フリーマーケット

ドーサンでは郊外に毎週土日にフリーマーケットをやっているところがある。店が100軒以上あってとにかくいろんなものを売っているのだが、ナイフとか手裏剣とか、やたらに凶器の割合が多いのが面白い。中には土だらけのコカコーラの瓶など売っていたりして不思議である。

そこの看板にFlea Marketと書いてあったので、私は「ははあ、Free Marketと書くべきところをわざと同音異義語で洒落ているのだな」と思った。家に帰って念のために調べてみるとFleaとは「ノミ」のことであった。そうえば、フリーマーケットのことを日本語では「ノミの市」とかいうなあと思ったら、実はノミの市というのはFlea Marketの直訳だったのであり、Free Marketは日本人がよくやる間違いだったのである。周りにこれを話すと半数ぐらいの人は知っていてバカにされた。知らなかったものは仕方がない。

他にもいろいろと発見をするのは結構楽しい。

たとえばパイナップルはパイン・アップルだが、パインとは松のことである。どうして松のりんごがパイナップルなのかと思ったら、わかった。松ぼっくりの形がパイナップルに似ているのである。パイナップルと命名した人がパイナップルより先に松とりんごを知っていたであろうことも同時にわかる。

トレンチコートというものがあるが、トレンチとは溝である。溝とトレンチコートがどういう関係にあるかと調べたら、トレンチとは戦場の塹壕のことも指し、第一次世界大戦で兵士が塹壕(トレンチ)で着るために作られたのがトレンチコートだったのである。

コートの話で思い出した。背広の襟の形や無意味についているボタン穴の由来をご存知だろうか。じつは背広というのは、えりを立てて首に巻くとぴったりと合い、詰襟状態になるのである。もともとナポレオン時代だかの兵士が首を守るために詰襟を使い、それをめくってだらしなくしたのが流行したのが背広のルーツなのである。私は寒いときに背広の襟を立ててみたときにあまりに見ごとな詰襟になってちゃんと第一ボタンの穴があることに気がついてこれを発見した。みなさんも寒いときは背広の襟を立ててみることをお薦めする。

最後にダメ押しの一発。officeとはoff+iceで、「氷の無いところ」という意味なのを発見した。これはウソである。