録画していたスポーツニュースを見たが、非常に惜しい表現があった。
日本テレビの「Going! Sport & News」という番組に平野美宇が出てインタビューされ、強くなった理由として「多球練習」と答えたのだが、なんと字幕は「卓球練習」。
もっとも、平野は「多球練習」と言うときに若干言葉につまり、実際に「たっきゅうれんしゅう」と発音したので、間違えた気持ちはわかる。もしかして自動翻訳だったのかもしれない。
一方、フジテレビの「スポーツLIFE HERO’S」では、水谷と吉村のラリーを取り上げ「画面向こう側の水谷選手のロビング技術に注目!」と言ったはいいが、その場面の映像がこれだ。
ふふふ。ロビングをしていたのはなんと吉村で、水谷はスマッシュによる「ロビング打ち」をしていたのであった。画面向こうが水谷だと言っているのだから、これはロビングの意味を知らない者の仕業だろう。
長嶋茂雄がホームランを打ったのを指して「見事なピッチング!」と言ったぐらいの間違いだ。
しかし私はこの放送に大きな一歩を見る。「ロビング」という言葉がテレビに出ただけでも大進歩なのだ。これまでは、似た単語としてテニスのロブがあり、卓球にもそれを使われることがままあった。どちらも同じ英単語から来ているのだからどちらでもよさそうなものではあるが、日本卓球界で定着している言葉をわざわざテニスの言葉に置き換えられてしまうのはなんとも寂しい(ちなみに放送で連発される「ショット」も日本卓球界では誰ひとり使わない。これはテニスとゴルフで使う言葉だ)。
「ロビング」を使ってもらった嬉しさで、ロビングとスマッシュの間違いぐらいどうでもよい気持ちでいっぱいだ。
それぐらい可愛いものではないか!むしろロビングを知らないのに使おうとしてくれたその心意気がありがたいほどだ(皮肉ではなく本気で)。これは、彼女が慣れない手つきで初めて作ってくれたはいいが塩と砂糖を間違えてしまった手料理なのだ!どうしてこれを責められよう。
優しく「美味しかった!」と言おう。水谷が打ったのはロビングだったのだ。
あとは「逆モーション」とか「横上」「横下」「ループドライブ」「フリック」「カットブロック」などとなだれ込んでもらいたい。
もう、むっちゃくちゃに間違えられそうだが、それも人生だ。
解説で最近は「チキータ」と言ってますが素人は何がチキータなのか全然わからないのではないでしょうか?
難しい言葉をよく使うのは福沢アナですがあの方は試合に夢中になり「ジャストミート」の自身のギャグを言うのも忘れるくらい熱狂し過ぎて正直引きます。
こういう方が素人目線で新技を詳しく冷静に解説すれば卓球をわかってもらえるのではないでしょうか。ペンなのでできないでしょうけど。
冷静にギャグをいうのは近藤監督ですが・・スマップとか。
卓球用語をどんどん使って何度でも解説して5年ぐらいかけて定着させてもらいたいです。
「卓球練習」には「惜しいっ!」とテレビの前で叫んでしまいました→妻驚く。
ですが、「ロビング技術」については「うまい」と思いました。
というのも、そもそも、「ロビング打ち」のような「~打ち」という言葉自体、誤解を生みやすく解説に不向きな言葉だと思うんですよね。
例えば、「カット打ち(=カットを打ち返す技術)」の場合に「キレイなカット打ちですねぇ~」と解説された場合、卓球人以外の視聴者は、十中八九、カットマンを褒めてると認識すると思います。
そこで、「石川佳純のキレイなカット打ち」とちゃんと解説されても、「石川のあの打ち方をカットと言うんだ」と思われかねません。しかも、「カット打ち=カットを打ち返す技術」と言っても、ツッツキで返したら「カット打ち」にならないのも混乱を誘います…。
んで、出てきた「ロビング技術」。
「スマッシュ」と言っておけば安全なのに、「ロビング」という言葉を使うために、打者/被打者を超越してラリー展開をも包含した形で「ロビング技術」という表現をチョイスしたイジラシサ。打つ技術/打ち返す技術、どちらとも取れますからうまいですね。
出てきた「肉じゃが」は、「ポトフ」だったのかもしれないけれど「煮込み料理」であったことには間違いないのですから。
なるほどー、上手いことを言っていただきましたねえ。その手がありましたか。
感服しました❗
なるほどね~
カット打ち,ツッツキ打ち,ショート打ち,ロビング打ち,
は相手の球質+打ちという構成で
流し打ち,トップ打ち,背面打ち,左手打ち
は自分の打法ですね.
まだありますかね.
そういえば,ショート打ち,トップ打ちは最近余り見聞きしないようです.
ドライブ打ちというのはもともとないようですね.
そうですね。さっそくブログに書きました。難しいですねこれは。