会社から駐車場に向かうときに何気なく携帯電話を見たら、目を疑う文字が飛び込んできた。
「卓球水谷、世界7位に」
の文字だ。
ああ。世界7位。水谷。卓球。なんという誇らしい文字だろう。なんと誇らしい我が同胞だろうか。水谷が世界7位になったことは知っていた。それよりも、こうして携帯のニュースに勝手に流れるようになったことが嬉しい。どういうオプションでこんなニュースが流れるのか知らないが、もしこれがauだけのサービスなら、すべての卓球人はこれだけでauにしてもよいくらいだ。
日本では卓球はメディアからずーっと冷遇されてきた。
昭和22年の卓球雑誌『卓球人』の記事にこういう一節がある。
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見上げると日劇の電光ニュースが美しく走っている。”東富士たたき込み汐の海”今日の大相撲春場所の成績だ。あの電光ニュースが”世界卓球選手権大会決勝、藤井3―0バーグマン”と光を乗せて走る様になったら、どんなに素敵だろう。おお、その時には電光ニュースよ、しばし止まっていろ。
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まだ日本が世界選手権に出てもいない頃の記事だ。
今、やっとその時が来ましたよ、と彼らに教えてやりたい。