アメリカにはウォルマート(Walmart)という便利な量販店がある。日本の家電量販店と似たようなイメージの店舗だが、大きな違いは何でもそろっていることと、24時間営業であることだ。
食料、日用雑貨はもちろんのこと、衣類、床屋、眼鏡屋、薬、車のオイル交換等までできる。さすがにすべてが24時間営業ではないが、これらが、広大な駐車場とともに、平屋の店舗で展開されているのだ。この店さえ知っていれば、とりあえず生きて行ける。ドーサンにも2店舗あるくらいだから、アメリカ中にどれだけあるかわからない。
それにしても、ここいらの客のマナーの悪さにはあきれてしまう。写真のように、マットを床にしいてそのまま放置したりは当たり前。また、CDの棚にジュースのカップが置いてあったりもする。
いつだったか、衣類のコーナーでその場でズボンを脱いで試着している客がいた。それを見た私は、それが当たり前なのだと思って、日本から出張に来ていたKさんにそれを勧めたのだった。Kさんは「郷に入れば郷に従え」とばかり、写真のジーパンコーナーでパンツ一丁になって、つぎつぎとズボンを試着したのだった。後で気づくと、近くにちゃんと日本と同じように試着室があった。たしかあれは夜中で他の客がほとんどいなかったからよかったが、昼間にやっていたらどうなっていただろうか。おどおどしながらズボンを脱ぐKさんの姿がありありと思い出される。Kさんには未だに訂正していないので「アメリカではあれが普通なんだ」と思って他人に吹聴してるかもしれない。