日別アーカイブ: 2016年1月19日

フラッシュ問題の補足

フラッシュ問題について、コメント欄に「場内アナウンスはちゃんと赤い光についても観客に注意を促していた」とのご指摘をいただいた。私はその認識がなかったので、さっそく女子シングルス決勝の映像を確認してみた。その結果、

第1ゲーム

1-2 平野 西側アリーナ席を指して抗議 場内アナウンス なし

第2ゲーム

0-0 平野 南側アリーナ席を指して抗議 場内アナウンス なし

2-4 平野 南側アリーナ席を指して抗議 場内アナウンス フラッシュについてのみ

2-7 平野 南側アリーナ席を指して抗議 場内アナウンス なし

2-7 平野 南側アリーナ席を指して抗議 場内アナウンス 撮影禁止

 

という経過だった。赤い光についても注意をしたとすればそれは試合が始まる前に観客にカメラチェックをしたときだろう。もちろんこの時点でちゃんと対応しなかった観客が間抜けではある。

 

私が記憶に残っているのは、第2ゲームで2-4になったときにフラッシュのことしかアナウンスしなかったことだけであり、それをもとに先の意見を書いたのだが、よくよく考えてみると、そのときに光っていたのは本当にフラッシュであったかもしれない。私が光に気がつかなかったためにフラッシュではないと思い込んでいたのだ。もしフラッシュが光っていたのならアナウンスがフラッシュのことだけ言うのは当然で、これ以上どうしようもなかったことになる。

 

そもそも「フラッシュを焚くなと再三アナウンスされた」という表現も間違っていた。

 

いずれにしても、不確かな情報と思い込みをもとに批判的なことを書き、大会運営の方々に不快な思いをさせてしまったことをここに深くお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした。以後、慎重に書きたいと思います。

全日本決勝のフラッシュ問題

全日本の女子シングルス決勝で、観客席からのカメラの光によって特に平野美宇の集中力が乱され再三クレームをする場面が見られた。

「カメラのフラッシュを焚かないでください」と再三アナウンスがされたが、それでも2度3度プレーは中断され、最後には一切の写真撮影が禁止されるという非常事態となった。

「心無い観客のために決勝に水を差す形となった」と報道されているが、実はその観客にも同情すべきところがあった。彼らはフラッシュを焚いていたわけではないからだ。平野が気にしたのは、フラッシュを焚かないモードのときに、被写体との距離を測るために出る赤い光だったからだ。だから「犯人」の人も自分は絶対にフラッシュを焚いていないと思っていたし実際に焚いてはいなかったのだ。

もちろんこの赤い光は出ないように設定することが可能だが、カメラに疎い人なら難しいだろう。しかしカメラを自分の方に向けてシャッターを押してみれば光っていることはすぐにわかる。設定の方法がわからないなら撮影を止めればよいだけのことだ。

しかし平野が問題にしているのがフラッシュではなくその赤い光であるということがわからなかったら対処のしようがない。おそらく犯人も自分以外の心ない人がフラッシュを焚いているのだと憤っていたに違いないのだ。

アナウンスが一言「フラッシュもだめですが、フラッシュを焚かないモードにしたときに出る赤い光も駄目ですのでカメラを自分の方に向けて赤い光が出ていないことを確認してください」と言えばよかったのだ。私もカメラ操作を止めて本部に言いに行かなかったのが悔やまれる。

言葉が間違っていればこういうすれ違いが起こるのだ。よくある失点したときの「ため息禁止」もそうだ。失点した時に「ため息」をついている観客はおそらく一人もいない。選手のやる気をそぐから止めてほしいのは「ため息」ではなくて「あー」という落胆した歓声なのだ。歓声を出している人に「ため息」を禁止をしたって効果があるはずがない。実際、「ため息禁止」を主張している人たちでさえ問題の声を発するのを何度も聞いている。会場で問題になっている音が、実は自分の声で構成されていることに誰もが気づいていないのだ。

それは言葉が間違っているからだ。

・フラッシュと、フラッシュを焚かない時に出る赤い光も禁止

・「あー」という歓声禁止(あー以外の声では落胆の音を出しにくいため)

たったこれだけの説明をするだけで事態は大幅に改善される。