日曜からサマータイムになった。直訳すると夏時間だ。私が育った岩手県のある地区では、小学校から高校まで学校に夏時間と冬時間があったが、それは授業を開始する時間を変えるものだった。冬の朝があまりに寒いので、冬の授業を9時ころから始めるのだ。もちろん終わる時間はその分だけ遅くなるが朝のつらさほどではない。
これに対して、アメリカのサマータイムというのは、国中のあらゆる時計を1時間早めてしまう乱暴なものだ。携帯電話もパソコンもカーナビも自動的に1時間早まっていた。もちろん家の時計は自分で変えなくてはならない。一応、冬の時間が本当の標準時間なので、冬の時間をウインタータイムとは言わない。
調べてみると、緯度が高い国のほとんどでサマータイムを実施しているようだ。
目的は、日照時間を有効に使ってエネルギーの消費を抑えようというものだが効果のほどはわからないらしく、今でも賛否が分かれて議論が続いているらしい。私は面倒なのと、せっかく太陽の動きに基づいて決めている物理的な時間の基準を人為的にズラすというのがなんとも気持ちが悪くて嫌だ。日照時間を有効に使いたいなら学校や会社で7時始業にしたりして対応すればよいので、なにも時計をずらさなくてもと思う。