DVD『ザ・ファイナル』に至る道のり

今、話題になりつつある全日本選手権のダイジェストDVD『ザ・ファイナル』を作るに至った経緯を書いたみたい。

発端は、昨年の世界選手権ドルトムント大会の帰りの飛行機だった。私は今野編集長の隣に座り、お互いに気ままに話しかけ、映画を見たり寝たりするのを邪魔し合っていたのだが、いつしか私は日本にエンターテイメントとしての卓球映像作品がないことを熱弁していた。素晴らしいプレーがいくらでもあるのに、それを見せるような作品はない、これは卓球文化の損失ではないか、というようなことだ。

憮然として聞いていた今野さんは(地顔だとは思うが)、「じゃ、条太さん作ってみる?来年の全日本で」と言った。取りようによっては「批判するのは簡単だ。自分ならやれるのか」と突きつけられたと取れなくもない台詞だったが、もともと映像作品を作りたいと思っていた私はこれを直ちに真に受けた。そして「やります!夢が叶いました!ありがとうございます。」と今野さんの手を両手で握り締めたのだった。「やめてよ気持ち悪い」と言われたことは言うまでもない。

もともと私は、学生時代から映像作品を作っていたのだ。ところがそれは我ながらクズのようなものばかりであった。日本卓球協会が作った『80年代の卓球』のパロディとして『90年代の卓球』という作品を作って卓球メーカー各社に送ったりした。

そもそも誰も知らない作品のパロディなのだから企画そのものが間違っていたし、その内容も「初心者のふりをして相手を油断させる作戦」「低く構えて台の下をくぐり相手の足を取る戦術」「相手のベンチから財布を盗んでダメージを与える作戦」といった、箸にも棒にもかからないものばかりであった。

DVD『ザ・ファイナル』に至る道のり” への 9 件のコメント

    1. いやいや。書くと面白そうですがギャグとしてもダメなのでダメですよ。

  1. そのパロディ面白そう!王国WEBの動画のところに、入れますか?でも、ちゃんとパロディと入れないととんでもないことになりそうだけど笑。

  2. 今、話題になりつつある……ザ・ファイナル、と言っても、まだ話題になってないでしよ!?
    条太さんも盛ってるね。

    でも、これいい!会社に来て、完成前のものを観た怪童、坂本も絶賛!

    今日、会社に1人でいたら、おじいちゃんか、酔っぱらっているようなオヤジから、電話。
    4000円で損しない?と聞ててて\(^o^)/
    それは、お客様しだいてまん

  3. すいません。
    寝る前に、もうろうとした中でメールしてしまいました。文章がおかしいですね。失念

  4. こんにちは。昨年、イルイルオープンで突然にも関わらずお話しを聞いて頂きました足達です。リフレックススポーツのビデオも勿論好きですが、私は80年代の卓球がかなり好きで、子どもの時に100回位見たので、大人になりどうしてもまた見たくなり人から譲ってもらいました。荻村さん、の解説がまたいい感じ出していると思います。

    1. ご無沙汰しています。その節は楽しいお話をありがとうございました。『80年代の卓球』を子供のときに見たという人は世の中に10人ぐらいしかいないのではないでしょうかね。さすがに私も大学生でしたし。荻村の話はいいですね。「台から出てくるまで待とう、では遅すぎるわけです」なんてね。
      『ザ・ファイナル』もよろしくお願いします!

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