだ。

ロンドンで銀メダルを獲った後の全日本選手権で、福原が早めに負けて、石川が優勝したときの記者会見で、明らかに卓球を知らない記者が「福原選手の分まで頑張りましたか?」と石川に質問した。ロンドンでチームメートだったものだから国内でも仲間だと思い込んでいるのだ。

石川は冷静に「国内ではライバルなのでそういうことはありません」と正確に答えた。

マスコミが日本女子チームのチームワークの良さを強調するのは、その方が感動物語として都合が良いからにすぎない。可愛らしい3人娘の心のつながりは「こうならいいな」という大衆の願望なのだ。卓球のためにはそれに乗るのもいいが、本当の意味の恐ろしいまでの「チームワーク」もそれはそれで奥深い卓球の世界なので、たまには触れてもらいたいものだ。

まあ無理だろうな(笑)。

Page 1 of 212