月別アーカイブ: 1月 2016

異様な絵

先週、出張で泊まったホテルの部屋にデカデカと絵が飾ってあった。

ギャグとも芸術ともつかない異様な絵であった。男性なのか女性なのかわからないが、歯の本数が人間の2倍ほどもある。そしてこの野菜は何だろうか。こんな絵をベッドの脇に備え付ける意図は何だろうか。

フラッシュ問題 続報

コメント欄に、決勝で平野が抗議をしたときに、場内アナウンスとは別に、スタッフが肉声で観客席に赤い光について注意していたとの情報を得た。

これが事実なら、運営スタッフはほぼベストを尽くしていたことになる。あえていえば、アナウンスでも同様の注意をすれば、もぐら叩き式に出てくる他の観客の狼藉も未然に防げるので、尚良かったということになろう。

通じていない注意

言葉が不適切なために相手に届かない注意の典型的なものが「前向き駐車」だ。

これは駐車場に停めるときに、前進したまま停止する止め方のことだ。住宅地や公園などでこの注意書きが見られるのは、駐車場に隣接する住宅や樹木に排気ガスかかるのを防ぐためなのだが、この「前向き駐車」という言葉が問題なのだ。意味が通じていないのだ。

まさか精神的な意味の前向きととらえる人はいないにしても、車に乗ってすぐに出られるように前を向けて停めるという正反対の意味に解釈する人が半分くらいいるのだ。そもそも何に対して何が前なのかがわかりにくい言葉なのだ。

もちろん自動車学校などしかるべきところではちゃんと知る機会がある言葉なのだが、そういう正論を言ってみたところで仕方がない。現実にわからない人が多いのだからその人たちにわからせる方法を考えるしかないのだ。

私はこれは絵で示すしかないと思う。そうすれば注意書きを守る人は劇的に減るだろう。なにしろ半数の人は注意書きを忠実に守っているつもりで逆に停めているのだから。

ちなみに、アメリカの私が赴任していた地域では、アメリカ人全員が前向き駐車であり、後ろ向き駐車をするのは日本人赴任者だけであった。そういう文化なのだ。それとは関係なく私はいつでもどこでも前向き駐車だ。出るときに出やすいようにという考え方が何かセコイような感じがして嫌だからだ。もっとも自宅の駐車場は極端に狭いので後ろ向きじゃないと入らないのでしかたなく後ろ向き駐車をしている。

フラッシュ問題の補足

フラッシュ問題について、コメント欄に「場内アナウンスはちゃんと赤い光についても観客に注意を促していた」とのご指摘をいただいた。私はその認識がなかったので、さっそく女子シングルス決勝の映像を確認してみた。その結果、

第1ゲーム

1-2 平野 西側アリーナ席を指して抗議 場内アナウンス なし

第2ゲーム

0-0 平野 南側アリーナ席を指して抗議 場内アナウンス なし

2-4 平野 南側アリーナ席を指して抗議 場内アナウンス フラッシュについてのみ

2-7 平野 南側アリーナ席を指して抗議 場内アナウンス なし

2-7 平野 南側アリーナ席を指して抗議 場内アナウンス 撮影禁止

 

という経過だった。赤い光についても注意をしたとすればそれは試合が始まる前に観客にカメラチェックをしたときだろう。もちろんこの時点でちゃんと対応しなかった観客が間抜けではある。

 

私が記憶に残っているのは、第2ゲームで2-4になったときにフラッシュのことしかアナウンスしなかったことだけであり、それをもとに先の意見を書いたのだが、よくよく考えてみると、そのときに光っていたのは本当にフラッシュであったかもしれない。私が光に気がつかなかったためにフラッシュではないと思い込んでいたのだ。もしフラッシュが光っていたのならアナウンスがフラッシュのことだけ言うのは当然で、これ以上どうしようもなかったことになる。

 

そもそも「フラッシュを焚くなと再三アナウンスされた」という表現も間違っていた。

 

いずれにしても、不確かな情報と思い込みをもとに批判的なことを書き、大会運営の方々に不快な思いをさせてしまったことをここに深くお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした。以後、慎重に書きたいと思います。

全日本決勝のフラッシュ問題

全日本の女子シングルス決勝で、観客席からのカメラの光によって特に平野美宇の集中力が乱され再三クレームをする場面が見られた。

「カメラのフラッシュを焚かないでください」と再三アナウンスがされたが、それでも2度3度プレーは中断され、最後には一切の写真撮影が禁止されるという非常事態となった。

「心無い観客のために決勝に水を差す形となった」と報道されているが、実はその観客にも同情すべきところがあった。彼らはフラッシュを焚いていたわけではないからだ。平野が気にしたのは、フラッシュを焚かないモードのときに、被写体との距離を測るために出る赤い光だったからだ。だから「犯人」の人も自分は絶対にフラッシュを焚いていないと思っていたし実際に焚いてはいなかったのだ。

もちろんこの赤い光は出ないように設定することが可能だが、カメラに疎い人なら難しいだろう。しかしカメラを自分の方に向けてシャッターを押してみれば光っていることはすぐにわかる。設定の方法がわからないなら撮影を止めればよいだけのことだ。

しかし平野が問題にしているのがフラッシュではなくその赤い光であるということがわからなかったら対処のしようがない。おそらく犯人も自分以外の心ない人がフラッシュを焚いているのだと憤っていたに違いないのだ。

アナウンスが一言「フラッシュもだめですが、フラッシュを焚かないモードにしたときに出る赤い光も駄目ですのでカメラを自分の方に向けて赤い光が出ていないことを確認してください」と言えばよかったのだ。私もカメラ操作を止めて本部に言いに行かなかったのが悔やまれる。

言葉が間違っていればこういうすれ違いが起こるのだ。よくある失点したときの「ため息禁止」もそうだ。失点した時に「ため息」をついている観客はおそらく一人もいない。選手のやる気をそぐから止めてほしいのは「ため息」ではなくて「あー」という落胆した歓声なのだ。歓声を出している人に「ため息」を禁止をしたって効果があるはずがない。実際、「ため息禁止」を主張している人たちでさえ問題の声を発するのを何度も聞いている。会場で問題になっている音が、実は自分の声で構成されていることに誰もが気づいていないのだ。

それは言葉が間違っているからだ。

・フラッシュと、フラッシュを焚かない時に出る赤い光も禁止

・「あー」という歓声禁止(あー以外の声では落胆の音を出しにくいため)

たったこれだけの説明をするだけで事態は大幅に改善される。

べらぼうとブラボー

テレビで映画を見たら内容はつまらなかったが映像だけは綺麗だったので、次男に「映像だけはべらぼうに綺麗だった」と言うと、次男「べらぼうってブラボーのこと?学校の先生も良く言うけど」だと。

「ブラボーに綺麗」だと思っていたわけだ。そんな誤解初めて聞いた。

世代の違いか知性の違いかどちらだろうか。

もっともこの次男、サザエさんのカツオが「うっかり風邪も引けないね」と言ったのを聞いて「そんなこと言う小学生いるかよ」と大笑いしていたので、なかなか良いところに気がつく奴ではある。

全日本の有料サイト開始!

卓球王国で初めて有料のサイトが立ち上がった。1月11日から始まる全日本選手権の速報サイトだ。有料サイトは初の試みとあって、かなり力が入っている。かくいう私も「書け」との要請ですでに「選手と審判の攻防」「卓球選手における左利き」をアップ済みだ。

14日からはDVD『ザ・ファイナル2016.1』の現場監督のため会場入りする(もちろん仕事を休んでだ!)ので、その裏話も書くことになる。

少なくとも1日に一度は記事を書いていくつもりなので、ぜひ登録をお願いします。

料金は期間を通して閲覧できて、たったボール1個分の360円です。

https://world-tt.com/ps_info/ps_report_sokuhou.php?bn=168&md=1

正月のOB会

毎年1月2日には高校の卓球部のOB会があるので、今年も参加してきた。昼の部では高校の練習場で現役やOBたちと試合をし、夜の部では居酒屋での飲み会となる。

試合は負けたが、そのあとにカットマンの後輩と練習をし、力を抜いて振るドライブのコツを掴んだ。この1年でもっともよい練習だった。やはりドライブを習得するのにはカットマンとの練習が最良だ。

夜の飲み会では『ようこそ卓球地獄へ』にも取り上げた、私の持論を証明するためにヘトヘトになるまで腕立て伏せをやらせた2つ下の後輩、長岡と話した。こやつ、卓球でも何でも飄々と妙なことを主張するので「お前、まわりからバカって言われないか?」と聞くと、やはり奥さんから「バカボケ」と毎日言われるという。

特にバカだと言われるのが、仕事があまりにも好きなことだという。薬品関連企業の事業企画をやっている社員なのだが、仕事が楽しくてたまらず、日曜ともなると月曜が楽しみで仕方がないのだという。病気もまったくせず休暇も一日もとらないのだが、来年度からは厳しくなって必ず5日休ませられるのが残念だという(本当にバカなのではないだろうか)。

さすがにそれだけ仕事が好きだと出世もするらしく、担当部長だという。なんと幸せな男だろうか。満面の笑みを見ているとこちらまで幸せになってきた。こんなことならもっとしごいておけばよかった。

二次会に行く途中でなんとも味のあるスナックの貼り紙を見つけた。〇子とはいったい何だろうか。募集しているのが男性でも女性でもよいという意味だろうか。不思議だ。

似顔絵はいいが、こんなにも覇気のない店主のいる店に客が入るのだろうか。