インターネットが普及して、私がかねてから注目していたあることが明らかになった。
それは、予知能力がある人などいないことだ。インターネットが普及する前なら、どこかに予知能力がある人がいても、それを事前に発言したことを証明する方法は極めて限られていた。予知内容をマスコミに送っても相手にされるとは限らないし、マスコミもグルになって「確かに事件の前に予知を受け取った」と口裏合わせをする可能性も考えられる。
しかし、今は誰でもインターネットを使えば自分のブログだろうか他サイトへの書き込みだろうが気軽に予知ができて、しかもいつ書きこんだかもほぼ疑いなく証明できるのだ。
もし自分に本当に予知能力があったら、それを証明するのは簡単なことだ。どこかに書き込めばいいのだ。誰にもじゃまされることはないし、何の問題もない。よく自称・超能力者が「本当に予知できるのならどうしてギャンブルで大儲けしないのか」と聞かれると「私利私欲のためには能力は働かないのです」とごまかすが、そんなもん、儲けたお金を全額どこかに寄付するとか宣言してやればいいだけのことだ。
それでも今のところ、そのような予知で予言を的中させた人は現れていない。すべて事後に「予知していた」と証明不可能な申し出をするだけだ。
これがとりもなおさず、この世に予知能力者などいないということを明確に証明しているのだ。