クラブは6時で閉店だったはずが話が弾み、結局6時45分まで話し込んだ。
私は7時からのランス・バートンのマジックショーを見るため、会場に移動しなくてはならなかったのだが、ラスベガスではタクシーはホテルとか空港とか決まったところからしか乗ることはできないので、誰かに送ってほしいとお願いをした(メールをやりとりをした相手の人は「誰かが送ってくれますよ」なんて調子のよいことを書いてきていたのだ)。
すると急にジャックもレイもよそよそしくなり、二人でボソボソと話してお互いに押し付けあっているような感じになった。
やはり卓球は気まずいスポーツだ。
結局、レイが急にふっきれたような上機嫌になって私を送ってくれた。ついでに”プロフェッサー(教授)”河野満の歩き方も再現してもらった。
レイの車内は見たことがないほど物凄く乱れていた。試合での気合の入れ方もちょっと普通ではなかったしカジノに勤めているというし、本当はこの人は怖い人なのではないか思った。送ってもらっておいてなんだが。