ビートルズ8

いよいよビートルズネタも最後に近いづいてきた。

今回のは日本発売のシングル盤ジャケットである。初めてビートルズごっこをしてそれなりに自信を得た私は、多少の準備をして真似できそうな写真の真似をした。とはいえ、小物には限界があるので、ポールのチョッキは家にあった父親の『胆沢町消防団』のユニフォームだし、メガネと鼻は前回と同じである。スーツ類はすべて父親のものを勝手に出して袖を折ったりして使っている。

人物の間隔が本物と全然違うことに気づかずに撮影してしまい、残念至極である。

このシングル盤は、楽曲も写真もまったく好きではなく、単に「真似できそうな写真」というだけのことだった。

写真とは関係ない話。私がビートルズファンになったのは77年で、すでに解散から7年が経っていたので現役時代は体験していない。ロック評論家の渋谷陽一やビートルズに影響を受けてミュージシャンになった人たちの証言を聞くと、ビートルズは現役時代、日本では人気がなかったという。ファンなどクラスに1,2人しかいなく、ファンはいつも白い目で見られていたそうなのだ。だから、日本にはいわゆる『ビートルズ世代』というものは存在しないという。いるとすれば、それはビートルズが解散してもっと過激なロックが出てきてビートルズの毒が相対的に薄められて安全なものになる70年代だろうとのこと。しかし私がファンになった77年でもやはりレコードを買ってまでビートルズを聴いている人はクラスにはほとんどいなかった。まさか80年代以降にビートルズ世代があるとも思えない。となると、日本にはどの世代にも『ビートルズ世代』というのはなく、薄くいろんな世代に広がっているのだろう。また、CDが売れるのは単に有名だからなのだろう。