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カット型

卓球とはなんと多様な競技なのか。
天才のボールタッチと反射神経の水谷をもってしても、毎秒180回転の強烈なカットボールによってスイングの方向を鉛直方向に強制されフォームを狂わせられ、次第に疲労を蓄積させられて術中にはまっていく。カットボールにはときどき60回転のボールも混じる。それがまた感覚を微妙に狂わす。

しかも相手は守備型なので、一度や二度強打が入っただけでは点を獲れない。一か八かの強打ではダメなのだ。野球でいえば「ど真ん中に遅いストレートを投げるから10本連続ホームラン打ったら1点あげる。しかし一回でもホームランじゃなかったら相手の得点ね」と言われているようなものだ。勝利の行く手にはこういう相手も潜んでいるのだ。

おっと7-7だ

陳衛星

2番、水谷。陳衛星のカットを打ち抜けるか。

それにしても卓球とは特異な競技だ。あらゆるスポーツが攻撃型に移行している中で、唯一卓球だけがその「回転の威力」という強烈な要素によって、「守備型」などというスタイルが現存している。

まるで野球のピッチャーとバッターが同じルールで戦っているくらいこの二人のプレーに対する関心時は違うのだ。

勝算

勝算を計算してみる。

韓陽(WR19)-シュラガー(WR16)
水谷(WR22)-陳衛星(WR37)
水谷/岸川(WR63)-シュラガー/ガルドス(WR47)
岸川-陳衛星
韓陽-ガルドス

ルール上、ダブルス、4,5番は2番の試合が終わってから決めることができるのだが、実際には日本もオーストリアもダブルスの組み合わせが決まっているので、ダブルス以降の組み合わせはまず間違いなく上のようになるだろう。

予想では

韓陽(WR19)-シュラガー(WR16) ○
○水谷(WR22)-陳衛星(WR37)
○水谷/岸川(WR63)-シュラガー/ガルドス(WR47)
岸川-陳衛星○
○韓陽-ガルドス

ガルドスから2点とって、陳衛星を水谷でつぶす。これしかない。