小学生が活躍したおかげでやっと全日本選手権をやっていることが世間に知れたようだ。
これがなければひた隠しにされていたところだ。
それにしても、伊藤美誠ちゃんが破った相手は東北福祉大の松田という選手だが、宮城県の一般チャンピオンで、間違いなくものすごく強いはずである。言っておくが、今の女子中学生の県チャンピオンですら、県内の一般男子の上位者なんかまるっきり相手にならないほど強いのだ。
10歳でそれを破るとは、いったいどれだけのスピードで上達したのだろうか。
「10歳で大学生に勝つなんて凄い」だけではなくて、その大学生はただの大学生ではなく、卓球エリートなのだ。これは、一般の視聴者には説明しないとわからないはずである。なぜわからないかといえば、卓球は相対競技だから、強い選手どうしの試合を見ても、その絶対値がわからないからだ。しかも回転の威力もわからない。馬琳と水谷の試合で、普通にツッツキをしているように見えても、実は我々が返せないほど速くて切れていたりするのだ。
こういうことを分かるようにするためには、やはりレーティングを導入するのが一番だろう。