このコース取りをするということは、各選手が常に相手の同じ側に打つことになるので、それを待たれる不利が出てくる。結局は待たれる不利と、パートナーのフォアサイドを切られる不利とのバランスで瞬間瞬間で相手の位置、パートナーの位置、自分がそのとき打てるボールの球威から判断してコースを決めることになる。抜けるほど速いボールを打てる時にはコースはどうでもいいからだ。
月別アーカイブ: 8月 2008
取った11-9
よしっ。これでゲームカウント2-1。
ボルが下がったんだからこれは取らないとダメだ。
コース取り
水谷と岸川は二人ともバックストレートかフォアクロスを中心にコース取りをしているだろう。これが右/左のダブルスの定石だ。こうしないとパートナーのフォアに鋭角に返されるので自分と重なってしまい不利になるのだ。パートナーのフォアサイドを切られないようにすることが最重要なのだ。
今 8-9
よっし 11-6
一時は5-5になったが、10-5と突き放して取った。
これで1-1
5-3
まだリードしているが徐々に詰められている。ズースやるな。
1ゲーム取られた
4-11で取られた。
でも2ゲームめは4-0でリードしている。岸川にエンジンがかかり始めた。
さあドラマの始まりだ
水谷/岸川 ズース/オフチャロフ
のダブルスが始まった。
ダブルスは二人が重ならない右/左の組み合わせが有利だ。その点では日本に分がある。
後半オーダー
さあ、後半はどうなるか。
ドイツはあと一点とればいいので、絶対のエース、ボルをシングルスに持ってくるだろう。となるとダブルスはオフチャロフ/ズース。日本は左と右の有利を生かして水谷/岸川だろう。
すなわち4番5番は
岸川-ボル
韓陽-ズース
となる。さあこれからだ。
水谷、力およばず 7-11
負けてしまった。悔しい。
水谷1-3ボル
水谷 6-7
ボルの卓球の外見的特長は、足を股がさけるくらい広げているところだ。できるだけ多くのボールをフォアで打ちたいのだが、なるべく足を動かしたくない。重心移動だけでバック側のボールを打ちたいから足を広げているのだ。どうして足を動かしたくないか。疲れるからではない。早く戻りたいからだ。卓球のボールはどんなに良いボールを打っても常に返される可能性がある。コートが狭いからだ。だから卓球選手はどんなボールを打つときでも絶対に戻る。それも無条件で戻る。そうじゃないと次のボールに間に合わないからだ。だから相手がミスをしても、自分の打ったボールがノータッチで抜けたときでさえ、打球直後に戻るのだ。ボルはその戻りを最速でしたいために膝関節を酷使し、大また開きをしているのだ。