レーティングの話を続けたい。
現状はなかなか登録選手が増えないし、大会も増えていない。
選手からは「大会がないのに選手登録をしても仕方がない」という声がある。
一方で、大会主催者からしてみれば「選手がいないのに大会開けないでしょ」というもっともな考えだ。つまりお互いに環境が整うのを待っている状態なのだ。
普通のやり方なら、日本卓球協会が会員全員をレーティング登録を強制的にさせ、レーティング計算対象の大会を開くということになるだろう。しかし幸か不幸か、日本の卓球界はすでに30万人もの競技者がいて、各地で歴史ある大会が盛んに行われているので、新しい大会を開くことはかなり難しいのだ。そこで、既存の大会の試合結果を使ってレーティングを計算する方針にしたのだ。
既存の大会の結果の参加者の中には当然、レーティングを付けられたくない選手もいるから、全員を強制的に登録させることはできない。また、選手が30万人もいるので第三者が初期値を決めることもほぼ不可能だ。
以上の経緯から、選手登録は希望者が本人の意志で行い、初期値も自己申告する方針にしたのだ。
選手登録は各自が自分について一度だけすればよいことだが、大会主催者が試合結果を入力するのはかなり手間が掛かるので、よっぽど選手からの希望がなければやろうとは思わないだろう。大会主催者は、その地域でレーティング登録選手がどれくらいるかを見て、その大会をレーティング計算対象にするかどうかを決めるのだ。
だからもし、大会がないから選手登録をしないという人がいたら、大会を待たずにぜひともレーティング選手登録をしてほしい。そしてできるだけ多くの知人にも登録を勧めてほしいのだ。これは日本卓球協会が愛好者へのサービスとして行うので、登録料も年会費もない。デメリットは何もないのだ。
登録された選手が対象の大会に出ると、巧妙な計算方法によってその人の実力が数字で表される。システムでは、たとえば渋谷区の中学2年生だけのランキングや分布も見ることができるし、大会会場から携帯でアクセスして相手の選手のレーティングや過去の試合結果を見ることさえできるのだ。レーティングはランキングではないので、いつもすぐに負けるような初、中級者こそが自分の実力の変化を知ることができて、やりがいを増すものだ。
というわけで、ぜひとも選手登録を! http://jtta-rating.jp/