月別アーカイブ: 11月 2012

交通標語

家に帰ると、テーブルの上に中二の三男が書いた交通標語が置いてあった。

「とびだすな 命 おしくば 気をつけろ」

だそうだ。乱暴な語尾に言い知れない怒りが込められたこの標語。わかる、わかるぞ三男よ。

これは、書きたくもない交通標語などを書かされていることに向けられた怒りなのだ。

私も会社で、交通標語を書かされ「事故を起こすくらいなら ゆっくり遅刻しろ 安全運転」という

標語を書いたことがある。表向き、危険な運転をする人を戒めるふりをして、実はこんなものを

仕事で書かせられるバカバカしさに対しての怒りが表現されているのだ。

同様に、人権を考える標語を書かされたときにも「人権 じんけん ジンケン」というものを出したものだった。

ときには怒りは創作のエネルギー源になるものだが、これらはそれがネガティブに働いた好例であろう。

あることないこと

一昨日の50周年記念式典で、何人かの方々がスピーチをしたのだが、さすがに50周年だけあって著しく高齢の方が多かった。中でも面白かったのが、ある方が「昔のことは定かではありませんので、あることないこと思い出して話して見ようと思います」と言ったことだ。「ないこと思い出しちゃまずいだろう」と思って吹き出しそうになった。これが意図してのギャグならなかなかのものだが、平然として語っていたので、おそらく単なる言い間違いなのだろう。

シューマン共振

「シューマン共振も怪しい人たちが群がっている」と言っていたので、調べてみたら、さっそく怪しい感じのことを書いてあるサイトを見つけた。
http://cosmo-world.seesaa.net/article/111440573.html

どこがどう間違っているのか解説してもらいたいものだ。地球の円周で決まっているはずの共振周波数が変化しているというのが根本的にオカしいとは思うのだが。ポッポさん、解説メールお願いしまーす(連絡先を知らないのでここでお願いをします)。

板尾創路

約20年ぶりに会った同期のひとりが、最近、板尾創路に似ていると言われることが多いそうだ。
つい前日も、定食屋で飯を食べていると店員のおばちゃんから「お客さん、ダウンタウンの番組に出てる・・」と言われ「またか」と思っていると「東野って人に似てるねえ」と言われ内心「それは板尾創路だ!」訂正をしてしまうのが自分でも微妙な気持ちだというのが可笑しかった。

宇宙波動プラズマ

昨日は大学の卓球部の創立50年記念式典があり、参加してきた。私は大学の行事にはほとんど出ていなかったのだが、同期からの誘いもあり出てみることにしたのだ。

2次会で隣の席に座ったのは私の1学年上の女性で、今は大学の教授をしているという。この年代にもなればそういう人は当たり前に出てくるのだなと実感した。

この人の専門は「宇宙プラズマ物理学」で、宇宙波動プラズマやらシューマン共振とやらを研究しているのだそうだ。それはいいのだが、この人の悩みは、この物理学は一般人から見ると完全に怪しい研究だと誤解されることだそうだ。プラズマも波動ももともとは物理学の用語なのだが、なにしろ怪しい人たちに限って科学の権威を借りようとして、できるだけ小難しそうでしかも絶対に意味がわからなくて壮大な言葉を使いたがるで、必然的にこういう物理用語を使うのだ。

だからといって、プラズマや波動を使わないのも癪だし、なんで本家が用語を変えなくちゃならんのだという思いもあり、怪しまれ誤解されながらも「宇宙波動プラズマ」を研究している日々なのだそうだ。

強いオジさん

高校生の次男が硬式テニスをやっているのだが、昨日、部活で一般のチームと合同練習をしたのだという。

次男はその中の50代のオジさんと試合をすることになった。オジさんは試合前に「君たちの相手にならないかもしれないけどよろしくね」などと弱いふりをしたのだが、試合をしてみるとサーブはメチャクチャに速く、コースはほぼすべてライン上で、しかもバウンド後にぐにゃぐにゃに曲がり、ほとんど一点も取れずに負けたという。

聞いてみればそのオジさんは、高校卒業以来、毎週テニスをしていて宮城県のベテランでランクを持っているほどの猛者だったという。当然のことながら、試合後に熱心なアドバイスをしてくれた。なかなか含蓄に富んだアドバイスがあったが、その中で「サービスはダブルフォルトを恐れずにセカンドサービスも強く打て」というのがあったというが、そのオジさん自身は試合中にダブルフォルトをただの一球もしていなかったそうだ。

いい話だ。卓球界もテニス界も同じような人間模様なのだなあ。

律儀な駅員さん

3ヶ月ほど前、印象深い経験をした。
東京に出張に行くときに行きの新幹線の中でパソコンを使いたかったので、その前日に最寄のみどりの窓口に行き、電源コンセントのある車両を予約しようとした。すると駅員さんはどこかに電話をかけて電源コンセントがついている便を聞き始めた。電源コンセントのある車両がどの便で使われるかは決まっていなくてランダムだから、いちいちどこかに聞かないとわからないのだという。

何分かかけてその便を確認して券を買うことができた。ところが翌日、仙台駅に行ってその便に乗ると、なんと電源コンセントがついていない。せっかく確かめたのになんてこった、と諦めていると、男がひとり走って私の席に近寄り「すみません、コンセントついていませんでした。間違いでした」と言うではないか。それは前日、最寄の駅で券を買ったときに対応した駅員さんであった。なんと彼は、私に連絡する方法がないので、わざわざ仙台駅まで来て、私がこの便のこの席に座るのを待ち構えていたのだ。

そこまでされると、丁寧な仕事に感謝をしつつも、それを通り越して何か戸惑いのようなものを感じてしまったのであった。ともかく印象深い出来事だった。

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