あるスポーツ番組で、平野早矢香が雀鬼すなわち麻雀の鬼と言われる桜井章一に教えを受けたエピソードが語られた。
それはいいのだが、私が着目したのはその再現映像だ。
当然、平野も桜井も役者が演じたのだが、まずいことに桜井が平野に素振りを命じたのだ。
卓球を指導している身としては、素振りを見れば、それが役者だろうが素人だろうがかまわず、その良し悪しを考えないではいられない。これは職業病のようなもので、どうにもならない。
そして、これがその映像だ。
これほどまでにラケットの角度を激しく変えては、入るものも入るまい。桜井章一は平野にフリーハンドを意識するようアドバイスをしたそうだが、私なら問答無用で「帰れっ!」と言うところだ(笑)。
経験上、単なる初心者はこうは振らない。これは単なる初心者ではなく、演技のプロが、卓球選手らしさを出そうとしてデフォルメをした結果なのだ。
すなわちこれは、一般の方々の目に卓球がどのように映っているかが誇張された姿の映像化なのだ。
そのようなことを考えさせられた非常に興味深い映像であった。
私も同じようにラケットを返しているスイングに違和感を感じてました。ペンホルダーがフォロースルーでひじが上がるスイングなら理解出来ました…情けないけど。
卓球をしていない大学生の息子に「どう思う?」と聞いたらやはり「グニャッとしすぎじゃね?」と言いましたので、なんとなくわかるようですね。
雀鬼の指導を受けていたのは確か
2007年頃でしたね。あれを見た時は本当にびっくりしました。