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新横浜『ラーメン博物館』

ブログへの書き込み日は日本の日付なので1月2日だが、時差の関係でこちらは今日が元旦である。昨日のアクセス数を見ると139件で、ブログ書き込み以来、ほぼ最低を記録した。さすがに元旦だ。しかし、元旦からのべ139人も読んでくれる人がいると考えると嬉しい。卓球王国の編集部員たちが、締め切りからの逃避のためにたびたびアクセスしているのではないことを願うばかりだ。

アメリカに来る前に、最後の贅沢として、新横浜の『ラーメン博物館』に行ってきた。あるビルの地下に、昭和30年代の町並みを再現し、全国からの名門ラーメン店が8軒出店している。ここには前から行きたいと思っていたのだが、一度失敗をしているのだ。横浜にジャパンオープンを見に行ったとき、帰りに急に思いついて、駅で場所を聞いたところ、それは新横浜駅にあり、横浜駅にはないという。それで、なぜか『カレーミュージアム』を薦められてそこに行ってしまった。

それで、今度こそはと新横浜駅で降りて『ラーメン博物館』に行ってきたわけである。予想通りの素晴らしいものだった。昭和30年代の町並みが素晴らしい。実は私はそんな風景はほとんど知らないのだが、なぜか懐かしい感じがする。再現されたタバコ屋に並んだ「しんせい」などという銘柄を見て、小学生のときに死んだひい婆さんを思い出したりした。その懲り方が徹底している。コの字型になった町並みの裏には狭い路地がめぐっていて、一般人の住居などが再現されているのだが、どの家を見ても、扉の向こうに本当に部屋があって人が住んでいるようで、板一枚のニセモノとは思えないできだ。会場に入るだけでも入場料を払わなくてはならないのだが、十分にその価値があった。

ラーメン店には、テレビのガチンコに出ていた有名な人の店もあった。食べ歩きできるように、300円のミニラーメンが各店に用意されている気の利きようだ。私は3軒をハシゴしたが、春木屋のラーメンが素晴らしかった。一見ただの醤油ラーメンだが、異様にダシの効いた汁がとんでもなく美味かった。東京に住んでいる人がうらやましい。

仙台にもラーメン博物館のだいぶ後にできた『ラーメン国技館』というのがあるのだが、どの店も特徴を出そうとしてとんでもなく脂っこくしたり巨大な具を入れたり食えないほどしょっぱくしたりするのだが、いまひとつである。たまたま入った店が悪いのだろうと思い、何度も行ったのだがダメだった。

日本に里帰りの際には、また『ラーメン博物館』に行きたいものだ。

正月

日本ではもう2008年になったようだが、こちらはまだ12月31日の昼だ。会社も休日ではなく、平日としてみんな普通に働いている。神様の誕生日に比べれば大晦日など特別意味はないようなのだ。ただしさすがに元旦は休日である。クリスマスの24日、25日あたりは店も休みだったし道路に車も少なく、ちょうど日本の正月のようだった。

昨日書いた、猫と電子レンジの訴訟について用具マニア杉崎君から驚いたというメールがあった。それで、念のために調べてみたら、これは都市伝説のようである。こういういい加減な情報は嫌いだ。

http://k-gensai.hp.infoseek.co.jp/mythsandtruths/t001microwavecat.html

年末のせいか、卓球王国2月号に書いた「インパクトに震える友人」繁則からもメールが来た。「ついに俺をネタにしたな」と書いてあった。さすがにわかったか。彼はビートルズごっこに常に参加していた高校時代の友人である(彼もジョン・レノンのファンだが、力関係で彼にはいつもポール役をやらせていた:8/15等参照)。

繁則はメールを1,2ヶ月に一度しか見ないので、仲間内では「飛脚より遅い」と言われている。今回も年末だからメールが来たのだ。このグログを読むとしても1ヶ月後だろう。今、なにやら埋蔵品の発掘などを仕事にしているようだが、自分が埋蔵されないように気をつけてほしいものだ。

繁則で思い出した。高校一年のときのことだ。当時、卓球の基本姿勢は猫背と決まっていて、先輩がみんなにその基本姿勢を指導したのだが、繁則は胴体が短いためか背筋が頑固なまでに伸びていて、どうしても猫背にならない。今にしてみれば何の問題もないのだが、その先輩はどうしてもそれが気に食わず、繁則の背中と腹を両手で押して無理やり曲げようとしたものだった(もちろん曲がらなかった)。なんという奇妙な光景だろう、卓球とはこんなことまでしなくてはならないスポーツなのか、と思ったものだ。なんとも愚かで滑稽な時代である。

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