月曜から職場の飲み会があったのだが、同僚のYくんがビリヤードの熱心な選手であることがわかった。大会に参加しているようなのだ。
以前からビリヤードで不思議だと思っていたのは、2回も3回も跳ね返る場合の行き先をどうやって知るのかということだ。基本的には入射角と反射角は同じだとはいえ、いちいちそんな予想を立てるのではなく、台の縁に書いてある印を基準にして、どの方角に打ったらどこに来るかという基本線のようなものがあって、そこからのズレを勘で見積もって修正をしているのに違いないと思っていた。
Yくんにその点を聞いてみると、途中までは当たっていたが、その先は予想以上だった。実はビリヤードでは、台の縁の点を基準にして、どの方角に打ったら最後にどこに来るかというのを導き出す公式があるそうなのだ。だから選手は小数と小数の掛け算を暗算でして、打つ方向を決めているのだという。もちろん、ボールにかける回転や強さに応じて跳ね返る方向がズレることも個人差としてあるだろうから、その分はズラして打つことになる。写真右がYくんだ。
また、私はよくテレビでやる曲芸が「一見難しそうだが、セットをしてしまえば比較的簡単にできそうな見かけ倒しの曲芸」に見えて嫌いなのだが、それについて意見を求めると、そういう誤解はよくあるが、あれは見かけほど簡単ではないという。まずセットを考えることは難しいし、セットしたとしても、やってみればわかるがなかなか思った通りにはボールは動かないのだという。聞いてみなければわからないものだ。