一昨日、東京の部署から出張に来た方々と懇親会を行った。そこで趣味の話になったのだが、Nさんという人が大変な写真好きであることがわかった。
どれくらい好きかというと、中学高校大学と写真部に所属し、家には現像用の暗室があるという。そもそもお父さんが新聞記者で幼少時よりカメラに囲まれて育ち、Nさんが初めて立ったとき、首にカメラをぶら下げられて撮られた写真が残っているという。
写真好きのために良い思いをしたこともあるらしい。大学時代に美術館で写真の展示会を行ったところ、見学に来た女子高校生の二人組みに気に入られ(写真なのかNさんなのか)、その二人組が大学の部室にちょくちょく来るようになったのだという。うーむ、青春である。
Nさんはカバンからカメラを取り出した。ソニーから新しく発売されたRX-1という24万円もする高級機だ。このカメラ、とにかく徹底的に画質にこだわっているらしく、CCDが35mmもある上に、手振れ補正なし、ズームもなしのツァイスの固定レンズだという。ブレて撮れないなんていうヤツは買わなくていいと言わんばかりなのだ。Nさんはこのカメラがとにかく素晴らしいと激賞していた。人生のほとんどの時間をカメラとともに過ごしてきたNさんにして、そのホールド感も含めて完璧なのだという。
Nさんが撮ったある写真を見せてくれたのだが、ぬいぐるみの写真を拡大すると繊維一本づつまで写っている。レースのカーテンから屋外を取った写真でも、拡大すると当然レースの一本づつが写っている。
ううむ。こういうことで本当に女子高校生の心を動かすことができたのだろうか。