バーコード付きアメリカ人

先週の金曜、元同僚の就職が決まったというので、お祝い会を開いた。その同僚の奥さんが二次会から参加をしたのだが、そこに連れてきた英会話教室の講師というアメリカ人が面白かった。なにしろ腕にバーコードの入れ墨をしているのだ。シールを貼っているだけではなくて本当の入れ墨だという。彼は生涯このバーコードとともに暮らしていくのだ。銭湯で入浴を断られるリスクを冒してでもこの冗談を貫きたかったということだろう。

彼は仙台にもう8年も住んでいて、日本をかなり気に入っているそうだ。「日本の女性が好きなんでしょう」というと、彼は待ってましたとばかりに解説をし出した。彼も日本に来たばかりのころは日本の女性がとてつもなく魅力的に見えて舞い上がってしまったという。英語ではこれを「イエロー・フィーバー」と言うのだそうだ。ところがそれは最初だけで、いざつきあってみると日本人の女性は「トテモ、メンドクサイ」とここだけ日本語で語った。

アメリカ人の女性もかなりいろいろと主義主張があってめんどうな部分があるが、彼女らは明確にそれを伝えてくるのだそうだ。いわば最初にルールブックが与えられるので、こちらはそれを守っていればよいので楽なのだという。ところが日本女性は決してルールブックを与えてはくれない。「なんでもいいよ」と言いながら決してなんでもよくはなく、しかもそれを彼に伝えないのでさっぱりわからないのだそうだ。だからわけもわからず不機嫌になられ、大変に難しいのだという。

うーむ。それでなくても難しいのに、バーコードの入れ墨ではなあ・・・。

日本の良いところを聞くと、多くの外国人が言うように、安全なところだという。たとえば仙台の国分町のような繁華街なら、アメリカだったら90%以上の確率で銃をつきつけれられて金を脅し取られるが、日本だと自分が外国人なのでむしろみんなが避けてくれるという(これ、良いことだろうか)。

嫌なところもあって、外国人であることがいちいち目立つことだという(やっぱりか)。友人に店に連れて行かれたりすると店の人などから「アメリカ人の友達がいるんですか?かっこいいー!」などという展開になり、そういうのはもううんざりだという。自分が単なるマスコットとして扱われているような感じがするそうだ。

実はこの夜、マスコットどころか彼は思わぬ本領を発揮することになる。

バーコード付きアメリカ人” への 2 件のコメント

  1. 条太さんには悪いのですが腕の刺青のバーコードと頭の天然バーコドではどちらのほうが世間の風当たりがつよいのでしょうか?(どうせだれかが書くので同じDNAを持つ私が書いておきます。)

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