その後、Roman Holidayについて何人かのアメリカ人に聞いてみたが、熟語の意味を知っている人は、ただのひとりもいなかった。南部だからかと思ってネットで調べてみると、ある人がそういう質問をしているのを見つけた。「Roman Holidayにはそういう意味があることを知ったが、この楽しい映画の題名にどうしてそんな悪趣味なダブルミーニングをしたのか」という質問だ。それに対して別の人が「こんな50年も前のマイナーな映画で、監督のウイリアム・ワイラーがその熟語を知っていたかどうか、ダブルミーニングのつもりだったか、今となっては確かめるすべがない、これはただの娯楽映画なんだからそんな意味のないことを考えるのはよせ」という回答をしていた。
どうも、辞書には載っているけどほとんどの現代のアメリカ人はこの熟語を知らないようだ。となると、私が読んだコラムに書いてあった、『ローマの休日』は誤訳だという主張は、少なくとも現代においては全然違うということになる。
確かめてみないと分からないものだ。それにしても『ローマの休日』をマイナーな映画とは、何者だコイツ?かなり信用できないような気がする・・。