謎の卓球集団

昨夜、会社の日本人赴任者の飲み会があった。インチキ日本料理店MIKATAで寿司やら炒め物などを食べた。店を出てからブログのネタにと店構えを撮影していると、赴任者たちが「我々のことはいつブログに載せてくれるのか」と言う。いつと言われても、卓球に関係もなく、面白いネタもなしにただ知人を載せるなどということはできない。「いつもどうでもいい個人的な写真を載せてるくせに」と言われそうだが、いちおう私としては第三者が見て面白いだろうと思うことを選んで書いているつもりなのだ。

どうも彼らにはそう思えていないようで、「載せろ載せろ」と酔った勢いで言う。そこで私は一考を案じて「全員で卓球の素振りをしてくれるなら載せてもいい」と言った。そこまでして卓球王国のブログに載りたい奴らがこんなにいるということなら、それはそれで少しは面白いだろう。

かくして卓球など知らない彼らは、各々が思い描く卓球のテイクバックとフォロースルーを嬉々としてやったのだった。左利きの宏之さんがちゃんと左で振っているところが律儀である。また、中央奥の上関さんはさすがに中学で卓球部だっただけあり、左足のつま先の向きが他のメンバーとは一線を画している。横シマ模様の大場さんはひざの曲がり具合が完璧で、左つま先の向きもいい線いっている。右端のアキラ君も中学のときに卓球部だったはずだが、左つま先の向きが違うのは極めて遺憾である。そのうち指導せねばなるまい。

左端の藤原くんは9月に赴任してきたばかりで、私が卓球を誘うと「卓球は医者に止められています」とわけのわからない言い訳をして拒否をする。どこにそんな病気があるのか知らないが、少なくともフォームは治療の必要がありそうだ。