出だしからつまづく

まずドーサンからの飛行機が2時間遅れた。何の問題があるのかわからないが、機内でずーっと2時間待たされた。アトランタでの乗り継ぎ時間が2時間しかないからこれでは理論上は乗り継ぎ不可能だ。このフライトを逃すと、次のフライトはラスベガス着が10時過ぎになって、この日の予定である3つのショーを見られなくなる。

とはいえ、ドーサンからの飛行機が遅れたことを考慮して待っていてくれるかもしれないし、そっちはそっちで別の理由で遅れるかもしれないのだからチャンスはある。全力で走ってゲートに着くと、まだ飛行機は出ておらず、間に合った。「何とかなるもんだな」と喜んでいたがさっぱり飛行機が飛ばない。勝手ながら「俺が乗ったんだからすぐに飛んでくれ」と思ったが、結局1時間半遅れての出発になった。

当初の予定ではラスベガス着が6:15で、タクシーをすっとばして7時からのシルクドソレイユのビートルズLOVEを見ようと思っていたのだが、チケットをよく見るとラスベガス着は6:15ではなくて6:51であることが判明。もともとビートルズは見られなかったのだ。飛行機が遅れたことに対する悔しさは和らいだが、自分のマヌケさにやり場のない怒りを覚える(本当にやり場がない)。

まあ、どっちにしてもラスベガス着は8時半頃になるので、9時から見る予定だったマジックショーだけは確実に見るよう体勢を整えた。ラスベガス空港につくなりトイレでメガネを外してコンタクトレンズを入れ(よく見えるようにだ)、タクシーを飛ばして会場のホテルに向かったが、係員いわく「今日はやってません」がくっ。サイトにそんなこと書いてなかった・・。

じゃあ、ビートルズLOVEの10時からの公演を見ようと思い、係員がくれたラスベガス全体のショーのリストを見ると、ビートルズLOVEは今週は休演であることが判明。何時に来ようが明日来ようが見られなかったのだ。いやもう、悔しいどころかバカだよこれじゃ。

敗因は、私が情報を得たサイトは、通常の休演日などの情報は網羅していたが、個別の休演日については考慮をしていないサイトだったことだ。

初日に3つのショーを見るはずたったのが2つダメになったので、3つ目に見る予定だった10:30からのズーマニティを見ようとしたらそれは10:00からになっていた。これじゃ9時からのショーを見ていたら見られなかったじゃないかよ。破綻だ。完全に破綻している。

ともかく10:00からのズーマニティをやっと見ることができた。ズーマニティはシルクドソレイユがやっているショーで、サーカスやらトークやがら混じったショーだ。18歳以上の限定のショーなので、感想は書かない。コンタクトレンズの調子が悪くて途中から猛烈に痛くなって外したが、カバンをフロントにあずけていて入れ物がないのでずっと手に持っていた。まったくなんでコンタクトレンズをつまんだだままショーを見にゃならんのだ。

だいたい私はミュージカルや踊りがとても嫌いで、英語もよくわからないし、どうしたって面白くないはずなのだ。ギャンブルもしない。それどころか旅行自体があまり好きではない。それではいったい何しにラスベガスに来ているのかというと、グランドキャニオンを見るためであり、ショーと卓球クラブはそのついでなのだ。もっとも、大自然もあまり興味はないのだが、グランドキャニオンほど雄大なら感動するのではないかと思ったことと、もうアメリカには来ないだろうから、見ておいた方がいいのではないか、というような義務感で無理やりに来たのだ。あまり気が進まなかったくらいだ。

ちなみに、ラスベガスでは空港からすでにルーレットなどの賭博機器が置いてあった。さすがである。