年別アーカイブ: 2014

心地よいアナウンス

出張で新幹線に乗るたびに思うのは、アナウンスの丁寧さだ。

いろいろと説明をするのだが、その声色には本当にお客様に感謝をしているという感じが伝わってきて、笑顔さえ見えるような気がする。

その比較で思い出すのは、アメリカの飛行機のアナウンスだ。いかにもけだるい投げやりな一本調子でズラズラと早口でしゃべり、その裏にある「まったくこんなにヒマ人が飛行機に乗りやがって。おかげでこっちは仕事が増えて迷惑なんだよ。もう乗るなよな畜生め!ギューッ(屁の音)」と言う様子が目に浮かぶほどである。

日本のサービスはやはり心地よい。

会えてよかったです

先日、電車に乗ったとき、ある二人が話していたのだが、片方の人が駅について降りることになった。その人は別れ際に「会えてよかったです」と言った。

この挨拶に私は非常に違和感を持った。日本語には「会えてよかった」という別れの挨拶はない。しかし誰でも聞いたことはあるはずだ。それは英語圏で作られた映画やドラマの訳としてだ。

というのもこれは、英語のIt was nice to meet youの訳だからなのだ。英語のドラマを見ているうちにいつしかそれが身についてしまったのだろう。フィクションと現実の区別がつかなくなったとでも言おうか。

こういう例はいくらでもあるが、その中で私が最大に違和感を持っているのが「○○は最も○○なもののうちの一つです」という言い方だ。日本語では「最も」と言われれば一番のことだから「のうちの一つです」と言われるといつもガクッとくる。

「伊藤条太はもっとも偉大な卓球コラムニスト」と喜ばせておいて「のうちの一人です」でガクッと落とされる、そんな感じだ。一番が何人いるんだよ?と思ってしまう。「同率一番がたくさんいるんだろう」と思うことにしている。

これは英語のone of the mostの訳なのだ。英語の訳のときは仕方がないと思うが、訳でもないのに「もっとも○○なうちの一つです」なんて言われると、なにかトンチでも仕掛けられているような気がするのは私だけだろうか。

パンティショック!

知人女性との会話の中でショックなことがあった。

彼女らは女性の下着として定着していると思われる「パンティ」という言葉を使わないというのだ。いつから使わないのか聞くと、小さい頃から一度も使ったことがないし使っている人を聞いたこともないという。では何というのかと言えば、「パンツ」「下着」だそうだ。

驚いた私は後日、機を見て他の女性たち何人かに聞いてみたが、ほとんど同じことを言われた。理由を聞くと「男性が使ういやらしい言葉」に感じるからだそうだ。

そうはいっても商品の分類としてそう書いてある場合もあるし、下品もなにもこれは正式名ではないか。アメリカでも使うし。などと言っても無駄である。「とにかく使わない」そうだ。

日本中の男子が何十年もの間慣れ親しんできたこの言葉が虚構だったというのだ。なんということだろうか(というほどのことでもないが)。

君たちは知っていたか!どんなに真面目な会話であっても男が「パンティ」と言うだけで即「いやらしい」とレッテルを貼られてしまうのだぞ!ましてやスキャン・・・おっと。

まあ、下着会社の社員でもないかぎり真面目な会話で男がそんなことを言う必要もないわけだから、そのレッテルは正しいのかもしれない・・・。参りました。

相合牛

以前から辞書には並々ならぬ関心をよせていたので、広辞苑を頭から全部読んでみようと思っている。

それで電子辞書で「あ」からひとつづつ読み始めたが、期待通り、思いもしない単語に出くわした。

そのひとつが「相合牛(あいあいうし)」だ。これは冗談でもなんでもなく、一頭の牛を二人以上で共有することだという。同様の用法で他にも「相合井戸」「相合ギセル」というのがあった。「相合ギセル」は、男女二人が1本のキセルでタバコを吸うことだという。

いずれも死語になるのも当然の言葉といえよう。

営業マンMさんと卓球

以前、このブログや雑誌の連載でも紹介したことのある「営業マンMさん」と初めて卓球をした。

彼は高校を卒業してから27年間というもの、自分が卓球をしていたことをひた隠しにし、奥さん以外の人に卓球歴を語ったことは一度もなかったという。

それが3年前、私と仕事で一緒になった時に、私があまりにも堂々としかも「異常な熱意」で卓球について語るのを聞いて、カミングアウトをしたという方なのだ。

それで昨夜、Mさんと初めて卓球をすることになった。30年ぶりの卓球であるにもかかわらず、フォアロングもバックショートもツッツキも横回転のレシーブも普通にできたのが感動的であった。

「自転車と同じで忘れないもんですね」とMさんも感動を隠し切れない。

しかも呆れたことに「現役時代より入るような気がします」とまで語る。「30年間の人生経験が卓球に活きているんだと思います」だそうだ。あるかそんなこと!

店にあった表ソフトと裏ソフトを打ち比べて、裏ソフトの方が打ちやすいことに気がつき「裏にしていればよかった」と後悔しているのも可笑しかった。

呆れたあきらめの悪さだ。卓球を捨てたくせに、上手くできなかったことが今でも悔しいのだ。

それほど卓球というのは人の心に深く突き刺さる何かを持っているということなのだろう。

あるいは、そういうウジウジしたヤツに限って卓球をするということなのだろうか。

そんな思いを巡らせた夜であった。

ギリギリ卓球の人

拙著『ようこそ卓球地獄へ』に感動したという茨城県の大友秀昭さんという方から熱烈なメールをいただいた。

紹介してくれたご自身の卓球歴によれば、大友さんは、ガリ勉タイプでスポーツとは縁遠い小学生時代だったのが、中学に入って卓球をやったら他人より上手くでき、がぜん卓球にのめり込んで人生が変わったのだという。

スポーツではまったくの落ちこぼれで、運動能力テストをやれば公式記録がつけられないほどの級外だった彼が、中学では持ち前の研究心で部員全員を異質にし、県大会出場決定戦までいったのだという。

それから挫折と成功の紆余曲折を経て、現在は、あろうことか「ハンドソウ両面1枚」というスタイルで、お仲間からは「他に同じ競技をやる人が誰もいないから、仕方なく卓球のルール内で試合をしている状態」と言われているという。

ううむ、確かにこれは「ギリギリ卓球」の境界領域かもしれない。ラケットケースも渋すぎる。

「全日本選手権ホープレスの部に出場することを目指してこれからも鍛錬を積んでいきたいと思います。その会場で条太さんにお会いできることを楽しみにしております」だそうだ。

ええっと・・・私は出場ではなくて取材で行きたいものである(笑)。

それにしても、ハンドソウラケットといえば、カーブドライブとか威力が出ることが利点のはずだが、両面一枚って・・・。いろーんな意味で絶対に対戦したくない相手である。

Aさん(仮名)

今日見たネットニュースをみていたら、Aさん(仮名)とかB弁護士(仮名)と書いてあった。

日本ではアルファベットの名前は認められていないので、Aなら仮名に決まっているのでわざわざ仮名と書かなくてもよいのではないだろうか。

もしかすると外国人でそういう名前の人がいるかもしれないことへの配慮だろうか。あるいはまた「怪しからん!日本ではアルファベットの名前は認められていないからそんな名前の人間はいないはずだ!ニュースのくせに嘘を書くな!」と激怒する方がいらっしゃるからだろうか。

Aさん、B弁護士で何の問題もないと思うなあ。どうでもいいことだが。

うひょひょひょーっ

テレビに出たいかにも頭が良さそうで真面目そうな東大の脳科学者を見て、大学生の息子たちが「うわー、絶対笑わないなコイツ」と言った。

すかさず私が「その代わりお尻さわると、うひょひょひょーって笑うぞ」と言うと

「それは面白い!」「どこが”その代わり”なんだ」と大ウケしたのだった。

こういうことは珍しい。

息子からダメ出し

珍しく息子からダメ出しをされた。

ネットで金を稼ぐ方法に詳しい友達にこのブログを見せたところ、行数が多くて読みにくいからアクセスが少ないと言われたそうだ。

大学に入って珍しい友達ができたようだ。

「俺なんか行が空きすぎるとかえって読みにくいぞ」と言うと「ダメだって!今は行空けないと読んでくれないんだって!」と強くアドバイスされた。

さすが日に本を一行も読まない息子だけある(笑)。

さっそく空けて書いてみた。

女子小学生の体力テストが過去最高

少し前になるが、Yahoo!ニュースで、小学生の全国体力テストの結果が報じられていた。

その見出しは『全国体力テスト、小学校女子で過去最高の体力合計点』http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141201-00000004-resemom-life

というものだった。これには衝撃を受けた。男子小学生の結果は過去最高どころか低下傾向だったし、女子小学生の場合も項目によっては過去最低のものもあったのに、良い結果を見出しに持ってきている。

これはこれまでのマスコミにはなかったことだ。必ず悪い項目を取り出して「握力が最低」などと見出しに持ってきて、ゲームばかりやっている最近の子供を苦々しく思っている世代を「やっぱりな」と喜ばせると同時に、我が子の行く末を心配する母親たちの不安をあおって注目を集めるというのがいつものやり口である。それでよく読むと、良いことは申し訳程度に「合計点は過去最高」などと書いてある。

こういうバカバカしい報道は止めてほしいと常々思っていたのだが、今回の報道は珍しくまともだ。嬉しいとは思うが、いったい何があったのだろうか。逆に不安になる(笑)。

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