年別アーカイブ: 2009

名前を呼ぶ風習

会社で仕事をしていると、よく廊下ですれ違いざまにアメリカ人から「ジョータ!」と声をかけられる。最初は何か用事があるんだと思って「何だ?」と聞き返していたのだが、とくに用事はなく、ただの挨拶だった。「おす」とでもいう感覚で名前をよびながらすれ違うのだ。それにいちいち振り返って「何?」とやっていたのだから相手も困ったことだろう。

まあ、日本人どうしでも「おっ、まさひこ」などと言うことがあるが、それほど多くはない。

最近では慣れて、名前を呼ばれても「ハーイ」などと言って絡まないようにしているが、自分から呼ぶことははしていない。用もないのに「マイク!」などと呼んで「何だ?」と言われたらどうしようと思うと、どうしてもできない。

消防車でファーストフード

アメリカ全土で共通かどうか知らないが、ドーサンでは、警官が普通にパトカーでレストランに乗りつけて食事をする。ファミリーレストランで拳銃をぶら下げた警官たちがそろってテーブルにかけていたりするし、家にもパトカーで帰るらしく、毎晩パトカーが停まっている家を何件も見かける。

そこまでは知っていたが、先日、消防隊員が消防車でファーストフードに乗り付けていたのには驚いた。

これだけあちこちにパトカーや消防車がいると、なにかと便利で安全かもしれない。あとは、救急車があちこちにいてくれればもっといいかも。

オリジナルカップ

田口君が一月に帰任するときに、私と宮根さんにオリジナルカップを作ってくれた。

この世でひとつの大変な貴重な品なので載せておく(なんか言いたくなっても言うんじゃないよ)。

ビデオ撮影考

私も世間の人たちと同様、子供の成長記録をビデオに撮影している。その中で、特に気を使っていることがある。

それは、運動会や学芸会などの特別な場面よりも、日常的な場面に力を入れて記録しておくことだ。特別な衣装を着たり、先生に仕込まれて芸をしているような非日常的な様子よりもむしろ、平凡な日常に、どんなことをしてどんなことをどんな風に話していたかこそ、後で振り返ったときに感慨深いに違いないと考えるからだ。

これは簡単なようで、実はなかなか難しい。なにしろ平凡な日常だから、撮影するときにはそのモチベーションがまったくないのだ。あくまで何年も後に見たときの楽しみのためであって、撮影しているときは全然面白くない(趣旨からして面白い場面である必要もない)。だから、撮影したくないのに一種の義務感で無理やりにときどき撮影するわけだ。意思に反してやるので結構苦しい。

しかしその甲斐あって、ときどきそれらの0歳からの記録テープを見ると、なんとも楽しい。兄弟で何事かゲームのことを真剣に話し合っていたり、取っ組み合いの喧嘩をしたり、何気ない日常の一場面が本当に愛しく感じられる。そしてそのような目で見れば、今日このときも、そのような大切な一日のひとつに変わりないこともあらためて実感させられる。

子供の成長記録に限らず、ぜひとも日常場面こそ記録しておくことをお勧めする。何の行事もない2009年のある日、家でどう過ごしていたかというのは、きっと後で貴重な記録になるはずだ。

アメリカの納豆

ドーサンには日本食の食材はあまり売っていないが、車で4時間かけてアトランタに行くと日本人向けの食材店があり、そこでほとんどのものを買うことができる。ちょっと高いが仕方がない。

そこでみつけた納豆だ。「すべての関西人に捧ぐ日本の伝統食」と書いているが、なんだか関西人は日本人ではないかのようだ。

その名も「うまいねん納豆」。粘りが聞いていそうないい感じのネーミングだ。

粘着性ラバーもこういう名前にしたらどうだろうか。
新参者のキラースピンあたりがやってくれないだろうか。「ひっつく粘(ねん)」とかいって(念もいいかも)。

こういう気をてらったネーミングは昔からTSPが得意だ。桂小五郎(後の木戸孝允)の駄洒落で「桂」と「小五郎」という名前の桂材を使ったラケットを出したことがあるくらいだ。

木戸孝允は幕府を倒して日本を明治維新に導いたひとりだが、なんか荻村伊智朗大先生に似てる。http://ja.wikipedia.org/wiki/桂小五郎

うーむ、納豆からここまできてしまった。これぞ独り言の醍醐味。

「ハー?」

アメリカ人は人の話を聞くときに、「ハーハン↑」という独特の相槌を打つ。日本人としては「ほう、それがどうした?」というニュアンスにとれて、なんだかバカにされているような気がするのだが、今では慣れて私もやっている。

それよりも抵抗があるのが、何かを聞き返すときの「ハー?」という言い方だ。日本人の感覚だと「呆れて物も言えない」というニュアンスだが、これが標準的な返事なのだ。「ハア↑?」と言う場合もあるが、一定の高いキーで「ハー?」とやられると、突き放したような冷たさが加わって、なんとも嫌な感じがする。さすがにもう言われることには慣れたが、マネする気にはなれないでいる。

妻がバッフェレストラン(日本で言うバイキング)に行き、ステーキを焼いてくれる列に並んだときの話。

店員 「ハウ・ウドゥ・ユー・ライク(焼き具合は)?」
アメリカ人「ミディアム・レア」
店員 「ハーハン↑」
次のアメリカ人「ミディアム・レア」
店員 「ハーハン↑」
妻  「ミディアム・レア」
店員 「ハー?」 (妻 ガクッ)
次のアメリカ人「ミディアム・レア」
店員 「ハーハン↑」

よっぽど悪いんだな、妻の発音。

人形の家

義姉から「片付けたに決まってるでしょ」とメールが来た。やはりそうか。
普段は、撮影道具を自転車につむためのダンボール箱がたくさんおいてあるそうだ(ときどき、ダンボールの回収業者と間違われるらしい)。

人形にもっと寄って、不気味な感じの写真をお願いして送ってもらったが、見事に不気味だ(ひざを抱えてる少女あたりが特に)。

「上半身の写真を」と注文したら、自分の写真かと思って化粧を始めたらしいが、人形と間違われるので止めた方がいいと思う。

しかし、どうしてこんなことをする人になってしまったんだろうかお義姉さんは(人のことは言えないが)。

人形作家の部屋

話に出したついでに、どうせならと義姉から部屋の写真を送ってもらった。

リアルな人形だらけでもっと異様な部屋になっているかと思ったら、そうでもなく、意外と普通に見える。ちょっときれいだが、やっぱり掃除してから写真撮ったんだろうか。

人形は30cmではなくて40cmぐらいらしい。

人形俳句写真『電影的女』

義姉の人形俳句写真だ。人形の実物はたしか30cmぐらいだが、こんなにバンバン作ってどこに保管しているんだろう。こんな人形ばかり密集している部屋というのもちょっと不気味だ。

でも、なんだろう電影的女って。

ピースサインのバカ面

2,3日前に、自分のピースサインをしている写真を見てすっかり嫌気がさしたと書いたが、下の写真を見てもらえばそれが分かってもらえることと思う。

まったく見事なバカ面ぶりだ。酒によった赤ら顔でピースサインを出し、あろうことかマイクまで持っている。