岸川、福岡、ごくろうさま

岸川と福岡がシングルスで負けた。

岸川はクロアチアの譚端牛に負けた。クロアチアといってももちろん中国人だ。強い。

岸川聖也。中学生のときからドイツのプロリーグに卓球留学し、青春のすべてを卓球にささげた男。毎夏参加するインターハイでは何人もの中国人留学生を連覇して3年連続優勝。「日本に来ている中国人に負けていたら世界で勝てるはずがありません」とまったく浮かれずにインタビューに答えた岸川。その岸川でも2回戦で敗れる。世界は厳しい。でも岸川のがんばりに惜しみない拍手を贈りたい。こんな真摯な男が日本卓球界にいることを誇りに思う。

福岡は韓国の金に負けた。団体戦で平野を2度やって2度とも封じた選手だ。世界ランク10位。それでも福岡はボロボロになりながら(サーブが効かない、ブツ高という戦型上の構造からの予想)2-4と食い下がったが力尽きた。福岡春菜のオリンピックは終わった。