先日、アメトークという番組で、マイナーな部活経験者の芸能人がその部活のウンチクを披露するという企画をやっていた。
その中に、ノンスタイルという漫才コンビの井上という人が卓球部出身ということで出ていた。以前から知っている芸人だったので親近感を持ち「お願いだから間違ったことは言わないでくれ」と思って見ていたら残念ながら間違ったことを言っていた。
促進ルールを紹介したまではよかったのだが、なんと「自分たちのころはなかったが最近はこういうルールができた」と言ったのだ。トホホ。
実際には、促進ルールは1936年の世界選手権でポーランドのエーリッヒとルーマニアのパネスが0-0から1点取るのに2時間15分(所説ある)かかったことから、1937年の大会から適用されて以来、形を変えながら現在まで続いている。もちろん日本の中学生の大会でもだ。
井上が現役時代に促進ルールがなかったと思っていることから次の二つの事実が導かれる。
1.井上は卓球マニアではない
2.井上の周りの誰も促進ルールが適用されるほどラリーが続く技量がなかった。つまりレベルの低い部だった。
「マイナー部活特集」ということだったが、こういうデタラメを平気で放送され、誰にも間違いを指摘されず話題にもならないということが、これすなわちマイナースポーツだということなのである。
井上は、もうひとつのウンチクとして、試合中にタオルを使えるタイミングについて語った。これは正しい説明だったが「理由はわからない」と不思議がっていた。そんなもの、試合時間を長引かせないためと想像がつきそうなものだし、調べればすぐにわかるのになあ。
しかもだ。今の6本毎のタオリングのルールが制定されたのは2001年に卓球が11本制になったときからであり、1980年生まれの井上が卓球をしていたであろう1990年代は21点制のため、チェンジサービスのタイミングである5本毎だったのだ。
だから井上は、促進ルールについてではなくて、タオリングについてこそ「昔は5本毎だったが最近は6本毎になった」と言わなくてはならなかった。そして6本毎である理由も、その前の5本毎に近くてなおかつ今の2本毎のチェンジサービスのタイミングとして選んだのだろうと推測すべきだった。
さらに井上は、卓球では11-0では勝ってはならず1点を上げなくてはならない暗黙のルールがあると語った。もちろんそんなルールはない。やりたい人がやっているだけだ。司会者に「具体的にどうやって1点あげるのか。1点どうぞ、語りかけるのか」と聞かれた井上は「見たことがないから知らない」と語った。
実際にはあからさまなサービスミスかレシーブミスをするわけだが、ときどき間違ってギリギリのところに入ってしまって、逆に完封してしまうことも起きたりして(ちょっと前に福原がやった)そこが面白いわけだが、さすがにそこまで触れることを期待するのは無理か。
まあ、忙しいのだろうから仕方がないか。おかげでブログでこんな文句も書けて楽しかったから良しとしよう。
条太さん、いつもありがとうございます。
井上さん、促進を知らずに現役を過ごされたのですね…トホ。
自分もフォア打ちが極端に苦手だったので
カット打ちで粘ることはまずなかったのですが
一人、脚の悪いカットの後輩がいまして
先輩の指示で、心を鬼にしてツッツキで
前後左右に粘り倒し、促進に持ち込んだことが
一度だけありました。
(先輩の意図は、未だに不明ですが…)
タオルに至っては、我々地方市高校レベルでは
誰も取っていませんでしたね。
5本ごと、ということも知りませんでした。
11-0は、大学の授業で
初心者の方相手に1度やってしまいまいした。
これも陳竜燦ばりの、鬼のツッツキです(苦笑
健勝苑プロツアーで金澤洙がサムソノフに
1点もらって渾身のガッツポーズで
爆笑を呼んでいましたが、あれも「マナー」でしょうか(^0^;)?
井上さん、レベルはいいとしても
アメトーーク!に出る以上、
ひとかどの「マニア」であってほしかったですねぇ…
マニアの中のマニア(誉め言葉)条太さんとしては
歯がゆいばかりとお察しします。
良くも悪くも?我らが”マイナースポーツ”
卓球に幸あれ♪ヽ(^-^ ;)
調べてみたら、井上が卓球部に入っていたのは中2のときだけのようですから、のめり込みはしなかったのでしょうね。