料理王国

アトランタには、日本の本屋が2件だけある。2件といっても、どちらもブックス・ジャパンという姉妹店だ。輸送費がかかっているので、文庫本でも$8ぐらいして、だいたい日本で買うより2倍くらい高いが、それでもときどき買っている。

店舗は日本の小さい本屋程度で、置いてある本にも限りがある。そこで、あるわけはないと思いながらもつい『卓球王国』を探す癖がついているのだが、いつも紛らわしいのが『料理王国』だ。それどころか『料理王国』からは最近、『スイーツ王国』というのまで出たらしい。

紛らわしいという点ではもっと上をいく雑誌が日本にはある。『管球王国』だ。なんと卓球王国と1字違いだ。王国編集部の人たちも本屋でドキッとしているに違いない。ちなみに管球とは真空管のことで、これは真空管アンプのオーディオ機器を愛する人たちの超マニアックな雑誌なのだ。今どき真空管アンプを使って音楽を聴いている人が世の中に何人いるのだろう。

さて、卓球王国とどっちがマニアックだろうか。

ちなみに、料理王国も管球王国も卓球王国より2,3年創刊が早い。他にファミコンマンガ王国というのもあるようだが、よくわからん。

小さい本屋なのに、どちらにも池田大作のコーナーがあるので、もしやと思って聞いてみると、やはりオーナーが創価学会だという。いつもながら創価学会のパワーには感心させられる。